さぬき市志度、志度駅から歩いて10分ほどのところにある「平賀源内記念館」にやってきました。
志度寺に向かう門前通り沿いにあるため、ゆっくりと歩くお遍路さんにも出会いつつの訪問。
昔ながらのまち並みに馴染む外観に落ち着きます。
館内では源内が生きた江戸時代の雰囲気を表現。
展示ブースでは源内の生い立ちビデオからエレキテルまで、体験しながら源内の生涯を知ることができます。
そんな「平賀源内記念館」も今年開館10周年!
2019年8月25日(日)まで
10周年記念企画展が開催されています。
1階では『さぬきの源内焼展』を開催。
『源内焼』とは、舶来ものの洋食器が人気を博していた江戸時代に、
「わざわざ外国から買わなくても作ればいいじゃないか」
と、源内が地元志度の職人と作り上げた焼き物。
手を使って形作るものではなく、型を作り、素地を型取りして焼き上げるという面白い手法!
さらに細かく日本地図や世界地図を描いた作品があり、
そういった焼き物は源内が日本で初めて作り上げたと当時話題になっていたそう。
こういった4つ足がついた焼き物も面白いですね♪
通算6回目となる源内焼展ですが、
今回はテレビの鑑定番組で「1000万円」と鑑定された源内焼の地図皿や、
まるで竹細工のように見える細かい篭目のもの、
釉薬では漆塗りが施されたものなど、初出しの珍しい源内焼に注目!
何度も源内焼を見てきた私も、「こんなパターンのものもあるの?」と驚きました。
そして記念館の2階では『帰ってきた源内焼展』と『今よみがえる志度のまち並み写真展』を開催中!
『帰ってきた源内焼展』は、平成17年に源内焼を再現しようと発足した「源内焼クラブ」の作品展。
記念館から西に進んだところにある「平賀源内旧邸(生家)」に月3回集まって源内焼を作っています。
源内焼の特徴である「型押し」「3彩(緑や褐色など)」を忠実に再現しています!
また、『今よみがえる志度のまち並み写真展』では、平賀源内記念館のある「源内通り」の昔の街並み写真を展示。
かつて記念館のあるこの通りに、たくさんの商店があったことを伝えられたらと
「志度まちぶら探検隊」が周辺のみなさんと協力して写真を収集。
射的場や警察署、うどん店にぶどう餅店やさんなど、このエリアに来れば揃わないものはないほどの賑やかさ。
志度の方に出会うと必ず話に出て来る「志度寺の十六度市(7月16日に開催)」の写真を見つけて感動!
志度寺に残る「海女の玉取り伝説」の海女の供養に合わせて行われていた農機具市で、
境内に多くの露店商が出て賑わっているのがわかります。
小豆島からも多くの方が船に乗って志度まで来て、物資を調達していたそう。
こちらは「県立志度高校(元志度商業)」が甲子園に行った昭和56年の写真。
応援幕に「桐下駄」の文字が!
志度高校からはかなり多くの懐かしい写真が出てきたそう。
また、志度にあった「シートピア志度」の写真や、昔の「志度駅舎」の写真も。
志度の街の原点を見直していくきっかけになりそうです。
さらに源内通りにある「たいや旅館」さんが保管していた「引札(ひきふだ)」のレプリカもお披露目。
鮮やかで美しい浮世絵の横には、志度の街にあった桐下駄や呉服店、醤油蔵などの商店名が綴られています。
木版、石版、銅版、活版印刷の発展とともに大量に作られた「商店のチラシ」的なもので、
盆正月にお得意様に出すご挨拶として使われていたそう。
こちらは今年のゴールデンウィークに久しぶりに扉を開けてマルシェをした「旧さのや呉服店」さんの引札。
「引札」が最初に作られたのは1683年ですが、
平賀源内が歯磨き粉の口上(売り文句)を文字だけの引札にして発行したという話も残っています。
志度では明治から大正にかけて、このような「引札」が活用されていたそう。
現在、平賀源内記念館に入館した方に、この「引札」ステッカーをプレゼント中とのこと!
いろんな柄がありますので、ぜひコンプリートしてみましょう!!
「平賀源内記念館」にはそれ以外にも、エレキテルの体験ができたり、
夏休みの宿題にもおすすめの題材がたくさんありますので、ぜひ親子で足を運んでみてくださいね!
夏休みの工作にぴったりのものはこちら!
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源内11歳時の発明品「お神酒天神」を作ってみた!@志度(キットも記念館で販売中)
8月4日「まんでがん源内塾」で「からくり玩具 源内さんづくり体験」開催
源内の全てを知りたいなら「まんでがん源内塾」へ!受講者募集中@志度
開館時間/9:00〜17:00
休館日/月曜日(祝日、振替休日の場合はその翌日)
入館料/大人500円、大学高校生400円、小中学生250円
TEL.&FAX:087-894-1684
