2019年04月26日

志度桐下駄と保多織アパレルブランド「ツムギ」のコラボ桐下駄が完成!@志度


爽やかな履き心地、吸湿性に優れた日本古来の伝統工芸品「志度桐下駄」

そして江戸時代から讃岐に伝わる伝統工芸品であり、着心地のよさがたまらない織物「保多織」

この2つと、香川のイラストレーターさんが描く瀬戸内の風景がコラボして…

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夏を待たずに履きたくなる「保多織鼻緒の志度桐下駄」が完成!!

なんとも涼しげで、和洋どんな服装にも合いそうな作品。

実は細かい部分に作り手のこだわりがたくさん潜んでいるんですよ♪

この桐下駄を考案した、保多織りアパレルブランド「ツムギ」の平川さんにお話をお聞きしました。


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香川県の伝統工芸品のひとつ「桐下駄」

さぬき市志度で発展した下駄産業が多くの桐下駄職人を生み、

志度が四国から関西方面への流通の拠点であったことも手伝って、

日本でも唯一の桐下駄の地として有名になりました。


しかし海外からの安価な下駄の流入により、志度桐下駄を履く人はだんだんと減ってきています。

そんな「志度桐下駄」をこよなく愛するデザイナーさんが、これまでにないファッショナブルな桐下駄を提案。

完成したのは…


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「保多織の鼻緒をすげた桐下駄」!

香川県に江戸時代から伝わる綿織物の「保多織」を贅沢にも丸々使った鼻緒。

しかもテキスタイルがなんともキュート!

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これを考案されたのは、舞台衣装などを手掛ける香川の服飾デザイナー、平川めぐみさん。

彼女のプロダクトデザインの一つに、香川の「保多織」を使ったアパレルブランド「ツムギ」があり、この鼻緒はその中で生まれたイラストレーター「オビカカズミ」さんとのコラボアイテムなのです。


(平川めぐみさん)

「服飾専門学校を卒業後、県外で企業デザインの仕事をした後に帰省したのですが、その時に地元の「岩部保多織本舗」の社長さんにお会いし、その着心地の良さを再発見しました。

工芸品だけど、日常着として普段から着て欲しくて、この織りを生かした服を作っています。」


そんな平川さん。

実は「志度桐下駄」の大ファンでもあるんです!


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(平川めぐみさん)

「以前から山西商店さんの桐下駄を愛用していて、夏の間ずっと履いているんです。

 すっかり桐下駄のファンになってしまって…。

 それで、保多織の鼻緒の下駄を作りたいな!と山西さんにお話してみました!」


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そうして出来上がったのがこちらの桐下駄。

普段「山西商店」さんが作る志度桐下駄とは少し違うポイントが3つあります!


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■保多織を鼻緒全面に使用。

通常は上の見える部分しか生地を使わない鼻緒ですが、肌触りのよさを感じてもらうために丸々保多織を使っています。

見てもよし、履いても良しのデザイナーズ桐下駄。

吸水性もよく、汗をかいても気持ち良く過ごせます♪


■左右のある下駄。

桐下駄には左右の区別がありません。(歯のすり減りをなくすために交互に履くため)

この保多織桐下駄は左右がはっきりした土台をあえて使っています。


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(鼻緒に使われているテキスタイル)

■同じデザインのない鼻緒。

生地の保多織には、香川を中心に活動するイラストレーター「オビカカズミ」さんが描く「瀬戸内」が表現されています。

波や島、栗林公園の松など、生地をカットする部分でどの絵柄が見えるかが下駄によって違うのが面白いところ。

好きな柄を選べるのも嬉しいところ♪


(平川めぐみさん)

「私の周りで地元に桐下駄があるのを知っている人は少ないんです。

 とっても気持ちいいから、みんなに履けばいいのに〜!と思っていて、今回の下駄もまずは地元の人に履いてもらって、心地よさを知ってもらいたいでsy。

 ぜひ和服じゃなくて、洋服に合わせて欲しいなと思っています」


「山西商店」さんも以前保多織の桐下駄を作ったことがあるものの、現在は販売していないことから、ぜひ今後も作っていきたいものが出来たと嬉しそう。


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それにしても保多織って本当に触り心地が気持ちいい!

私も昨年の夏は「ツムギ」の平川さんが作る保多織のパンツを履いて過ごしましたが、35度超えの暑い日でもさらっと気持ち良く動くことができました。

桐下駄の履き心地のよさに保多織の心地よさが重なり、暑い夏をより気持ちよく過ごせるアイテムができましたよ〜!


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志度桐下駄の「山西商店」さんと「ツムギ」平川めぐみさんのコラボ保多織桐下駄は、

男性用17000円(税抜)、女性用16000円(税抜)、それぞれ20ずつの限定数。

4月26日(金)から、高松市丸亀町商店街内の「まちのシューレ 963」で開催されている「ツムギ」の春夏展示即売「纏う」で販売されるほか、今後は神戸での販売も予定されています。



「まちのシューレ 963」に行くと実物が見られますよ♪

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「纏う」

開催日時/2019年4月26日(金)〜5月8日(水)11:00〜19:30

場所/「まちのシューレ963 ギャラリー」【地図】



「第五回あ・うんの数寄 若人茶会と讃岐もの」にて、山西商店さんと平川さんのワークショップが開催されます。

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4月27日、28日に「玉藻公園飛雲閣」で開催されるお茶会とワークショップのイベント「第五回あ・うんの数寄 若人茶会と讃岐もの」

ワークショップブースに、「山西商店」さんと、「ツムギ」の平川さんが出店。

「山西商店」さんでは、「お守り豆下駄」つくりが出来、桐下駄の購入も出来ます。

「ツムギ」さんでは保多織のコースター作りができますよ♪


posted by sanuki-asobinin at 10:00| 香川 ☀| Comment(0) | ショッピング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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