知る人ぞ知る
「香川大学農学部附属農場(さぬき市昭和)」での果物直売!
初夏の桃に続いて、
ぶどうの販売が始まっています。
その日の朝に収穫したものをすぐに販売するので、新鮮そのもの。
いろんな品種に出会えるので、食べ比べを楽しみましょう!
2020年8月25日(火)に開催された、ぶどう販売の様子を覗いて来ました〜〜!
さぬき市造田の「造田八幡宮」から西へ車で5分ほど走ると見えてくる
「香川大学農学部附属農場」。
ここは香川大学農学部の学生さんが実習を行うための農場で、
なだらかな山の約1710aの面積の中で花、果樹、お茶、畜産を育てています。
さぬき市にある「さぬきワイナリー」で作られている香川だけのワイン「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の原料となるワイン用ぶどう「香大農R-1」もここで研究栽培されて生まれたんですよ〜!
中でも人気があるのが、
8月〜9月に開催される「ぶどう」の一般販売!!!
先日は桃の販売日にお邪魔しましたが、その後「ぶどうの販売が始まった」とお聞きして、
ぶどう販売を覗きに、
「香川大学農学部附属農場」へ行って来ました!
今年のぶどう販売は8月からスタート。
販売日時は毎週火曜・木曜の11:45〜12:30となっています。
が…
11:00前にはすでに5名のお客さまがならんでいました!
みなさん、まだ1時間前ですよ〜〜〜〜〜!!!
暑い中ですが、始まるまでは農場内の木陰でスタンバイ。
ソーシャルディスタンスも保っていらっしゃいました。
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
レジの場所、レジまち通路は屋外に。
販売の部屋も1部屋だったのが2部屋を使用して換気も実施。
並んでいる人が多くても密にならないように工夫をされています。
さて、販売前のお部屋を覗いてみましょう!
ぶどうの販売日には朝早くから農場で収穫を行い、
販売時間に間に合うように選別・計量、梱包を販売のお部屋で行なっています。
販売される種類は、箱詰め、1房ずつ、バラの3種類。
11時過ぎにはほとんどの箱、房がコンテナに入れられてスタンバイが終わっていて、
最後にバラ(房から切り離したぶどう)の詰め合わせが行われていました。
1パック500gですが、1粒1粒が大きいのでたくさん入っているようにも見えるバラパック。
家庭用ならこれで十分楽しめます♪
今年のぶどうの出来はというと、昨年同様に暑すぎる夏になったので
なかなか色づきに苦労したそう。
ですが糖度はしっかりとあがって甘いぶどうが出来上がっているのだとか。
ちなみに「香川大学農学部附属農場」ではハウスと露地の2パターンで
紫玉(しぎょく)、ブラックオリンピア、ブラックビート、
多摩ゆたか、巨峰、ピオーネ、ミニ甲斐路、シャインマスカットを栽培しています。
ほとんどが学生の実習用と販売用ですが、
中には研究用としてまだ名前のつかない品種も植えられているのだそうです!
紫玉(しぎょく)、ブラックオリンピア、多摩ゆたかは終了し、
現在はピオーネ、巨峰、ブラックビートの出荷がピーク。
(左から、ブラックビート、巨峰、ピオーネ)
見た目が似ているこの3種。
甘さや後味が違うので、そこを基準に選んでみると間違いなし!
まず、ぶどうの王様といわれる「巨峰」。
もともと人気の高い品種ですが、酸味も適度で香りがいいのが特徴。
ピオーネよりも濃厚な味わいなので、ピオーネと食べ比べすると面白いですよ〜!
種無しなので気軽に食べられます。
そして「ブラックビート」。
こちらは名前の通りよく色づいた黒に近い紫色のぶどうで
「藤稔」と「ピオーネ」を掛け合わせてできた品種。
ピオーネに見た目そっくりですが、果肉が柔らかくてツルンと皮が剥けます。
糖度は15度とマスカットなどに比べると甘さは低めですが
酸味がないのでスッキリとした甘さで後味が良いのが特徴。
「甘すぎるぶどうは苦手!」という方にオススメです!
例年だと試食もあるのですが、こちらも感染症対策のため中止に…
来年は試食が出せる環境に戻ることを祈ります!
さて、販売の準備も万端!
販売開始の11:45がやってきました!
表の行列はなんと折り返しができるほど長く伸びていました〜〜〜
みなさんの熱意、すごいです!
あまりにも人が多い時にはみなさんの手にぶどうが渡るように購入制限が出るのですが、
この日は「箱は1人2箱まで」というお願いがされていました。
そして販売スタート!!!
あっという間にぶどうが〜〜〜
売れていく〜〜〜
販売スタートから10分で会場はこの様子。
購入制限があったので少し残りましたが、ほぼ完売です!!!
桃販売時の勢いもすごかったですが、ぶどうはさらにアツかった…!!!
そして会場が落ち着いたところで私も買わせていただき、
一粒いただきまーす!
こちらは「ブラックビート」。
パンパンに張ったピオーネとは違って、房はふわふわと柔らかい感触。
パクッといただくと、ジューシーな果肉とあっさりとした甘味がひろがって
美味しい〜〜〜〜〜!!!
「ブラックビート」のいいところは甘すぎないところ。
乾いた喉を潤すには最適のぶどうです!
冷やして食べても美味しいだろうなあ…
附属農場での販売は9月中旬ごろまで続きますが、
販売時間内でも完売すれば販売は終了となります。
お早めに足を運んでみてくださいね。
これからは赤い実のミニ甲斐路や、シャインマスカットも出てきますが
シャインマスカットは木が1本しかないため販売量は少なくなります。
なかなか手に入ることがない大学生まれのぶどう、
今年もみんなで味わいましょう〜♪

「香川大学農学部」の果樹担当 ぶどうの達人であり、
ワイン用ぶどう「香大農R-1」の生みの親でもあるモッチー先生こと望岡先生から、
今回もぶどうにまつわるいろんな話を聞かせてもらいました!
■ぶどうは種がある方が味が濃い!
最近では食べやすさから種無しぶどうが主流になっていますが、
ぶどうの場合は種のあるものの方が味が濃いものになるのだそう!
それを聞くと種ありぶどうと種無しぶどうを食べ比べしたくなってしまいました!!
■種がなくても、種スペースが存在する!?
種無しぶどうをかじると、実の中に種くらいの大きさのスペースがぽっかりあいているのに気がつきます。
それは種がはいるはずだったスペース。
種無しの処理をしても、ぶどう自身は種が出てくる場所を用意して大きくなるのだそうです〜!
ピオーネやデラウェアではわかりにくいのですが、
シャインマスカットはよくわかりますので、断面を見てみてくださいね♪
ちょっとしたお話ですが、思わずぶどうを食べて確かめたくなる
「モッチー先生のぶどうトリビア」でした〜!!!