2020年09月21日

いざ、大学生と源内通りのフィールドワークへ!@志度

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志度寺の門前通り「源内通り」。

この通りを元気にするアイデアを出し合う「さぬき市地域づくり懇談会」が今年度も始まっています。


今年度から香川大学の瀬戸内地域活性化プロジェクトに「さぬき市班」ができたということで、

懇談会メンバー&大学生で地域を知る・見る・楽しむ

「源内通りフィールドワーク」が行われました。

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この夏に掲げられたばかりの看板「そうだったのか、 源内さん」も見つつのぶらりまちあるき。

その様子をご紹介します!



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江戸時代の奇才、平賀源内の生まれた街「志度」。

そんな源内の生家である「平賀源内旧邸」から「志度寺」まで続く東西の門前通りは『源内通り』と呼ばれています。



もともと商店街として賑わい、お遍路さんだけでなく多くの人が集まっていたこの通りも、今では空き家や新築の住宅が立ち並び、かつての面影があまり残っていません。


そんな中、昨年はこの通りを中心に「さのや&對馬でマルシェ」「さぬきワイン新酒まつり」が行われたり

この夏には懇談会で企画されたガイド看板「そうだったのか、源内さん」が設置されたりと

少しずつ地元の人による賑わい起こしが広がりつつあります。


同時に昨年からは『源内通り』に賑わいをもたらすアイデアを出し合う

「さぬき市地域づくり懇談会」が行われていて、

地元の若手事業者や移住者などから様々な意見が飛び出しています。



現在はコロナ禍で『源内通り』での大きなイベントや活動は控えられていますが、

懇談会では来年度に向けた賑わいづくりを相談中。


さらに今年度から香川大学の瀬戸内地域活性プロジェクトに「さぬき市班」が誕生!

若い目線でのさぬき市の魅力発掘が期待されます!



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新しい視点の誕生をきっかけに、新たな源内通りをみんなで発見しよう!と

9月12日(土)に大学生も含めた「源内通りフィールドワーク」が開催されました。



「さぬき市地域づくり懇談会」で『源内通り』のフィールドワークを開催するのは2回目。

初回は「志度まちぶら探検隊」のガイドさんに

まちの歴史やみどころを教えてもらう「ガッツリまちあるき」スタイルでしたが、


今回は今年8月に設置された「そうだったのか! 源内さん」看板を見ながらの

「のんびりまちあるき」スタイル。



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看板のアイデアを出された「志度まちぶら探検隊」の岡さん(写真左)がリードしてくださいました。


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さぬき市役所に集合し、まずは地元産業である

120年の歴史がある伝統的工芸品「志度桐下駄」の工房見学からスタート!



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向かったのは市役所から歩いて5分ほど、

海沿いの志度桐下駄工房「山西商店」さん。


来年創業100年になるという年季の入った工房は

志度名物・カキ焼きのお店に挟まれるように存在しています。



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迎えてくださったのは「山西商店」3代目、伝統工芸士の山西就治さん。

工房の一角でたくさんの桐下駄の木地を手に、

下駄の歴史や志度桐下駄の経緯を教えてくださいました。



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(山西商店 伝統工芸士 山西就治さん)

「日本人にとって下駄とは、高い場所にある果物をもぎ取るために履いたりや雪の上を滑らず歩くために履く『道具』でした。

 それが発展して、江戸時代には履物としての『下駄』になりました。

 中でも桐下駄は下駄界のピラミッドの頂点と言われる最高級品。

 志度では『どうせなら日本一の材料で下駄を作ろう!』と始まったのが桐下駄づくりです。」


桐下駄生産がピークの頃には志度の町に300人もの桐下駄職人がいたのだそう。

作られた下駄たちは志度から関西へと航路を使ってどんどん売りに出されました。

流通経路の良さもあり、志度は日本一の桐下駄産地となったのです。


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桐下駄ができるまでの工程も見せてもらいました。

職人さんが使う工業用ののこぎりやヤスリ、



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山西さんが仕上げを行うという座布団周りも。

手を伸ばせば全ての道具が手にできる環境に整っていました。



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「山西商店」さんで作られた桐下駄の数々がこちら!!

木地も鼻緒も藍染めしたものや、

桜の皮を挟んだ下駄、


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花魁ばきの下駄(上の写真)


長い歴史の中で守られてきた工程はそのままに、

様々な個性を組み込みつつ作られています。



懇談会メンバーも…

「志度に生まれ育ったけど桐下駄工房に入るのは初めて!

