ここ数日、香川ならではのワイン用ぶどう「香大農R-1」のワイン仕込みや、さぬきワインロールケーキ県産品コンクール入賞の話題をお届けしていますが…
先週末には、葡萄畑でワインになるぶどうを収穫する体験ツアーも開催されていました!
2018年9月23日(日)開催
ホテルパールガーデン主催
「さぬきワイン ぶどう収穫ツアー」!!
参加者のみなさんと同じバスに揺られて、私もツアーに同行させてもらいました♪
ワイナリーの裏側見学に、贅沢なさぬき食材弁当、そして待望のワイン用ぶどうとのご対面!!
遠足のように楽しかった1日。
まるごとレポートします♪
高松市の「ホテルパールガーデン」は、昨年からさぬきワインに注目した食のイベントをスタート。
シニアソムリエさんがいらっしゃることもあり、地元にワイナリーがあることを住んでいる人にまず知ってもらおう!と企画。
2018年は9月にワイン用ぶどうの収穫イベント、11月にさぬきワインと讃岐食材のブッフェパーティを開催します。
2018年9月23日(日)には新酒解禁を前に「さぬきワイン 収穫体験ツアー」が開催されました。
さぬきワイナリーでシーズン最後に仕込まれるワイン用ぶどう「香大農R-1」を畑で収穫してみようという体験型のイベント。
ホテルに集合し、バスでワイナリー、ぶどう畑を移動してホテルに帰ってくるバスツアーになっています。
朝10時の集合時間には20名の参加者が集合!
私も一緒にバスに乗り込みま〜〜す!!
のんびりとバスに揺られて11時前にはさぬき市大串半島の「さぬきワイナリー」に到着!
工場前は明日のワイン仕込みのために県内から到着したぶどうのコンテナがいっぱい!
そんな中、ワイナリーの竹中工場長が出迎えてくださいました。
(竹中工場長)
「さぬきワイナリーでは現在6種類のぶどうと県内のイチゴやすももといった果実でワインを作っています。
すべて香川県産の素材で、9割が県内に出回っているんです」
素材が全て県産であることに「おお〜」という声も!
ここからは竹中工場長と「さぬきワイナリー」の工場見学タイム!
いつもは受付側の通路を歩くだけのコースですが、この日は特別バージョン♪
工場横のタンク室入口からじっくりと中へ進みます。
まずは次の日のワイン仕込みで使用される機械「除梗破砕機」や「搾汁機」の説明から。
房を入れるだけで枝を取り除いてくれる「除梗破砕機」
中のバルーンを膨らませ、葡萄の粒を円筒形のザルに押し当て果汁を搾り取る「搾汁機」
その仕組みにもびっくりですが、その大きさにも驚き!
続いてはタンク室へ。
赤ワイン用と白ワイン用とタンクが分かれていて、いずれもナンバー、日付、容量が書かれています。
こちらは赤ワイン専用のタンク。
横から見ると尖っていてロケットの先端のよう。
中には羽根があります!
使用する酵母の種類によって管理温度も異なるそう。
白ワインは15度〜17度、赤ワインは28度〜30度と、全然違う!
面白かったお話といえば、発酵後に果汁を取り出した後のこと。
赤ワインは皮と種も一緒に仕込むので、スタッフさんがタンクに入って掻き出します。
その時点でアルコールが発生しているので、酔っ払わないように風を当てて作業するそう!
お酒が好きでもこれは大変な作業〜!
さらに濾過フィルターや瓶詰めのお部屋、ラベル貼りの機械も間近で見せてもらいました。
最後はラベルを貼る前のワインを保管する「蔵内倉庫」へ。
何度も「さぬきワイナリー」に取材に来ている私も、ここに入るのは2度目。
ひんやりと涼しいお部屋の中は常に一定温度に保たれていて、ラベルを貼られていないワインが上手に積み上げられています。
奥のスピーカーからはジャズが流れている…!!!
ここで竹中工場長への質問タイム〜〜!
