雪が舞う日もあれば、春のように暖かい日もある2月下旬。
ひなたぼっこに最高の場所、
さぬき市志度「平賀源内旧邸内 薬草園」に行って来ました。
ここには源内の名前がついた牡丹や椿があるほか、
薬膳・漢方でおなじみの生薬になる植物を実際に見ることができる穴場スポット。
ちょうど椿や水仙、梅が見頃に。
小さなお庭で源内と一緒に春を待つ気分になれますよ♪
さぬき市志度、JRとことでんの志度駅から歩いて10分ほどの場所にある「平賀源内旧邸」にやって来ました。
旧志度街道であり、お遍路さんが通るへんろ道沿いに建つこの建物は、
平賀源内の生家であり、今は国の登録有形文化財として守り継がれながらも、
源内のことを知ることができるスポットとして多くの人が立ち寄っています。
入ってすぐのところには薬草茶や源内のグッズなどが並び、お茶会にも使われる和室が。
奥の自然の光に誘われて進んでいくと、そこにはお庭が広がります。
ここは「源内先生ゆかりの薬草園」。
あまり知られてはいませんが、平賀源内は「本草学」という薬学・医術を学んでいて、その才能は藩内でもかなり認められていました。
江戸に出た際には本草学者の田村藍水に入門し、
世界最初の博覧会とも呼ばれる「薬品会(やくひんえ)」を提唱、自ら主催者としても活躍しました。
藩主の命で薬種採集なども続けていた源内ですが、彼にゆかりのある薬草を集めたのがこの「薬草園」。
およそ100種以上の薬草・花が並ぶ薬草園はそれほど大きな敷地ではありませんが、その内容の濃さにいつも目が輝きます!
ちょうどこの時期は源内の名前がついた椿「源内黒」が見頃を迎えていました。
散り始めのものから蕾まで。
まだまだ花開いていきますので、ぜひ注目を!
こちらは同じく「源内」の名前がついた「源内牡丹」。
見頃は春〜5月ごろ。
まだ固い蕾の状態でした。
こちらは同じツバキ科の「淡海」。
淡いピンク色のボリュームある一輪。
こちらも見頃。
そのほかにも水仙や梅、ぼけの花が開花。
春が待ち遠しくなる風景です。
漢方などで見かける植物も発見し、こんな形をしているのか!と驚くことも。
実際にこのお庭で採れた薬草を「源内薬草茶」としてこの場所で試飲販売もしています。
お薬のように苦いものではなく、以外と飲みやすいのでオススメ♪
効能もいろいろですよ♪
さて、薬草園の中にはひっそりと「陶芸用の窯」もあるんです!
平賀源内が提唱した焼き物「源内焼」を仕上げるための窯で、
源内焼クラブという同好会の皆さんが実際に使っているのだそう。
今クールの連続テレビ小説で陶芸がテーマになっていることもあり、
興味のある方は地元ならではの「源内焼」にチャレンジしてみてくださいね!
※源内焼は旧邸で体験することができますので、お問い合わせください。
春になればもっとぽかぽか陽気のひなたぼっこが楽しめる「平賀源内旧邸の薬草園」。
ぶらり、ひとりでお散歩する気分で立ち寄ってみてくださいね。
住宅地の中のオアシスですよ〜!
旧邸に来たら「平賀源内記念館」にも行こう!
「平賀源内旧邸」への入館料を支払うと、旧邸から歩いていける「平賀源内記念館」にもそのまま入館できます。
「平賀源内記念館」では、源内が生涯手がけて来た様々なものを見ることができ、エレキテルの体験もできます!
斜め前の「いしや旅館」さんでは「源内御膳」というお食事(ランチもあり)も食べることができますよ〜!
平賀源内旧邸
開館時間/10:00〜16:00
入館料/一般500円、大学生・高校生400円、小・中学生250円、15名以上の団体は2割引(平賀源内記念館にも入れるチケットです)
休館日/毎週月曜(祝日、振替休日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日〜1月1日)
お問い合わせ先/087-894-5513