2019年02月15日

「大塩水産」の海苔工場見学に行って来ました!@津田

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毎年一番寒いこの時期は「海苔」のシーズン!

さぬき市でも瀬戸内海沿岸ですくすく育った海苔を水揚げし、工場で加工して全国に出荷。

今年の「初ノリ」も登場していますよ♪

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津田町にある「大塩水産」さんの工場もフル稼働!

生海苔が乾海苔になるまでを見せてもらいました。

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津田町鶴羽、海岸沿いにある「大塩水産」にやって来ました。

「釜揚げシラス」でお馴染みの場所ですが、シラス漁が終わる毎年10月ごろからは海苔の養殖作業がスタート。

海苔の赤ちゃんとなる種を網に付けたら沖で泳がせ、1cmほどになると一度引き揚げて冷凍休眠。

その後、海水温が下がる12月ごろに再び海に戻します。

しっかり成長した生海苔は工場に運ばれ、毎シーズン500万枚ほどの海苔となって出荷されているのだそう。


今年は夏が暑く、海水温も全体的に高め。

海苔は冷たい環境で育つ方がシャキっと張りがでますが、海水が暖かいと弱くなり、色味は黒くなります。

それが原因で今年は海苔を作るのをやめられた方もいらっしゃるそう。


そんな中ですが、「大塩水産」さんでは海苔の工場がフル稼働していると聞いて見学に行ってきました!


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港からほど近い場所にあるこちらの建物が海苔工場です。

外側の黄色いタンクには全て海から上がってきた海苔が入っているのだそうな!!

それほど広い敷地ではないのですが、中はみっちりオートメーション化されていて、生海苔から乾海苔になるまでをこの建物の中だけで仕上げていきます。


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堤防に船をつけ、大きなポンプで水ごと運搬された海苔をまずはしっかり洗います。

ゴミや小さな魚を取り除き、綺麗にしたら、、、


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水ごと工場の2階に運びます。

2階では海苔の成形、乾燥までが行われていて、

まずは水ごと生海苔が流れて、、、


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次のシーンではすでに「す」に規定の大きさに漉かれた海苔たちが登場!

四方の長さも全国統一で決められています。


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まだまだ水を含んでいるので、乾燥を早めるためにスポンジでぎゅっと水を絞ります。


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ファイリングした書類のように「す」が立てかけられ、ここから螺旋状に1階に向けて乾燥しながら降りていきます。


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工場の温度もその日の天気や海の状況、海苔の状況によって変えていきます。

オートメーション化してもここは漁師さんの長年の経験がなければできないポイント!

では私も一階へ!


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1階では乾いた海苔を出荷できる状態まで整えていきます。

といっても、そんなに広くないスペース。

ここで1日15万枚が出荷されているというのだから驚きです。


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そして!!

パリッと乾いた海苔が機械から登場!!

さささーーっと流れてきましたー!!


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この段階で角が取れているもの、穴が空いているものは弾かれます。

「大塩水産」さんで製造している乾海苔の80%はコンビニエンスストアで販売されるおにぎりの海苔になるべく出荷されるのですが、おにぎり製造ラインではこの海苔をさらに一枚ずつ繋げた長いものを作ります。

ということは、角が取れていたり、穴が空いているものが混じっていると製造がストップしてしまうため、この段階でしっかりチェックをするのだそう。


(大塩水産 大塩さん)

「ちなみに昔の海苔は薄くて柔らかかったんです。

コンビニ用に出荷することになり、厚みもしっかりとしたものに変わってきました。」


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綺麗な形の乾海苔は10枚1グループで綺麗にまとめられ、、、


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半分に折られたのち、「乾海苔」の紙ラベルが巻かれましたーーー!

黒光りする美しいお札のよう…と思っていたら、昔は海苔が「黒い札束」と呼ばれていたと教えてくださいました。


かつて海苔作りがまだ全て手作業で行われていた頃は本当に手間のかかる作業で、1日数1000枚ほどしか出荷できなかったのだとか。

その分高級品となっていた海苔、「札束」という表現が本当にぴったりです。



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ダンボール箱にも海苔がギュギュっと詰まっています!!


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香川県産海苔の出来上がり〜〜!

先ほど80%はコンビニおにぎり用に出荷されると書きましたが、残りの20%は県内のスーパーで巻き寿司用の海苔として販売されたり、県外へ出荷されて味付け海苔になって帰ってきます。

地元で採れた海苔なのに、地元で発見することが難しいことを改めて知りました。


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しかしー!!!

「大塩水産」さんでは工場近くにある直売所で海苔を販売していますので、津田沖で育った海苔を買って食べることができるんです♪

現在、「味付け海苔」「焼き海苔」「乾のり」と揃っていますが、まもなく麺類に活躍する「もみのり」も登場。

ここで海苔の保存のポイント!

海苔は冷蔵か冷凍で保存すべし!

常温だと色も風味もすぐに変わってしまいますので、ご注意を!



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そして今だけの限定品「希少糖入り のり佃煮(冷凍商品)」もいつもよりお得な価格で販売中!

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生海苔をじっくり煮込んで作った自家製の佃煮は味付けもちょうどよく、白いご飯がススムススムー!!

ちょいと甘めなのがまたたまりません!

保存料を使用していないので20日で食べきりましょう♪

販売時は冷凍されているので、冷蔵庫で自然解凍すればOKです。


(大塩水産 大塩さん)

「海苔はとても栄養があるものなので、もっと食べて欲しいですね。

 乾海苔を火で炙って醤油をつけて食べると美味しいですよ!」



海苔のシーズンだからこそ、地元の新海苔を。

「大塩水産」さんで今年の海苔を手にとって味わってみてくださいね!





【大塩水産】
香川県さぬき市津田町鶴羽2175-4 【地図
直販所営業時間/(冬)9:00〜17:00
(夏)8:30〜18:00
定休日/1月〜5月:毎週日曜日
      6月〜12月:無休
注)ただし臨時休業が有りますので電話にて確認ください
駐車場/あり
TEL:0879-42-5105
FAX:0879-42-5571

☆Facebookページ

大塩水産のホームページ
http://www.ooshio-suisan.co.jp/(外部サイトへ移動します)

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posted by sanuki-asobinin at 10:00| 香川 ☁| Comment(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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