志度寺門前通り、通称「源内通り」にある「旧さのや呉服店」に
雛飾りがお目見えしたと聞いて行ってきました。
風情のある町屋の軒下に柳餅と季節のお花。
そして美しいおひなさまがショーウインドウ沿いに登場!
いつもと違う華やかな雰囲気に、足を止める方も。
じっくりとお雛飾りを楽しんできました。
「源内通り」にある古民家「旧さのや呉服店」は、街のみなさんの着物、布団、制服を承っていた老舗店。
15年ほど前に閉店し、雨戸が閉まった状態ですが、その建物や中庭は素晴らしいもの。
母屋は四国霊場八十八番札所「大窪寺」の三重塔を建てた宮大工さんが手がけられたもので、店舗はさらにそれ以前に建てられたものと言われています。
昨年は春と秋に「さのやでマルシェ」というイベントを行ったり、12月に行われた「さぬきワイン新酒まつり」で店頭ワークショップを行ったりと、地域の拠点としても1年で進化してきた場所ですが…
それ以前から、地域の皆さんによって季節ごとの飾り付けがなされていた街のオアシスでもありました。
夏の「竹林茶会(7月第1日曜」」には夏らしいものを、冬には干し柿や柳餅を。
通りをゆくおへんろさんや地元の人の心を明るくできたらと、季節によって工夫されていました。
そして今年のひなまつりにあわせて、地元の方々がショーウインドウにおひなさまを飾ったとお聞きして行ってみると…
さのやの点灯が賑やかなことに!
2つのお雛様が窓越しにお目見え。
軒下には地元の皆さん手作りの柳餅と季節のお花が!
向かって左側のおひなさまは段組がないタイプのもの。
どっしりと構えて通りを行く人を眺めている様子。
側に置いてあるのは「旧さのや呉服店」の渕江さんが描いた「貝あわせ」。
昨年のマルシェの際に渕江さんが店頭に飾っていたものの中におひなさまがあり、今回一緒に展示されました。
手のひらよりも小さい貝殻の中に、細かく描かれた2人の姿に見とれてしまいます。
向かって右はもともと7段飾りのおひなさまをスペースの関係で3段にして展示しています。
いずれのおひなさまも「昔から大事にしていたものの、家に置き場がなくなってしまって…」という方から提供いただいたものだそう。
改めて外の空気を吸い、多くの方に眺めてもらえるのを喜んでいるようにも見えます。
これらを展示されたのは、「旧さのや呉服店」周辺に長く住む地元の方たち。
暗いニュースが多い中、近所の皆さんやおへんろさんがこれを見て明るい気持ちになってくれたら…と飾られました。
「飾り方をすっかり忘れていると思ったけど、触っているうちに思い出すものね」
と、お母さんたちは懐かしそうに触っていたようです。
「旧さのや呉服店」のおひなさまは、長ければ旧暦の3月3日(3月26日ごろ)まで展示されます。
志度寺門前のお散歩ついでに、ちらりと覗いてみてくださいね。
「旧さのや呉服店」沿いには、おいしいものもありますよ♪
「旧さのや呉服店」のある「源内通り」には、
老舗和菓子店「風月堂」があります。
ぜひお土産にいちご大福や桜餅をどうぞ♪