「どうしてタンク室と蔵内倉庫に音楽を流しているの?」
A「効果があるかないかは別として、ワインに音楽を聴かせています。ジャズとかクラシックを選んでいます」
「ここにあるワインはいつ出すの?」
A「長期熟成タイプのワインは飲んで『あ、いい状態だな』という時に出します。いつ出るかわからないお楽しみワインですね」
「仕込みに使うぶどうは洗わないの?」
A「洗ってしまうと水分が入ってしまうので、基本的には洗わずに使用します」
などなど、質問が続々と登場します!
みなさん、ワイン作りの深〜いところまで見せてもらえたおかげで、いろんな疑問が湧いたようです♪
ワインのお勉強が終われば、ちょうどお昼時。
ツアーのお楽しみの一つでもある、特製のお弁当タイム!
ワイナリー隣「さぬき市物産センター」の2階で瀬戸内海を眺めながらのお昼ご飯です。
ホテルパールガーデン謹製、さぬきの美味しいものを詰め込んだ「さぬき彩弁当」!!!
香川の食材を扱うレストラン「さぬきダイニング」に認定されているパールガーデンさんならではの、讃岐食材をこれでもかー!と詰め込んだお弁当です。
オリーブ牛味噌のナス田楽、オリーブ豚の味噌焼き、オリーブ地鶏の桑焼き、讃岐でんぷくフライ、
先日解禁になったばかりの「オリーブはまちのオランダ煮」も〜〜〜!
みなさん満足〜〜の笑顔!
主役級の一品ばかり、どれから食べるか迷ってしまいますが、、、
どれも、とっても美味しかったです!!!
特にオリーブ豚の味噌焼きは歯がいらない!というくらい柔らかくて! 少しピリ辛の味噌味。
家庭でも真似したいなと思いました♪
「さぬき彩弁当」はパールガーデンさんで予約販売されていますので、気になった方はぜひオーダーしてみてくださいね。
食事の後は物産センターでお買い物♪
「さぬきワイナリー」で作られているワインやぶどうジュースの試飲をしたり、さぬきワインソフトが食べられます。
これから収穫に行くぶどう「香大農R-1」を使ったワインもありました!
10月下旬になると、新酒ワインがここにずらりと並ぶんですね〜〜ワクワク!
お土産を買ったらバスに乗り込んで、いよいよワインになるぶどうにご対面〜〜〜!!!
大串半島「さぬきワイナリー」からバスに揺られて10分ほど。
志度、天野峠にある、ワイナリーが管理する畑に到着しました!
ここはかつてさぬきワイナリーに多くのワイン用ぶどうを出荷していたぶどうの達人 久保さんの畑。
久保さんも相当なご年齢ということもあり、数年前から「さぬきワイナリー」が栽培、管理を行なっています。
ワイン用ぶどうはもちろん、ピオーネなどの生食用ぶどうもすくすくと園内に育っているんです。
それにしても、収穫するはずのぶどうがあまり見当たりませんが…
それもそのはず、次の日のワイン仕込みに向けて、前日からワイナリーのスタッフさんが汗をかきかき収穫を行った後なのだそうで。
収穫体験用のぶどうだけを残してくださっているのだとか!
今年最後のワイン用ぶどう収穫、しっかりお手伝いいたします!
黄色いコンテナと剪定ばさみを手に、ぶどうの中へレッツゴー!
今年初対面する畑のぶどうたちはとっても元気!!
暑い日が続き、大雨もあったけれど、カビや病気が少なく良いものができたそう。
収穫するぶどうは、香川大学が開発した「香大農R-1(アールイチ)」という品種。
甘くて大粒な新種ぶどうを作ろうと、沖縄の野生葡萄「リュウキュウガネブ」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を掛け合わせてみたら、、、
とても甘いけれど、小粒で種が多いものが完成!
