お盆休みに突入し、地域の夏祭りがあちこちで開催されています。
そんな中、地区のふれあいをたのしみに開催されているお祭りがあると聞いて
8月11日(日)
「末の夏まつり」に行ってきました!
志度エリアの最南地区「末」の、ほっこりとした夏の風景。
お盆だからこそこんなお祭りもいいな、と思える素敵な夜でしたよ♪
高松自動車道の志度インターチェンジの南側に位置するさぬき市末(すえ)地区。
さぬき市になる前の旧志度町の最南のエリアで、
とても穏やかな田園風景の中に、地元の名士の銅像や屋敷跡、登り窯の跡が残っています。
紅葉するイチョウの木と高松藩2代目、9代目藩主の菩提寺としてもおなじみの「霊芝寺」も末地区にあります。
そんな「末」の夏祭りが8月11日に行われると聞いて、
「末ふれあいひろば」に行って来ました!
会場は旧志度小学校末分校の「末ふれあいひろば」。
10年ほど前に分校が志度小学校と合併し、
現在では末地区の子どもたちが乗るスクールバスのバス停になっていたり
竹細工教室や塾などの会場として屋内の施設が利用されています。
お祭りの日は広場にバザーのテントが出て賑やか!
これまでも趣向をこらして、グループ・サウンズのライブが行われたり、
夜には手持ち花火をみんなで楽しんだりと『町の夏祭り』としておなじみになっているそう。
スタートの17:00には開会式と「パラシュート花火」で開幕。
毎年このパラシュート花火をオープニングに上げるそうですが、
子どもたちがこのパラシュートに夢中になるのだそう。
そして入口では20:30から始まるお楽しみ抽選会の受付も始まっていました。
受付はなんともアナログな記名式!
そして景品には「これはあると嬉しい〜」という実用的なものがいろいろと揃っていてほのぼの♪
テントではお祭りグルメでおなじみの唐揚げやかき氷はもちろん、
一番人気の焼きそばもどんどん焼きあがっていました!
子どもたちが喜ぶボールすくいやボール投げ、ヨーヨー釣りも大人気〜!
みなさんが食べていて美味しそう〜〜!と思ったのは、「キュウリの1本漬け」。
塩をした浅漬けキュウリに割り箸を刺し、氷でキンキンに冷やされていました!
この日も35度近い暑さだっただけに、キュウリがいい癒しに〜!
そして末といえば、懐石の名店「侘助」さん。
今年の夏まつりでは初めて「カツオのタタキ」を実演していらっしゃいました!
火の中に藁を焼べ、カツオを煽ると、あっという間に炎が上がります!
暑さに負けず、表面を炙り焼きにした後、しっかりと冷やし、
薬味と特製のタレをかけて「カツオのタタキ」の出来上がり!
夏まつりでこんな贅沢な一品をいただけるとは、末の方が羨ましい!
末地区の元気なお母さんたちは「婦人会」ブースでは冷やしうどんを販売!
これも末のおなじみメニューで、同様に冬に行われるお祭りではしっぽくうどんやおでんを作って販売するのだそう。
「夏まつりに来ると、久しぶりの顔が多くて嬉しいね〜」とお母さんたち。
たくさんの人たちに会えるのが本当に楽しみなのがわかります。
早い時間からお楽しみ中の3世代のご家族さんにもお話をお聞きしました!
東かがわ市にお嫁に行っている娘さんもこのお祭りの日には毎年帰って来て、「ビール飲みに行こ〜」とここにやって来るのだそう。
(お父さん)
「末に住んでいてもみんな仕事をしているから、普段からこれだけたくさんの近所の人に会うことはないんです。
このお祭りに来るとみんなに会えるし、末に帰って来たみんなにも会える。
あちこちで『久しぶりやな』『元気な?』と言う声が聞こえるのが末の夏まつりやね」
(娘さん)
「末のいいところは『田舎なところ』ですね。
東かがわ市にお嫁に行っても、生まれて育ったこの末がやっぱりいいですね。
お散歩すれば知っている人にも会えるし、落ち着きます」
末では夏と冬にここで行うお祭りと秋祭りの獅子奉納が3大イベントとなっていて、
それが地域のみなさんをつなぐ大切な機会にもなっているよう。
(写真右:末青年会会長 石原博文さん)
「夏まつりは、町の保存的な目的でやり始めたお祭りと聞いています。
20人ほどの末青年会でやっていますが、婦人会や自治会など、みんなが協力しながら準備を行います。
末から外へ出て行った人とまた会えるようにと、
お盆の時期に毎年開催していて、毎年『久しぶり』と言う声があちこちから聞こえてきますね。
地元の小学校や近隣でもチラシを配布し、できるだけコミュニティの人が繋がれるようにしているんですよ」
といっても末地区の子どもの数は決して少ないわけではなく、
秋祭りでは多くの子どもたちが獅子に参加していたのを見て驚きました!
若い世帯も多く、市外県外に出たご家族もお子さんを連れて夏まつりに帰って来るので、お祭り会場は子どもたちでいっぱい。
こういったお祭りを若い世代と地域の皆さんが一緒になって作り上げていることが、末の元気の源なのだなと感じました。
(末青年会会長 石原博文さん)
「『小さな町こそ元気の源』という想いを胸に、夏、秋、冬のお祭りを開催していますので、
他地域からも気軽に遊びに来てくださいね!」
次の末のお祭りは12月第1日曜に末ふれあいひろばで開催される「収穫市」!
地元のお野菜がかなりお安く手に入るということで、女性にも大人気なのだそう!
婦人会のみなさんのしっぽくうどんやおでんなどのバザーも出ますので、
末へ気軽に足を運んでみましょう♪
【はみだし末トリビア】
青年会会長の石原さんが見せてくださったこちらののぼり。
平成19年に末の獅子が伊勢神宮で獅子を奉納した時のもの。
末には志度にある多和神社の御神体がもともといらっしゃった「丸尾神社」があり、
多和神社の宮司さんの計らいで、
伊勢神宮で初めて獅子を奉納する機会に末の獅子が選ばれたのだとか!
その際にはバスに乗ってみんなで伊勢まで出かけたそうで、驚きの思い出の品となりました。

・末地区を知るまちあるきへ
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・伊勢神宮で初めて奉納されたという「末の獅子」に会う
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・「霊芝寺」に高松藩2代目9代目のお墓があるのはなぜ?
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・香川県の保存木とともに。末の割烹「侘助」へ。
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・「末ふれあいひろば」でボランティア塾をされる算数の達人がいる?!
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末の夏まつり
開催日時/2019年8月11日(日)17:00〜21:00
会場/末ふれあいひろば(旧志度小学校末分校)