さぬき市の中でも東かがわ市との市境であり、山深い大川町田面(たづら)エリア。
この場所にログハウス工房を構えて「ひょうたんランプ」を作っているのが
「月とマーニー」さん。
ログハウスの中にはあっちこっちにひょうたんがいっぱい♪
するりと吊るされたひょうたんランプからこぼれ出す灯りは、日々の忙しさを忘れさせてくれる優しいもの。
何もかも1から手作りするのが楽しい!という「月とマーニー」さんにお話をお聞きしてきました!
さぬき市大川町田面(たづら)にやってきました。
県道10号線から東かがわ市の水主地区に向かう道を進んで行くと東かがわ市に入りますが、そこからさらに山奥に進む脇道に入ってずんずん走ると、またまたさぬき市に帰ってきます。
この周辺には民家も点在していて、それほど寂しくない場所なのですが、常に鳥の声が聞こえ、気持ちのいい山の空気が吸える癒しのエリア。
そんな中に、ひょうたんランプを作る工房があると聞いて、さらに奥へ進むと…
畑の中に住宅とは違った、シックな雰囲気のログハウスを発見!
ここがひょうたんランプ作りの達人「月とマーニー」さんのひょうたんランプ工房です。
6〜7年前、竹が奔放に生える土地だったこの場所を家具工房にしようと開拓がスタート。
ただし工房にするには中に道具がありすぎるため、新たにログハウスを手作りしたのだとか!
手作りのログハウスの中も手作りの家具がたくさん。
カントリーな雰囲気で、子どもたちも思わずはしゃぎたくなる空間。
吹き抜けのフロアの下でお客さんをお迎えするキッチンやリビングも。
会社の保養地として建てたこともあり、宿泊したくなるほどあったかい雰囲気になっています。
このログハウスを使ってなにかやってみたいことはある?と社長に聞かれたとき、
「ここで種から心を込めてひょうたんランプを作りたい!」と答えたのが「月とマーニー」の瀧井由美さん。
友人宅で初めて見た『ひょうたんランプ』に刺激を受け、自らひょうたん畑を作り、栽培を始めたいと思ったのだそう。
(写真:「月とマーニー」瀧井さん)
「朝仕事をこなした後、車で50分かけてここまで来てひょうたん畑の水やりなどをしています。
加工するのに水がたくさん必要なひょうたんだけど、敷地内に井戸もあるし困ったことはないです。
ここら辺はゴミの不法投棄も竹も酷くて、整えるのがとても大変でした。
でも近所が綺麗になって周りの人も喜んでくれていますし、
なによりこの場所に捨てられていたゴミの中からひょうたん型のガラスを見つけて、
『やっぱりここでひょうたんをやるべきなんだ!』と逆にテンションが上がりました!」
もともと手作りすることが好きで、クラフトマーケットなどで手作り作品を販売していた瀧井さん。
ひょうたんランプを作りながら、この場所でシーグラス雑貨や自家栽培のワタで作る乳がんの人向けのワタパッドなども作り始めているのだそう。
ワタも一つ一つ収穫した後に自分でほぐして糸にするというのを聞いてびっくり!
そんな瀧井さんが育てたひょうたんを私も見てみたい!と工房に伺いましたが、行った時には収穫時期が終わって畑にはなにもなく(泣)。
ひょうたんたちはお庭の水の中にいました。
4月に植えたひょうたんは、11月に収穫した後に底に穴を開け、このように水に漬ける作業を何度も繰り返します。
水が冷たく、匂いもするので、手で行うこの作業がなかなか大変なのだと瀧井さん。
しかし水に何度も漬けることで中身が腐り、綺麗に表面以外を残してどろりと出てくるようになるのだとか!
こちらが中身が出た後の乾燥中のひょうたんたち。
まあるいフォルムとくびれ、底がポカンと開いたに見えてとても可愛い♪
1個持たせてもらいましたが、これがまあとても軽い!
香川の郷土玩具「張り子(紙製)」と同じくらいの軽さ。
ひょうたんは身がぎっしり詰まって重たいイメージだっただけにびっくり〜〜!
そんなひょうたんがランプになると…
大変身!
まるでドレスのよう!!
こちらは「月とマーニー」さんが初めて作ったもの。
周囲に小さく開けた穴から溢れる灯りが優しく、お部屋に一つあるだけで癒されます。
そんなひょうたんランプを誰でも作ることができるのが「ひょうたんランプワークショップ(2500円〜)」。
2年前ほどから本格的に始動したワークショップですが、すでに10回ほど開催済み。
ログハウスの見学がしたい人やひょうたんが生えているところが見たい人なども招待しているそう。
制作場所はログハウス1階のこのお部屋ですが、実はテーブルも椅子も収納ボックスもすべて手作り!
あったかいシチューとパンが出て来そうな雰囲気〜〜!
優しい空間で、柔らかい作品が作れそうです!
作業は乾燥したひょうたんに下絵を描いて、棒ヤスリで穴を開けて、色を塗るところまでが自分の仕事。
穴を開けるだけのシンプルなライトも良いですが、色を塗って天使のお顔を書いた瀧井さんの代表作「天使シリーズ」も可愛くておすすめ!
(「月とマーニー」瀧井さん)
「私も最初はひょうたんに色を塗るのは抵抗があったんですが、もらった人が喜んでくれる姿を見て『天使』を作ることになりました。
やってみると塗った方が可愛いな〜と思うようになり、この作品から塗る作品が増えましたね。」
ちなみにこちらはハロウィンバージョン!
ジャックオランタン風ですが、こちらもオレンジ色に塗ったバージョンがありました。
シンプルなものもペイントしたものも、どちらも人気なのだとか!
(写真:ひょうたんライトにLEDライトをかざしたところ)
ワークショップで悩むのが「下絵」と「開ける穴の数」。
球体に絵を描くのが難しい上、しっかりと下絵を決めておくことが大切なのだそう。
また、穴を開ければ開けるほど灯りが漏れて綺麗だけど、時間はかかります(笑)とのこと!
それでもひょうたんから漏れる灯りを楽しみに、地道な作業を頑張ってもいいなと思うのでした〜!
ちなみに上の写真はミニLEDを入れた持ち運びOKの「ひょうたん懐中電灯バージョン(1800円〜)」ですが、
夜のウォーキング用に作ったり、小学生のお子さんにも大人気のサイズ。
首にかけることもできるので、防災や防犯用にかわいいひょうたんランプを作ってみるのもアリ!
ワークショップ以外にもオーダーメイドのひょうたんランプの注文も受付中。
世界で一つだけの自分だけのひょうたんランプを探しに、「月とマーニー」さんの工房へ遊びに行ってみませんか?
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