2019年10月02日

香川限定栽培のワイン用ぶどう「香大農R-1」のワイン仕込みへ@大串

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2019年9月30日(月)

「さぬきワイナリー」にて、香川県産ワイン用ぶどう「香大農R-1」を使った赤ワインの仕込みが行われました。


デラウェアほど小粒なのに、非常に甘くて果汁色の濃いぶどう「香大農R-1」。

今年の出来栄えと、そこから出来上がる新酒ワインの味わいの予想をお聞きして来ました!


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11月にはさぬきワインが10種以上飲み放題になる素敵なイベントも♪

詳しくご紹介します♪



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2019年9月30日(月)。

まもなく10月というのに蒸し暑いお天気が続く今年の秋ですが、大串半島にある「さぬきワイナリー」は爽やかな風が吹く高台。

この日も気持ち良い瀬戸内海の風景が見られました。


「さぬきワイナリー」では、毎年8月初旬から9月末にかけて、香川県産のぶどうを使ったワインの仕込みが立て続けに行われます。

現在6品種のぶどうからワインを作っていますが、シーズン最後の仕込みとなるのが、香川大学農学部が開発したワイン用ぶどう「香大農R-1」。


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「香大農R-1」とは…

沖縄で育つ野生ぶどう「リュウキュウガネブ」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を掛けあわせてできた品種。

新しい生食用ぶどうにと作ったものの、非常に粒が小さく、種が多いぶどうになってしまったため、ワイン用として栽培されることに。

真っ黒い厚い皮が特徴で、そこには通常のワイン用ぶどうの2〜3倍のアントシアニン&ポリフェノールが含まれるといわれています。

そのため、出来上がるワインも色素と味わいが非常に濃く、抗酸化作用も高い、通常の赤ワインとはふた味も違った特徴をもつものに仕上がるのです!



もう一つの特徴は、香川でのみ栽培されている品種ということ。

「香大農R-1」の苗は県外への持ち出しが出来ないため、香川でしか作れないワインができるのです。

そのため、全国のワインを飲み歩く日本ワイン愛好家からも注目されているんですよ♪


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さて、仕込みの話に戻って…

この日「さぬきワイナリー」には、さぬき市内で収穫された「香大農R-1」がコンテナごと届いていました。

その量、8000kg!

これらの「香大農R-1」は、「さぬきワイナリー」の自社圃場を始め、香川大学、さぬき市のぶどう農家さん(池添さん長谷さんなど)が、毎年仕込みの前日に一生懸命収穫したもの。

今年の出来栄えをお聞きしてみると、


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(さぬきワイナリー 竹中工場長)

「夏から9月にかけての気候もよく、昨年同様しっかり糖度ののったぶどうができあがりました。

 その分、しっかりとしたコクのあるワインに仕上がると思います。」



なんと、ぶどうの出来栄えがワインのコクに影響するとか?!

この日、ちょうど「香大農R-1」を開発された香川大学農学部の望岡教授が来られていたのでお話を聞いてみると、


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(香川大学農学部 望岡教授)

「ぶどうの皮に含まれる成分にコクを作るエキスが入っています。

 これは香大農R-1に限らず、ぶどう全般に言えるもの。

 冷夏よりもしっかり暑くなる夏の方がこのエキスがしっかりと生成されます。」

なるほど、ワインにとっては暑い夏も美味しいものを作る条件なのですね!



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そんな「香大農R-1」のワイン仕込みは、まず果汁を搾り取ることからスタート。

写真の銀色のマシーン「除梗破砕機」に房ごとぶどうをイン!


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はちきれそうな「香大農R-1」たちがどんどん下に吸い込まれ、


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下にぶどうの粒だけが落とされて、すり潰されます。

フレッシュで甘い香り!!


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粒のなくなった枝が別の箇所から出て来ます。


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出て来た枝を見てみると、熟した実だけがしっかり取られています!

これはすごい!


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なぜこんなに細かい作業ができるのか?

先日の工場見学で「除梗破砕機」の中を見せてもらいました。

このように円形に張り巡らされたアミの部分が回転しながらぶどうの粒を枝からもぎりとるという仕組みなのです。

かなり有能!


この日皮ごと潰されたぶどうは、果汁ごと太いホースでロケットのような醸造タンクに運ばれ、酵母を入れて発酵へ。


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(写真:昨年のソヴァジョーヌ・サヴルーズ。まだこんなに濃い色!)

この日仕込んだワインは2ヶ月後に新酒となり登場!

2019年11月22日「ソヴァジョーヌ・サブルーズ(720ml、2200円税込)」として解禁されます!

さぬきワイナリーや県下の酒販店、スーパーなどで販売されますので覚えていてくださいね〜〜!


新酒なのに赤ワイン独特の渋みや重さを感じにくい、非常に飲みやすい赤ワイン。

しかし、新酒らしい爽やかな香りはたっぷりと感じられる1本ですよ。

そしてグラスに残る強烈な色合いにご注目!


今なら年代別「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」が飲める!

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そしてさぬきワイナリー隣の「さぬき市物産センター」では、さぬきワイナリーで作られたワインの試飲や購入ができます。

今なら、2016年、2017年、2018年の「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」が並んでいるので、年別テイスティングのチャンス!

基本的に新酒として楽しむために作られた赤ワインですが、1年置くとまろやかさが出て来て、ワイン好きの方におすすめの味わいに。

これだけの年代別が並ぶのは初めてのことなので、この機会に新酒&寝かせ新酒を楽しんでみてくださいね♪



「香大農R-1」をはじめ、さぬきワインをたっぷり楽しむイベント開催!

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高松市「ホテルパールガーデン」さんにて、さぬきワイン10種&さぬき食材を楽しむビュッフェパーティ「さぬきワインヌーボー祭」が2019年11月23日(土)に開催されます!

昨年に続く贅沢なワイン会!

今年はさぬきワインと地元の「オリーブハマチ」のマリアージュを楽しめる仕掛けもあるそう♪

ソムリエさんによるワインクイズやゲームもありますので、ワイン好きの方と一緒に遊びに行きませんか?


【さぬきワインヌーボー祭り】

開催日時/2019年11月23日(土・祝)18:30開始

会場/ホテルパールガーデン 新館バンケット

料金/6500円(税・サービス料込)

詳細、お申し込みは「ホテルパールガーデン」まで!
http://hotel-pearlgarden.jp/event/3527/(外部ページに飛びます)


昨年の様子はこちら。




さぬきワイナリー 
住所/香川県さぬき市小田2671-13 【地図
見学時間/9:00〜17:00
定休日/火曜日(祝日の場合は営業)
駐車場/あり
HP/http://www.sanuki-wine.jp/
電話番号/087-895-1133


【香大農R-1関連記事】
【香大農R−1を使ったグルメ】
posted by sanuki-asobinin at 08:56| 香川 ☔| Comment(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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