7月に入ると食卓にお目見えする夏のフルーツ「ぶどう」。
さぬき市は香川県の中でも有数の生産高を誇るぶどう栽培地ですが、
志度の高速道路近くにある「長谷ぶどう園」さんでも
7月末から出荷されるぶどうたちが色づき始めていました。
『東讃地域農ガール』としても活躍する「長谷ぶどう園」の長谷真里さんに
今年のぶどうたちの様子をお聞きしてきました!
7月上旬、志度の高架近くにある「長谷ぶどう園」にやってきました!
五剣山や屋島も眺められるこの場所で、40年ほど前からご家族でぶどうを作っているぶどう農家さんです。
品種はデラウェア、ニューピオーネ、シャインマスカット。
そしてさぬきワイナリーでワインとして仕込むワイン用ぶどう「香大農R-1」を栽培しています。
そんな「長谷ぶどう園」の長谷真里さんに、2年ぶりにぶどうたちの様子をみせてもらいました。
ちょうど取材に行った時期はデラウエアの出荷時期!(現在は出荷が終了しています)
プリップリに育った大粒のデラウェアがハウスのあちこちにたくさん。
1房が重く、こんなに大振りなデラウェアに出会ったのは初めて!
しかし今年はデラウェアを4割減らし、シャインマスカットの木を増やした長谷さん。
数年前から皮ごと食べられるシャインマスカットのニーズが増え続けているため
このように品種をシフトする農家さんがほとんどなのだそう。
それでも、毎年「子供がデラウェアが大好きだから」と注文してくれる常連さんのために
全てをカットすることはしない、と長谷さん。
こちらは7月末ごろから出荷されるピオーネのハウス。
綺麗な色がつき始めていますよ〜〜!ワクワク!!
袋をかけてしまえば、作る人間は「待ち」の状態。
虫を見つけたら取り払ったり、調子が悪いぶどうが無いかチェックをするのだそう。
それ以上に心配なのが「色づき」の具合。
(「長谷ぶどう園」長谷真里さん)
「今年はいい感じに育ってきています。
梅雨前に昼夜の寒暖差があったので、ピオーネの色づきもちょうど良くなっています。
色がつく品種は熱帯夜が続くと色が乗らなくて困ることもあるんです。
そうなると味は甘くて美味しいのに、色だけが上手く乗らないので出荷が厳しくなる。
結果、栽培面でもデラウェアやピオーネより白いマスカット系のぶどうが人気になってきているんです」
シャインマスカットの栽培が増えているのは、食べる人のニーズの問題だけではなかったみたい。
ここ最近の高気温な夏が大きな原因になっているようです。
そんな大人気のぶどう、シャインマスカットのハウスにも行ってみましょう!
ハウスの足元がとても綺麗で土がふかふか!
これは2年前の取材時にも感動したのですが、
『ぶどう作りは土を作ることから』と考えている「長谷ぶどう園」さんならではの環境。
シャインマスカットは8月からの出荷にも関わらず、もうかなり大きくなっていました!
「はい、どうぞ」
と、摘果を忘れていたおこぼれの一粒、いただきました!
すでに甘くて美味しいーー!!!
いつも夏に食べるものよりも皮に弾力を感じましたが
これから透明感が出て、皮もぐんと薄くなり、甘く大きくなるのだそう。
ただ、シャインマスカットも日光に当たりすぎると黄色くなってくるので
袋がけの上から日よけの紙帽子を特別に被っています。
この姿がまるでお遍路さんのよう♪
お楽しみの収穫は、ピオーネは7月25日から、シャインマスカットは8月1日から。
お盆前後は出荷のピークとなりますが、8月いっぱい出せるように
露地栽培のものとバランスよく栽培されているのだそう。
そういえば、ぶどうのイメージって秋っぽいのですが
長谷さんの出荷時期を聞いているとがっつり「夏」のフルーツだと気づきます。
(「長谷ぶどう園」長谷真里さん)
「ぶどうは秋のものって言われることもありますが、夏こそがぶどうの時期です。
私も『夏休みはぶどうの手伝い』という子供時代を過ごしてきました!
これからピークのぶどうをたくさん食べてくださいね」
「長谷ぶどう園」さんのぶどうは予約なしでは購入ができませんが、
高松市田町商店街「八百屋ひとみデリカ&キッチン」や
津田ふるさと海岸で毎月第2、第4日曜に開催される「讃岐朝市」にて販売されることがあります。
もし出会えたら、ぜひゲットしてみてくださいね!

ぶどうは皮と実の間が一番味が濃い!
ピオーネなら皮をキレイに剥いて食べるより、一粒皮ごと口に入れてじゅわ〜っと旨味を感じる食べ方がおすすめ。
保存に関しては、冷蔵庫にいれておくとゆっくり追熟して、長く楽しめます。
シャインマスカットだと冷蔵庫に入れれば1週間はもつそう。
酸味が気になる場合も冷蔵庫に入れて、甘みが出てくるのを待つのがおすすめです。

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