夏に向けてぐんぐん果物が育つ梅雨時期。
さぬき市の「桃」もすくすく大きくなりつつあります。
造田にある「飯田桃園」さんでは、桃の袋がけ作業が行われていますが、
毎年恒例、造田小学校の子どもたちによる
桃の袋がけ体験も無事行われました。
袋の1つ1つには子どもたちから桃へのメッセージが。
一体どんなことを書いてるのでしょうか??
さぬき市造田にある桃農園「飯田桃園」へやってきました!
こちらでは毎年20種以上のすもも・ももを栽培し、完熟したものを志度山川線沿いの直売所で販売できるようにしています。
今年はゆっくりめに花が開いたという桃たち。
近頃の農園の桃の様子はというと…
7月に旬を迎える桃の実が、卓球のボールよりひと回り大きいサイズになっていました!
食べられるようになれば直径は12〜13cmに。
糖度は18度まで上がるそう!
大切な残り1ヶ月、病害虫から守り、色合いを調整するために「飯田桃園」では袋がけを行います。
袋をかけないままだと、桃は日焼けして赤くなりすぎるのだとか。
最近では気温も暑くなりすぎたり、雨が異様に多く降ったりと、年々栽培するのは難しくなっているそう。
そんな「飯田桃園」に地元「造田小学校」3年生27人の子どもたちがやってきました。
造田小学校では3年生の総合学習で「造田のものしり博士になろう!」と題した地域のことを知る時間を設けています。
その中の一つに「飯田桃園」での桃の袋がけ&収穫体験があり、
学年末には農園で学習したことをまとめてお芝居を作り、発表するのだそう!
平成6年から始まったこの校外学習。
「飯田桃園」の飯田さんが『農業者が何か地域貢献できないかと』考え、造田小学校からの依頼に応える形で毎年子どもたちを迎え続けています。
「桃の袋がけ」は子どもたちが初めて農園にやってくる日。
この日までに先生が飯田桃園の飯田さんから袋がけのポイントを教わり、
あらかじめ教室で子どもたちにレクチャーを行なって準備は万端!
子どもたちが袋がけするのは、7月上旬に食べ頃を迎える「羽柴白鳳」という早生品種の3本の木。
背が届くところの桃を選んで、袋の中に桃を入れたら、上をホッチキスでパチンと止めます。
袋といっても、上下が開いているので桃も入れやすそう。
1人3枚ずつ渡された桃の袋には、子どもたちが桃へのメッセージや絵を描いていました。
袋がけが終わった子どもたちも手持ち無沙汰な様子はなく、
「ここの桃を食べたことがないので楽しみ!」
「大きい桃を選んだよー!」
「つぶつぶがついた小さい桃もあったよ!」
「イトトンボ見つけた!」
と、新発見報告が続々!
新型コロナウイルスのための臨時休校があけ、マスクをしながらの授業が続く中、
久しぶりにやってきた校外学習の時間が本当に嬉しそうでした!
飯田さんへの質問も続々。
子どもたち「落ちとる桃の実を埋めたらまた生えてくる?」
飯田さん「そう思う? 実は生えてこん。でも食べられる頃の桃のタネを植えたら生えてくる!」
そのほかにも、桃の中にあるタネが2個だった場合、それはいい桃にならないので、このくらいの大きさの時に見極めて落としてしまうということも教えていただきました。
割らずともそれがわかるなんて、さすが桃の達人!
最後には興味深いものも見せてもらいました。
(飯田桃園 飯田さん)
「この額に入っているもの、何だと思いますか?
実は桃園の中にある池から昭和と平成時代に出てきた『ウナギ』です。
何十年も池の中にいて動かなかったヌシだと思われていますが、
今の池は繁殖してしまったブラックバスや外来種のカメによって、ウナギやカラスガイは食べられてしまってほとんどいないんです。
1つ無くしてしまうと、それを取り返すのはとても大変。
当たり前にあるものだけど、無くなったら大変なものがあります。
その中に私たちが生きていることにいつか気づいてもらえたらと思います。」
大人になっても響く飯田さんの一言。
桃も、それを囲む山の自然も、育てる人も。
大切に守っていくことが地元に住むものの使命なのだなと感じました。
暑い中袋がけを終えた造田小学校の3年生たち、次回は7月上旬に収穫にやってくる予定。
同じく7月上旬には「飯田桃園」の直売所にも今年の桃が並びます。
あと1ヶ月でやってくる旬の味を楽しみに待ちましょう〜!
営業時間/10:00〜売り切れると終了(7月現在、平日は14:00か15:00まで、土日は夕方ごろまでオープンしているようです)
定休日/不定休。台風がきたらお休み
駐車場/有
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TEL:0879-52-2336
FAX:0879-52-3086
メールアドレス:imomo@m61.sanuki.ne.jp
HP:http://ew.sanuki.ne.jp/momoya/
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