「茅の輪」をくぐり、2019年前半の汚れや厄を落とす「夏越祭」。
毎年参加していますか?
さぬき市では7月31日にほとんどの神社で「夏越祭」が行われますが
津田の「津田石清水神社」では、8月3日(土)に一風変わった「夏越祭」を開催。
国内中の舞踊と楽器の達人が集まり
「バリ舞踊」「ジャワ舞踊」「ガムラン演奏」を奉納します!
厄払いとともに楽しむ、真夏の夜の夢。
今年は久々にバリの獅子舞「バロン」が登場!
その巨大さと豪快かつ美しい姿は必見ですよ!!
海水浴で賑わう「津田の松原海水浴場」。
香川県の中でも人気の海水浴場の一つであり、観光名所としても1年中楽しめるスポットですが…
実はこの海水浴場に向かう松原内のメインロードは、
地元の「津田石清水神社」の参道になっていることをご存知ですか?
意識して見てみると、「道の駅津田の松原」隣にある「津田石清水神社」から、
松原内の海にせり出した高台に向かって直線の道が繋がっていることに気がつきます。
これぞ神社の参道。
津田の秋祭りでは、神社から出発したお神輿が海にせり出した御旅所に向かってこの参道を進むのです。
というわけで、毎年8月第1土曜日に行われている夏の大祓い「夏越祭」では、神社の敷地内ではなく、松原の中に「茅の輪」が登場!
フラットな砂地に登場した「茅の輪」はバリアフリーで、どんな方でも楽にくぐることができます。
「向かって左、右、左」とくぐり、
茅の輪の向こうにある「御旅所」でお参りすることで、
2019年の後半を無事に過ごせるようお祈りできるのです。
そこまでは普通の「夏越祭」ですが、ちょっと違うのは
バリ舞踊、ジャワ舞踊、ガムラン演奏を毎年奉納していること。
始まりは、津田町でバリ舞踊を教え、自らも踊り子として活躍される大眉鉄平、友美さんご夫妻と津田石清水神社の宮司さんとの出会い。
お二人が結婚を機に、さぬき市津田でバリ舞踊を教える場所を探していたところ、津田石清水八幡宮さんが参集所を貸してくださることに。
それをきっかけに、津田石清水八幡宮の春市、夏越祭、大晦日の宵祭でバリ舞踊を披露することになりました。
さらに5年前からは津田町でジャワ舞踊を教えるジャワ舞踊家の大石さんも奉納に参加。
ガムランの高い音色とエキゾチックな音階が松原内に響き渡り、
この日だけは津田の松原が見知らぬ土地のビーチにトリップしたかのような雰囲気になります。
今年の津田石清水神社「夏越祭」は8月3日(土)18:00から開催。
19:00からはバリ舞踊、ジャワ舞踊の両方を堪能できますよ!
会場は「茅の輪」のほど近くにある東屋のステージ。
まずはガムラン演奏が始まりますが、
これが舞踊奉納スタートの合図。
ガムラン(バリの楽器)を演奏するのは日本全国から集まった奏者の皆さん。
毎年当日に津田で集合し、リハーサルなしでステージが始まるのに、本番にバシッと息があっているんです!!
普段見ることのできないバリの楽器を間近で見られるのも大きなポイント。
全て現地の人の手で作られており、彫り込みや装飾の細かさ、色彩の美しさに驚きます。
そしてバリ舞踊の特徴は指先、足先、そして腰のひねりと腰をグッと落とした基本ポーズ。
非常に女性らしい美しい姿ですが、実際に踊ってみると汗がダラダラと溢れ出る「忍耐」のダンスです。
本場バリ仕込みの皆さんが披露する踊りも、四国ではなかなか楽しむことができません!
そして今年のバリ舞踊の演目は、
歓迎の舞として観客に花びらを散らす仕草も楽しい「パニャンブラマ」
宮廷舞踊で、これぞバリ舞踊!という「レゴン ラッサム」
そして2年ぶりに披露されるバリ島の獅子舞「 バロンダンス」 !
今年の見所はなんと言っても「バロン」!!
昨年は見られなかったので、久しぶりという嬉しさもありますが
このビジュアル、動き、大きさに誰もが圧倒されます!
大人2人だけで巨体を持ち上げているとは思えない激しさは必見ですよ!
そしてジャワ舞踊は津田町でジャワ舞踊教室「うぃどさり」をされている大石さんを中心に奉納されます。
大石さんは大学時代にガムランをはじめとするインドネシアの民族音楽に惹かれ、愛好会や音楽学科の研究課題として演奏をスタート。
踊りにも興味があったため、2008年から4年間インドネシア・ジャカルタの芸術大学に通い、言葉と舞踊をしっかり学んで帰国。
そしてインドネシア語通訳の仕事をしながら、香川県内外でジャワ舞踊を披露されている女性です。
バリ舞踊に比べ、ジャワ舞踊はゆっくりと動き、呼吸が大事という、まるで「ヨガ」のようなダンス。
その違いも楽しんでみてくださいね!
津田石清水八幡宮 夏越祭