食べる部分は少ないけれど、皮が分厚く、普通のワイン用ぶどうの3〜4倍のポリフェノールを含むことがわかり、体にも良く、独特なワインができるのではと、以後ワイン用に香川県内で広く栽培されるようになりました。
「ひと房がすごく重い! ぎっしり〜!」
「食べてみたら種があったけど凄く甘い!皮が分厚いですね!」
初めてワインになるぶどうを見たという方がほとんどで、みなさんの目がキラキラと輝いています!
そして作業が早い早い!!!!
「ホテルパールガーデン」のシニアソムリエ富永さんも収穫に参加。
「アメリカやフランスのワイン畑にも行ったけど、カビもほとんどなくてこんなにいい出来のぶどうを見たのは初めてです!
これはいいワインになる!」
と目がキラキラ♪
1時間収穫にかかる予定でしたが、みなさんの素晴らしいハサミさばきが生き、なんと30分で終了!
ワイナリーのスタッフさんも「早かったな〜!」と感動されていました。
コンテナのぶどうたちが次の日にはワイナリーのタンクの中に入り、11月には新酒になると思うと待ち遠しくてたまりません。
綺麗なぶどうたちの中から1房お土産にいただき、バスに乗り込んで終点の「ホテルパールガーデン」へ。。。
バスを降りて参加者のみなさんにツアーの感想をお聞きしてみると…
「初めて収穫の体験をしたけど、とても良かったです! また来年も開催してほしいですね」
「普段さぬきワインをあまり飲まないけど、ワイナリーの詳しい説明を聞いたり、実際にワインになるぶどうに触って、さぬきワインを飲まなきゃ〜って思いました!」
「ぶどう狩りは行ったことがあるけど、ワイン用のぶどうがとても粒が小さくてびっくりしました!」
「ツアーに来てさぬきワインへの愛着がわきました。これからはもっと味わって飲みたいなと思います」
ワインを作る工程を知り、ワインになるぶどうに触れることで、さぬきワインへの愛情が湧き上がってきたよう。
ツアーを通して地元再発見ができた、という嬉しい声もありました!
このツアーを企画された「ホテルパールガーデン」のシニアソムリエ 櫻井さんは…
「先日、日本酒になる酒米の田植え体験に行ったんです。
それから日本酒への思い入れが変わったことに気がついて、ワインもきっと同じことができるなと思いました。
香川県にR-1という特別なぶどうが育っていること、それを使ったワインがあることを知ってもらいたいなと企画しましたが、多くの方が興味をもってくださり、新鮮だったと言ってくださり嬉しかったです」
ソムリエさんの思いから始まったワインの源流を知る旅は、多くの人の「さぬきワイン再発見」に繋がったよう。
これからさぬきワイナリーも新酒のシーズンが始まります。
次は「飲んで」再発見!
今年の秋は、さぬきワインの新酒で乾杯してみませんか?
この日収穫したワイン用ぶどう「香大農R-1」は、翌日9月24日に仕込みが行われました!
2018年11月22日(木)新酒「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」として解禁。
県内の酒販店、スーパーに並ぶ予定です♪
そんな新酒を含むさぬきワイン10種と讃岐食材をたっぷり味わえるブッフェパーティを「ホテルパールガーデン」さんが開催します!
ライブやクイズ、ゲームもありの、とってもお得で美味しいイベント。
現在予約受付中!
【さぬきヌーボー祭】
開催日時/2018年11月23日(金・祝)18:00受付、18:30開宴
場所/ホテルパールガーデン(高松市福岡町2−2−1)【地図】
料金/5000円(税、サ込。定員50名)
お問合先/0120−77−5015(ホテルパールガーデン)
昨年の様子はこちら→さぬきワイン×香川県産食材の宴「さぬきヌーヴォー祭り」に潜入♪@高松市
【さぬきワイン ぶどう収穫ツアー】※終了
開催日時/2018年9月23日(日)
集合場所/ホテルパールガーデン(高松市福岡町2−2−1)【地図】
お問合先/0120−77−5015(ホテルパールガーデン)
さぬきワイナリー
住所/香川県さぬき市小田2671-13 【地図】
見学時間/9:00〜17:00
facebookページ・https://www.facebook.com/sanuki.winery