みろく自然公園から東に向かって少し走ると北側に見える虚空蔵山。
170年以上もの間、地元の人たちによって続けられてきた伝統行事で
夏の終わりを感じてみませんか?
「火祭り」の日以外に足を運んでも見どころのある「お大師山(虚空蔵山)」をご紹介します!
さぬき市大川町田面にある虚空蔵山、通称「お大師山」。
みろく自然公園から県道10号線を東に少し走ると北側に見える山です。
穏やかな田園風景の中にある里山に見えますが、麓に立ち寄ると「たづら古道」という看板があり、ここが奈良時代には都と各地を結んだ南街道の一部であることを教えてくれます。
源義経が屋島へ行く途中にもここを通過したと言われているんです!
そして弘法大師が四国行脚の際にここに立ち寄ったという由来もあり、
1949年にはミニ八十八箇所が山の西側から順に造られました。
お参りしながら山登りも楽しめる場所で、
途中険しい部分もありますが、40分ほどで山頂まで登ることができます!
美しいさぬき市の田園風景を眺められる場所ですよ〜!
さて、ミニ八十八ヶ所とともに始まったといわれているのが「火祭り」。
新八十八ヶ所の石仏に沿うように松明を焚き、
心身を煩わせる煩悩を焼き払うための行事として、今日まで地域の人たちによって受け継がれています。
(写真:火祭りの火が焚かれるお大師山の中腹。結構歩いて登るのが大変な場所も)
「火祭り」は虚空蔵山の麓にある自治会「大国木」「阿条谷」のみなさんによって行われています。
高齢化が進み、子どもが少ないエリアなため、
夏の一番暑い時期に行う草刈り、道作り、
険しい山道への火つけが困難になってきているのだとか。
そのため、昔は108つの焚いていた火も、最近では80ほどに減っています。
かつては地元の子供たちも山の整備に来てくれていましたが、
現在火祭りの準備をするのは地元のお父さん、お母さんだけ。
お祭り広場に行くと、火をつける様子が間近に感じられますが、
全貌を眺めたいなら県道10号線沿いがおすすめ。
この時期は県道10号線沿い、お大師山に伸びる道の入り口に提灯が釣られたゲートが登場。
この道からは真正面にお大師山を望むことができます。
※道路や付近への迷惑駐車はご遠慮ください。
夏の終わりを感じるさぬき市ならではの火祭り。
まだ「山の火祭り」を見たことがないという方も、
貴重なこの機会に是非足を運んでみてくださいね。
【お大師山の火祭り】※雨天決行、荒天中止。
開催日時/2019年8月24日(土)18:30〜(点火は19:30〜)
場所/さぬき市大川町田面虚空蔵山【地図】
お問合先/0879−42−3107(さぬき市生涯学習課)