さぬき市小田のまちあるき取材をしていたときに、ふと出会った方が…
さぬき市を中心に、算数・数学の面白さを伝えるためにイベントを開催しているという「数学の達人」でした〜〜!
それが、さぬき市小田出身、元教員の石原清貴さん。
明日5月5日(日)には、高松市で「算数パズル&ゲーム大会」も開催!
算数、数学の勉強がどうしてもうまくいかなくて…というお子さんがいらっしゃる方、
パズルやゲームで算数や数学の能力が伸びる!というイベントに足を運んでみませんか?
(写真:さぬき市小田)
石原清貴さんはさぬき市小田生まれ、小田小学校の出身。
30数年教員を勤め上げ、最後は小田小学校に勤務。
同学校が閉校する年にご自身も定年退職されました。
(写真右が石原さん)
初めて石原さんにお会いしたのは、「志度まちぶら探検隊」の小田まちあるき打ち合わせの時。
現在は、さぬき市内でボランティア塾を開講しつつ、故郷の「小田」エリアの歴史や町並みの面白さを伝えるフリーペーパー「小田さざなみ通信」を同級生のみなさんと発行されているそうで…
町の歴史にかなりお詳しいので、「もともと歴史の先生だったのですか?」とお聞きしたら、「いえ、数学です」と!!!
つっこんでお話してみると、なんとなんと、
算数や数学が苦手なお子さんを対象に、
パズルやゲームを使ったイベントを開催しているとのこと!!!
もともと教員時に全国の学校や学習塾で使用する算数の教具も作られていた石原さん。
手作りのパズルやゲームも見せてもらいました!!
おおお、これはなんだ〜〜?
矢印が上下左右についているパズルに、数字合わせ。
ドミノのパーツみたいなゲームも!
(石原清貴さん)
「これは『ドメモゲーム』と言って、ドミノとメモが一体化したゲームです。
1〜7の数字が書いてある札がその数字の数だけ存在していて、自分がどの数字の札を持っているかを当てながら勝敗を決めます」
3人でやると面白い!とのことで、早速やってみました!
【ドメモゲームのルール】
まず、あらかじめ7つのドミノを省いておいて、
3人それぞれ数字が見えない状態で7つずつドミノを取ります。
お互い相手に数字が見える状態に並べておいて、順番に自分の持ち駒にどの数字があるかを当てていきます。
自分の番が来ると、『わたしのところに「4」があります』と問いかけ、
左隣の人は(札の数字を見て)『ないです』もしくは『あります』と答えてあげます。
当たればドミノを外し、いち早くドミノがなくなった人が勝ち!
このゲームの面白さは、それぞれの数字の札の数を頭に置いておき、いま自分が持っている札にはどんな数字が何枚あるかを予想するところ。
続けていくうちに、あらかじめ取り外しておいた7つのパーツにどの数字があるかとか、「1」は自分のところにはないな、と予想が生まれます。
実際にやってみると、予想して当たったときがすごく嬉しくて快感!!!
スッキリー!
数学苦手なメンバーが3人のうち2人いましたが(笑)、
ただゲームをするだけでもかなり面白く、白熱しました!
また、中学生の中には「割合」が理解できていない子が非常に多いというのが問題になっています。
例えば、スーパーで並ぶお惣菜が「○割引」になっている場合、その価格計算が即時にできないのだとか。
そんなお子さんには、まず割合の「図」を頭に描いてもらい、続けて「%」に変換して考え、最後に「○割」と変換することで、頭の切り替えができると石原さん。
そこでおすすめのゲームが、これまた石原さん手作りの「倍コロゲーム」
2個のサイコロには数字と割合の図が書かれています。
これを同時に転がして、出た数字を求めます!
最初は図で、慣れてきたら「%」で、最後は「割」で慣らしていくというゲーム。
これなら参考書よりも、簡単に取り組めます!
それにしても、こういったパズルやゲームが、数学にどうつながるのでしょうか?
(石原清貴さん)
「数学は場を読む力、つまり状況や構造をとらえる力が必要な学問です。
パズルもいくつかのやり方を経て、どんな可能性があるかを読み取るゲーム。
その可能性をイメージできることが数学には大切なんです。
例えば、小さい子にパズルを与えても、闇雲に動かすだけ。
でもそのうち、『きまり』が存在することに気がつくんです。
それが数学理解への第一歩なんですよ」
最近の学校ではカリキュラム上、教具を使用する時間がないため、算数・数学は「暗記する科目」になってきていると石原さん。
だからこそ、パズルやゲームにたくさん触れて、算数脳、数学脳をぐんぐん育てて欲しいのだそう。
参考書や塾は長時間取り組めないけど、パズルやゲームなら!というお子さんも多いのでは!?
そして、パズルやゲームを自分自身で作り、どんどん遊ぼう!というイベント「親子おもしろ算数教室」を昨年12月末から毎月開催。
100円ショップなどで揃うパーツでパズルを作り、みんなで遊ぼうというもの。
会場には現職の教職員、OBの先生方もいらっしゃって、子どもたちと一緒に楽しんでいます。
遊ばせてもらった『ドメモゲーム』も手作りし、持ち帰ることができるそうですので、ぜひ足を運んでみてくださいね!
次回は明日、5月5日(日)10:00〜12:00に
高松市「香川県教育会館2階」で開催!
予約なしでOK。
当日随時受付となり、入場も無料!(パズル材料費は必要)
特別講師として、「パズルで遊ぼう」「パソコンで遊ぶ数学」などの著書を出されている木村良夫先生も来られます。
九九が苦手、
割合がわからない、
算数はキライだけどパズルやゲームは好き!
というお子さんをお持ちの親御さん、ぜひ足を覗いてみてはいかがでしょうか?
算数・数学という科目ではなく、純粋にゲームとして楽しめる時間になりますよ♪
(石原さん)
「パズルは人間の洞察力を引き出すアイテム。
洞察力が伸びれば、数学力も上がります!
さらにゲームは友達と遊ぶこともできるので、人間関係も作れます。
ぜひ5月5日に体験してみてください」
【はみだし石原先生】
割合が理解できない子が多いから、どうにかしたい!と石原先生が書き上げた本「算数少女ミカ〜割合なんてこわくない!」」が昨年8月に出版されています。
物語になっているのでとても読みやすく、図で割合を理解できるので、「割合苦手ー!」なお子さんにおすすめ♪
算数パズル&ゲーム大会
開催日/2019年5月5日(日)10:00〜12:00
場所/香川県教育会館
対象者/小学生〜大人
参加費/無料(制作実費は必要)
お問い合わせ先/087-894-9518(四国地区数学教育協議会 石原さん)