香川県内各地で桃の販売がピークを迎えていますが、
さぬき市ではちょっと変わったこんな場所でも桃の販売を行なっています。
さぬき市昭和にある
香川大学農学部附属農場の「桃」販売!
開始時間前から行列ができ、スタート5分でほとんどの商品が売れていく。
リピーターが毎年増えていくという桃販売の秘密を探りに
香川大学農学部附属農場に行って来ました!
さぬき市にある「さぬきワイナリー」で作られている香川だけのワイン「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の原料となるワイン用ぶどう「香大農R-1」もここで研究栽培されて生まれたんですよ〜!
附属農場では実習用に育てている野菜苗や果物が食べ頃を迎えると大学生協や学内での販売を行います。
それを求めてわざわざ学外から買いにやってくる地元の方もいるのだとか。
中には購買人気が高まり、販売日を設けて売り出しを行う作物も!
それが「農学部の桃・ぶどう」です。
香川大学農学部附属農場では、
毎年6月〜7月上旬に「桃」、
7月〜9月まで「ぶどう」の一般向け販売を行っています。
今年も6月下旬から「桃」の一般販売がスタート。
毎週月・火・木・金の11:45〜12:30に、
附属農場南側入り口の坂を登ってすぐの場所で販売が行われています。
より多くの方が公平に手に取ってもらえるようにと、
販売曜日を設定し、人が多い場合には購入数制限も設けています。
が、販売期間も販売時間もとっても短い〜〜!
香川大学農学部では9種の桃を栽培していますが、どれも早生品種のためにあっという間に販売期間が終わってしまうのだとか!
桃の木自体の本数が50本しかないので収穫数も少なく、結果瞬く間に売り切れてしまうとのこと。
これは気合い入れていかねば!
ということで、急いで桃の販売に駆けつけました!
2020年7月2日(木)。
11:45からの販売に合わせて11:00に香川大学農学部附属農場に行ってみると、すでに並んでいる人が!
みなさんリピーターなのか、慣れた様子。
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、販売場所も2倍に広げ、レジも屋外に設置。
並ぶ感覚も足元に表示して、しっかり対策が取られています。
レジの横ではお花の苗も販売されていました♪
販売所の中では11:00を過ぎても桃を梱包する様子が見られました。
バタバタと桃を並べて、11:15に準備完了!
これでも早い方なのだとか!
桃の販売日は附属農場の職員のみなさんが6:00から収穫を始め、8:30ごろから梱包スタート。
それでも販売ギリギリになるのだそう。
ちなみに7月2日に並んでいたのは3品種。
・日川白鳳…柔らかめ、ジューシーな果肉。酸味が少なく甘みを感じやすい。
・八幡白鳳…白っぽいビジュアルの白鳳系桃。日川白鳳と同じで果汁が多く、甘みを感じやすい。
・暁の詩(あかつきのうた)…「あかつき」の子どもにあたる品種。白桃系と白鳳系の掛け合わせである「あかつき」に味が似ていて、甘みと酸味のバランスが良い。
白鳳と名がつくのは「白鳳系」という桃の系統。
この後7月下旬ごろからお盆にかけて市場では「白桃系」が出回りますが、それに比べると食べやすい甘み、舌に渋みが残らないのが特徴なのだとか。
桃は等級ごとに分けてパッケージされています。
キズなどがない綺麗な1級品は箱やプラスチックのパック入り。
キズが少しあったり、枝に押された後などがあるものは2級。ラップに包んでプラスチックトレイに包まれています。
さらに農園で出た等外品がある場合はお安く販売されます。
贈り物にしたり、日持ちする方が良ければ1級品を。
自宅用ですぐに食べるのなら2級品でもOK!
そしていよいよ販売スタートの11:45がやってきました!
扉の外にはすでに20名ほどの方が並んでいる様子。
扉が開いた次の瞬間、ドドっと桃めがけてみなさんやってきます!
開始1分で1級品の箱桃がなくなり〜
1級パック、2級パックもこの様子〜。
12:00前には残りわずかな状況に!!!
こ、これが農学部桃販売の凄まじさ!!!
ぶどう販売の時も凄かったけど、桃も凄い…
この時期はいろんな場所やスーパーでの桃販売がピークになりますが、
わざわざ農場まで何度も買いに来られている方にお聞きしてみると
「お得なお値段なのに、ここの桃がとっても美味しいからまた買いに来たの」
とのこと。
みなさんがとっても嬉しそうに桃を買われているのを見て、私も購入!
食べたことのない「八幡白鳳」と「暁の詩」の食べ比べをしてみました〜!
「八幡白鳳」は2級品ですが、色づきも綺麗で痛みもなく、とってもいい香り♪
実際に食べ比べてみると、「八幡白鳳」は果汁がほとばしる感じ!
少し口に入れるだけで喉の渇きが潤いました!
後味もベタつかない甘さでスッキリ♪
「暁の詩」は「八幡白鳳」と真逆の甘みで、甘さが深い!
果肉も少し固めで、桃らしい美味しさを噛みしめる感じでした♪
どちらも美味しい〜〜!
また買いに行きたくなる気持ちがわかります!
農学部の桃は学生の実習のために育てているので、私たちにとっては嬉しいおすそ分け。
中には市場にまだ出回っていない研究中の品種もあり、品種ごとの味の違いや食べ頃も教えてくれるので、桃好きの方にはたまらないイベント!
加えて「普段なかなか入ることのできない場所で桃を買う」という非日常感が堪らなくワクワクでした!
「今日みたいにたくさん来てくれた日にたくさん採れてたらいいんだけど、
桃の様子や品種の旬に合わせるので、うまく数が合わない時もあって。
休み明けの販売日にはたくさん収穫できる時もあるのですが、それも自然次第ですね。」
と農場の職員さん。
というわけで、日によって販売数は変わりますので、必ず手に入れたい!という方はできるだけ販売時間までに会場に足を運ぶのがおすすめ。
また、週明け月曜は比較的収量が多い時があるので狙い目です!
なお、一般向け販売会は7月9日(木)まで。→9日までの販売後、7月13日(月)も特別に販売が行われることになりました!(7月9日更新)
その後は大学生協などで販売されるとのことですので、機会があれば覗いてみてくださいね。
さらに8月ごろからは「ぶどうの販売」が始まります。
こちらも行列必至の人気イベント!
いろんな品種が並びますし、箱入りの贈答品もありますのでお楽しみに!
昨年のぶどう販売の様子はこちら→ 今年も大好評! 香川大学農学部附属農場のぶどう販売@長尾