2018年12月27日

志度高生のアイデア満載!「志度桐下駄オリジナルグッズ」販売会@志度

IMG_8279.jpg

伝統工芸品の端材を高校生のアイデアで新しい雑貨に生まれ変わらせる、

そんな面白い試みが香川県立志度高校で行われています。


12月に「津田の松原サービスエリア上り線」で行われた販売会に行ってみると…

さぬき市志度の伝統工芸「志度桐下駄」が

スマホスタンドや行灯に!?

IMG_8244.jpg

志度高校商業科3年生の地域商業研究授業で桐下駄雑貨を作った女子高校生たち。

どんな思いで作品を完成させたのか、お聞きしてみました!



IMG_8245.jpg

お正月になると香川漆器に入ったお節料理や干支の張り子など

香川の伝統工芸品に触れたり見たりする機会が増えてきます。


季節は逆ですが、さぬき市にも「志度桐下駄」という伝統工芸品が志度の街に残っています。

桐で作る下駄は軽く、吸湿性、保温力があり、最近ではカジュアルファッションにも合わせやすいファッションアイテムとしても注目されています。


志度ではかつて数十軒とあった桐下駄屋さんも今ではほとんどが閉業。

そんな中、大正10年創業以来ずっと志度桐下駄を作り続けるのが「山西商店」

現在も香川県内の工芸品イベントに出店し、現在も桐下駄の良さを伝えています。


地元志度高校の生徒たちがその「山西商店」の下駄の端材を使って

オリジナル雑貨を作ったと聞いて、早速取材にGO!


IMG_8283.jpg

2018年12月9日

「津田の松原サービスエリア」では、志度高校生による地元特産品を使ったオリジナル商品の販売会が行われていました。

志度高校では商業科3年になると「地域商業研究」という選択授業があり、生徒自身が地元の特産品を調べ、オリジナルスイーツやオリジナル雑貨を作って文化祭やサービスエリアで販売しています。

IMG_8237.jpg

この日は今年の夏に地元のお菓子店「風月堂」さんと開発した地産地消スイーツ「しょうろんPOM」も販売!



さぬき市の「桑の粉」と「白下糖」を練りこんだもっちり生地の中には、白餡と甘く煮た国産リンゴ。

見た目小籠包なので塩っけがあるのかな?と食べてみると甘くてびっくり!

でもどこか馴染みのある味わいが美味しいと大人気でした!


IMG_8247.jpg

そしてこちらが「志度桐下駄」の端材で作った雑貨たち!

実際に「山西商店」さんへ工房見学に行き、そこでたくさんの端材が出ることを知り、何か作れたらと企画されたものなのだそう。

パーツは「山西商店」さんが作ってくれますが、組み立てやデザインは全て高校生独自の力。

どんな思い入れがあるのか、作品ごとにお聞きしてみました!



しど2.jpg

(志度高校商業科3年 小野瀬さん)

小野瀬さんが担当したのはスマホスタンド「スマホ下駄ンド(1200円)」

台所などでスマホを立てて画面を見たいシーンに活躍します!

桐の木なので非常に軽く、持ち運びしやすいところもポイント。


IMG_8280.jpg

(小野瀬さん)

「最初は立てるスタンドだけを作っていたんですが、もっと下駄っぽさを出したくて鼻緒をつけてみました。

 結果インスタ映えする雑貨ができたと思います。

 鼻緒つけも難しいのかな?と思っていたら複雑ではなく、自分たちで1から作れたのが良い経験になりました。

 工房見学に行ったことで職人さんの思い入れやストーリーもわかってよかったです」


しど1.jpg

(志度高校商業科3年 高崎さん)

高崎さんが担当したのは桐の「photogetando(フォト下駄ンド)800円」

この雑貨のポイントは釘を使っていないこと!

小さいお子さんが触っても怪我することのない、桐100%の安全なフォトスタンドです。

その分組み立てには苦労したそうで、木と木が直角に合わさるように専用の道具を山西さんに借りて作ったそう。

IMG_8281.jpg

(高崎さん)

「作りながら1つ1つ形になっていくのが楽しかったです。

 最近、写真を現像する機会も減ってしまったけれど、

 このスタンドに飾ってもらえたらと作りました。

 とても軽くて木目の綺麗な雑貨だと思います」



IMG_8277.jpg

(志度高校商業科3年 小西さん)

小西さんが担当したのは「桐の端材を使った行灯(800〜1200円)」

この組み立て方は、かつて志度の街でよく見られていた桐の木を乾かすための積み上げ方をモチーフにしたもの。

たくさんの端材を使っていますが桐の木なのでとても軽く、持ち運びも簡単。

中にLEDライトを入れれば独特な模様が浮き上がるのもお楽しみの一つ。

IMG_8282.jpg

(小西さん)

「積み上げるのは人によってデザインも違いますが、ワンパターンになったり、端っこが余ってしまったりとなかなか難しいものでした。

 行灯自体に色を塗ってみたら面白いかも?と作ったものもあります。

 乾くまで時間がかかりましたが、やってみて楽しかったです!」



みなさん苦労あってこそのオリジナル雑貨の誕生となったようですが、

夏場にしか使うことがなかった桐下駄を1年中身近なところで活用できるアイデアは素晴らしいなと思いました。


この取り組みは2019年1月のビジネスアイデアコンテストで発表されるほか、

2019年3月に平賀源内記念館で開催される「源内まつり」でも販売される予定。

見かけたらぜひ手にとってみて、あなたも「桐下駄」再発見してみてくださいね♪




posted by sanuki-asobinin at 11:53| 香川 ☀| Comment(0) | 学校密着 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。