 こんなに工程が多く、こんなにいろんな種類の桐下駄があるとはびっくりです!」



桐下駄工房の見学はこれにて終了。

続いて「山西商店」前の通りより一本南側にある「源内通り」へ歩いて向かいます。



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ここからは「志度まちぶら探検隊」の岡さんが、夏に設置されたガイド看板「そうだったのか、源内さん」を説明しながらの軽いまちあるきに。

「そうだったのか、源内さん」は、東西1km以上の長さがある源内通りの西から東に向かってナンバリングされて設置されていて、

平賀源内が志度に生まれて亡くなるまでの人生のひとコマを、地元に関連のある施設前に展示しています。



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看板にはQRコードがついていて、これを読み込むとさらに詳しい解説を読むことができます。(説明が追記されていないものもあります)


早速学生さんがスマホでQRコードを読み込むと…

「あっ、看板と同じ絵がでましたー!」


出てきたホームページには、看板と同じ源内さんのイラストが。

さらに看板設置のマップも見られるので、源内通りのどんな場所にどんな看板が設置されているかも見ることができました!


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旧邸内の薬草園や、旧邸横の平賀源内の銅像横にも看板がありましたよ〜!



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さらに旧邸では名物の「薬草茶」のふるまいがありました。

薬草、という名はついていますが、飲みやすくて美味しい!と学生さんたちにも好評!


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さらに源内通りを東に向かって歩いていきます。

途中雨が降り出し、ささっと歩き進めつつ…


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「平賀源内記念館」に到着!

ここでは「志度まちぶら探検隊」の近藤さんがガイドをしてくださり、

源内の生涯や創り上げてきた作品の数々を実際に眺める時間に。



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ここからさらに東に歩いて、突き当たりの志度寺さんへ。

志度寺隣の自性院さんにある「源内さんのお墓」も見学し、

ここで源内通りは終了!


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…ですが、看板はさらに志度寺から南に少し歩いたところにある「普門院」さんにもあるので、そこでゴール!!!



晴れていれば「焙煎元和樂」さんや「風月堂」さんでのお買い物も楽しみたかったのですが、

雨が断続的に降っていたため、すぐに市役所へ。



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ここでフィールドワークのまとめタイム。

密にならないようにグループに分かれ、テーブルごとに「源内通りで発見した良い面・悪い面」を出し合い、地図上に落とし込む作業に入りました。



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最後にはテーブルごとで発表が行われましたが、

何年も取材をしている私でも「なるほど!」と思う新しい視点があり、

初見だからこその新鮮な意見もたくさん登場して興味深かったです!



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特に、

「志度寺を目指してくる人が多い町なので、志度寺を拠点に考えるべき」

「名所と住宅が混在していて観光地とわかりにくい通り」

という意見は今後の課題にも繋がるなと感じました。



これらの意見を参考に、今年度も「さぬき市地域づくり懇談会」は続いていくそう。

今後の懇談会&香川大学の学生さんの活動から目が離せません!




桐下駄鼻緒付け体験は楽し


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フィールドワーク後は希望者のみの「桐下駄鼻緒付け体験」が行われました。

引き続き懇談会メンバー&香川大学生3名も参加し、みんなで好きな鼻緒を選んで作業を行います。



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鼻緒の裏で紐を締めるのが意外と難しい〜〜!!


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鼻緒選びだけでも「こんな可愛い柄があるなんて!」と発見があった女性陣。

ペディキュアをした足で履く桐下駄、可愛いです♪


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男性の桐下駄姿も素敵でした!

「とても履きやすいから毎年夏はこれを愛用します!」

「工芸品だから高級だと思っていたけど、手頃なお値段で体験ができて嬉しい」

「意外とジーンズなどの洋服にも合いそうですね」


と、マイ桐下駄をゲットしたみなさん、嬉しそう〜〜〜!!!


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「山西商店」さんではあらかじめご連絡しておけば「鼻緒付け体験」をすることができますので、

興味のある方はぜひお問い合わせしてみてくださいね。

工房では桐下駄の購入、下駄のメンテナンス、鼻緒だけのすげ替えもできますよ〜〜!





志度まちぶら探検隊

山西商店
場所/さぬき市志度5382-33
営業時間/8:00〜17:00
定休日/土日祝
お問い合わせ先/087-894-0306


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posted by sanuki-asobinin at 13:06| 香川 ☀| Comment(0) | レジャー・アート・写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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