2018年9月24日(月・祝)
「さぬきワイナリー」にてシーズン最後のワインの仕込みが行われました。
使用されたぶどうは、香川県産ワイン用ぶどう「香大農R-1」!
実はシーズンの中で最も多くの報道陣を集めるのがこのぶどうを使ったワインの仕込みなんです!
その様子をお見せしつつ、改めて「香大農R-1」の魅力をご紹介します!
パノラマの瀬戸内海を見下ろす、さぬき市大串半島にある「さぬきワイナリー」
お盆からこの時期にかけては、香川県産ぶどうを使ったワインの仕込みが行われています。
現在6品種のぶどうからワインを作っていますが、一番最後に仕込みを行うのが香川大学が開発したワイン用ぶどう「香大農R-1」
「香大農R-1」は…
沖縄で育つ野生ぶどう「リュウキュウガネブ」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を掛けあわせてできた品種。
新しい生食用ぶどうにと作ったものの、非常に粒が小さく種の大きいぶどうになってしまったため、ワイン用として栽培されることに。
真っ黒い厚い皮が特徴で、通常のワイン用ぶどうの2〜3倍のアントシアニン、ポリフェノールが含まれるといわれています。
そのため、出来上がるワインも色素と味わいが非常に濃く、抗酸化作用も高い、通常の赤ワインとはふた味も違った特徴をもつものに仕上がるのです!
もう一つの特徴は、、、
「香大農R-1」の苗は県外への持ち出しが出来ないため、香川でのみ収穫できる品種。
つまり、このぶどうで作るワインは香川オンリーワン。
全国のワインを飲み歩く日本ワイン愛好家からも注目されている、珍しいワインなのです!
9月の3連休最終日、2018年9月24日(月・祝)には香川県中から届いた「香大農R-1」でのワインの仕込みが行われました。
その量、およそ8000kg!!
竹中工場長曰く、
「今年は暑い日、大雨、台風と気象的には難しい夏でしたが、ぶどう自体は病気もほとんどなくて非常に良い出来で、味わいのしっかりとしたワインが期待できそう」
とのことです!
楽しみですね〜!!!
まずは除梗破砕機に房ごと入れて、枝から粒をとり分けます。
「梗(こう)」とは枝のこと。
房ごと入れても枝だけこんな風に出てくるんですよー!
すごいぞ!除梗破砕機!
枝から離れた粒は皮ごと潰されて…
太いホースでロケットのような醸造タンクに運ばれ、発酵させます。
「さぬきワイナリー」では、発酵後の果汁を取り除いたあとに皮と種を人の手で掻き出しますが、すでにアルコールが発生しているため、酔わないように風を送りつつ作業をするのだとか!
こちらは「香大農R-1」の育ての親 香川大学農学部の望岡教授。
毎年仕込みの時にはワイナリーを訪れ、その様子を眺められています。
日本ソムリエ協会からワインの普及に躍進された方に贈る名誉ソムリエ「ソムリエ・ドヌール」の称号を受けられた望岡教授、全国各地での野生ぶどうの研究の場に足を運ぶこともあるそう。
今後「香大農R-1」以外にも野生ぶどうを掛け合わせた新しい品種が登場するかも?!
この日仕込んだワインは2ヶ月後に新酒となり登場!
2018年11月22日(木)「ソヴァジョーヌ・サブルーズ」として解禁されます!
県下のお酒屋さん、量販店などで販売されますので覚えていてくださいね〜〜!
新酒なのに赤ワイン独特の渋みや重さを感じにくい、非常に飲みやすい赤ワイン。
ぜひワイン初心者にチャレンジしてほしい1本です。
新酒以外にも今回仕込んだワインの中から樽熟成させるものも。
樽熟成R-1ワインは新酒R-1ワインとブレンドし「さぬきREDワイン」となって後日登場しますので、こちらもお楽しみに!

高松市「ホテルパールガーデン」さんにて、さぬきワイン10種&さぬき食材を楽しむビュッフェパーティ「ヌーボー祭」が2018年11月23日に開催!
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