2020年09月28日

香川限定品種「香大農R-1」のワイン用仕込みが行われました@大串

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9月28日(月)、大串自然公園にある「さぬきワイナリー」にて

今秋発売の新酒赤ワインの一つ

「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の仕込みが行われました。


ワイナリー前のコンテナには県内で収穫された

香川県オリジナル品種のワイン用ぶどう「香大農R-1(かだいのうあーるいち)」が!


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香川でしか作られていないこのぶどうで仕込む新酒赤ワイン「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」

今年はどんな味わいになりそうなのか?!


「さぬきワイナリー」さんでお聞きしてきました!




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大串自然公園にある「さぬきワイナリー」は

時間を忘れそうなくらい気持ちの良い絶景が眺められる施設。


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工場裏に行くとパノラマの瀬戸内海がお出迎え。

国内でもこんなに海が近い場所にあるワイナリーは珍しいのだそう。



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今年は新型コロナウイルスの影響で、オフィス出勤よりもぶどう畑の作業が増えたため、

例年以上にぶどうに手をかけることができたのだとか。

これはコロナ禍の思わぬメリット?!



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そんな「さぬきワイナリー」で、9月28日(月)に

今シーズン最後のワイン仕込みが行われました。



香川県オリジナル品種のワイン用ぶどう「香大農R-1」を使った新酒赤ワインの仕込み作業です。


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「さぬきワイナリー」では香川県産ぶどうを100%使用したワインを製造していますが

この「香大農R-1」は平成18年に種苗登録された、県外持ち出し禁止の品種。


香川大学農学部の望岡教授が、

生食用でおなじみの「マスカットオブ・アレキサンドリア」と

沖縄の野生ぶどう「リュウキュウガネブ」を交配して作ったぶどうです。



今年は「さぬきワイナリー」の圃場のほか、

香川大学農学部附属農場、さぬき市内や高松市のぶどう農家さんから、

合計7000kgもの「香大農R-1」が届いていました。



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ワイナリー前のコンテナを覗いてみると、真っ黒なぶどうがぎっしり!

生食用ぶどうに「ブラックビート」という皮が真っ黒なぶどうがありますが、それによく似た濃い〜色です。


粒はデラウェアほどのサイズですが、

房は生食用のように整える必要がないため、長く大きく育てられています。



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(「さぬきワイナリー」竹中工場長)

「今年は梅雨が長くてぶどうの生育が心配でしたが、

 夏によく晴れてくれたので、糖度も20度以上に上がり、

 しっかりとしたぶどうが育ちました!」


と、竹中工場長がコンテナから持ち上げた「香大農R-1」のサイズ、

シャインマスカットに負けないほどの大きさでした!



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そんな「香大農R-1」たち、ワインになるべく仕込み作業へ移動〜!!



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まずは徐梗破砕機で房を実と枝に仕分けします。


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ここまでは白ワインの仕込みと同じですが、

「香大農R-1」は赤ワインにするため、

実にタネと皮がくっついた状態で醸造用タンクにスルスルと注ぎ込まれます!


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こちらが醸造用タンクですが、まるでロケットの先端のようなフォルム。

大人の身長以上の高さがあります。


この中に酵母を入れ、5日かけて温度調整を行いながら一次発酵を行います。


5日経ったら液体を絞り出します。

この時に皮からは色が、タネからはタンニンが出て来るそう。


さらに絞った液体は温度調整を行いながら二次発酵へ。

その後、おり下げ(液体の中のおりを沈めて濾過する)を何度か繰り返し、

酸が高ければ徐酸を行うなどの調整をして、

やっと瓶詰めできるようになるのだとか。


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今年は夏が暑すぎて醸造タンクの温度調整が難しかったそうですが、

彼岸を過ぎて涼しくなったため、これからは通常通りの温度調整ができそう、

と竹中工場長がお話されていました。



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そして「香大農R-1」が新酒赤ワイン「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」として皆さんの前に登場するのは…

11月22日(日)!

さぬきワイナリー物産センター、香川大学の学生生協、県内の主要酒店で販売されます!


今年は720ml、限定7000本の発売予定。

酒税が変更になるため、今年は2100円(税抜)となります。


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「さぬきワイナリー」では毎年秋に3種類の新酒を販売しますが、

この「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の特徴といえばやはり…

・グラスに残るほどの濃い色合い

・ポリフェノールが通常のワイン用ぶどうの2〜3倍含まれている

・色が濃いのに、渋くなく飲みやすい!



通常の赤ワインだと、色が濃いほどフルボディに思え

重たい口当たりと赤ワインならではの渋さ辛さを感じますが、

「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」はとってもすっきりとした飲み口。

『赤ワインは渋くて苦手!』という方にこそ飲んでもらいたい1本です。


さらに赤ワインですがお肉に合わせる、といったワインの常識が通用しないのも面白い特徴のひとつ。

意外にも讃岐の郷土料理である「しょうゆ豆」といった甘辛いものや、

ハモの梅肉和えなどの魚介類にもバッチリあってしまうのです!!



この秋は地元のぶどうで作る地元の新酒で、

新しいワインの世界と地元料理とのコラボレーションを楽しんでみてくださいね。



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また、アルコールが飲めない方には「香大農R-1」で作るジュースやノンアルコールワインも販売中!

こちらでも他のぶどうとの味わいの違いや、

ポリフェノールの多さを感じられます。



「香大農R-1」はポリフェノールの量が多いので、飲むことでの抗酸化作用も期待できる一品。

健康でいてほしい方への贈り物として、

クリスマスや年末にご家族にプレゼントするのもありですよ〜♪






【竹中工場長のはみだし「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」話】

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新酒ワインとしてリリースされる「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」、

竹中工場長のオススメ

「発売されたら2本購入してみてください。

 1本は新酒としてすぐ楽しんでいただき、

 もう1本は1年置いて飲んでみてください。

 ずいぶんまろやかになって、新しい楽しみ方ができますよ。


今年は2本買わねば〜〜と思う私でした♪


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ちなみに現在「さぬきワイナリー」隣の物産センターでは、

2018年、2019年ものの「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」が販売されています。

今すぐ経年変化を楽しみたい方は、ぜひこちらを!!!





さぬきワイナリー さぬき市物産センター
住所/香川県さぬき市小田2671-13 【地図
見学時間/9:00〜17:00
定休日/火曜日(祝日の場合は営業)
駐車場/あり
HP/http://www.sanuki-wine.jp/
電話番号/087-895-1133


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posted by sanuki-asobinin at 17:57| 香川 ☁| Comment(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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