9月26日(土)、津田町「安岐水産」敷地内にある
地元のお魚再発見スポット「Cumi Umi(ちゅみうみ)」で
地ダコ「さぬき蛸」を捌くイベントが行われました!
瀬戸内の海底をしっかり歩いて鍛えた「さぬき蛸」の美脚にビックリ!
炙ったり、刺身にしたり、吸盤だけをいただいたりと、
驚きいっぱい・蛸のことがよーくわかったイベントの様子をご紹介します!
さぬき市津田町、津田漁港隣にある水産加工会社「安岐水産」にやってきました。
こちらの工場裏側には、「Cumi umi(ちゅみうみ)」というお魚アンテナショップが。
「魚料理は好きだけど、毎日の食卓に用意するのはちょっと大変」という方のために、
地元のお魚のお惣菜や「安岐水産」が得意とするアオリイカを使った焼きたてのイカ焼きを販売しています。
お店の詳しい情報はこちら→おさかな体感コンテナショップ「Cumi Umi(ちゅみうみ)」オープン!
青いコンテナの中にはこの日も美味しそうなお魚おかずがいっぱい!
今朝、地元の漁師さんが定置網でとってきたばかりのお魚を調理しているんですよ〜!!
そして「Cumi umi」では不定期にお魚のワークショップを開催。
魚の仲卸さんや安岐水産のお料理上手なスタッフさんが、
地元で獲れたお魚を捌き、美味しい調理方法を実演しながら教えてくれています。
9月月末の土日には「さぬき蛸」と呼ばれる
地元のマダコのワークショップが開催されました!
当日は見学しようとやってきた親子やテレビ局の取材で賑わっていました!
そして会場のバケツの中には、今朝タコ壺からとってきたばかりのタコ!!
うねうねと動いてる〜〜〜!!!(新鮮な証拠)
「さぬき蛸」とは、瀬戸内に生息するタコの中でも香川県で獲れたタコの総称。
タコといえば「明石ダコ」などが有名ですが、
「さぬき蛸」は潮の流れが早い瀬戸内海で育ったことで足がしっかりと太く、
身が締まっているので噛めば噛むほど甘みが出てくるのが特徴。
「安岐水産」ではそんな「さぬき蛸」と地元のいりこを使った瓶詰め商品「蛸といりこのアヒージョ」も製造されていて、
2019年の「かがわ県産品コンクール受賞作品」に選ばれています。
赤いタコさんパッケージもキュート!
(写真:お魚捌き動画配信、4回目の「4」の指〜〜〜!)
そして「さぬき蛸」捌きターイム!!!
登場したのは、「安岐水産」の調理担当 木村さん(写真右)と地元仲卸業の片岡さん(写真左)。
どちらもお魚捌きの達人です!
毎度おなじみ、この日もライブ配信を同時開催して「Cumi umi」のFacebookで見られるようになっていました。
この会場に来られなくても、捌く様子が見られるのは嬉しい〜〜!!
さて、登場してきた「さぬき蛸」…
こちらは津田湾沿岸ですくすくと育っている途中のマダコさん。
津田には6軒のタコ壷漁師さんがいらっしゃいますが、
その中のお一人である名和さんは約500個のタコ壷を津田沿岸に仕掛けているのだとか。
(「Cumi umi」のお惣菜は名和さんが獲ってきたお魚やタコを使っています)
シーカヤックで沖に出た時にプカプカと浮かぶブイをよく見かけたのですが、
実はブイの下にタコ壷があるのだそうです〜〜!!!
知らずにタコの上をスイスイ泳いでいたとは、これまたびっくり〜〜!
タコ壷漁の漁期は毎年5月1日〜翌年1月20日までと決まっていますが、
この時期はちょうど端境期と言われ、蛸がまだまだ若い時期。
ひと潮ごとに大きくなるタコは、
11月以降になると食べ応えたっぷりのサイズになるとのことで、とても楽しみ!
今回はちょい若マダコさんを捌く様子をみせてもらいました!
まずは頭を落として〜〜
8本ある足の皮を軍手で剥きます。
タコは皮付きで下処理・調理をしていたので、皮が剥けることにちょっとびっくり…
皮を剥くなら軍手を使うのがおすすめ!
まるでズボンを脱ぐようにスルスルッと皮が剥けていきます!
(「安岐水産」 木村さん)
「はい、ババロア〜〜!」
おおお、輝くようなタコの美白美脚の根元はまさにババロア型(昭和の)…!!!笑
脱がせた皮も美味しくいただきます。
吸盤の部分を包丁で切り取り、たっぷりの塩で揉みこんで吸盤の中の汚れをとります。
どのくらい揉めばいいの?と疑問に思うところですが、
答えは「揉み込んだ塩がクリーム状になればOK!」。
しっかりと水で洗い流して、軽く茹でます!!
氷水で閉めたら、一口大にカットして
「吸盤のお刺身」出来上がり〜〜!!!
そして美脚は細かく切り目を入れて、、、
網に乗せて炙ります!!!
うおお〜美味しそう〜〜〜〜!!!
ここでギュッと身が縮むのが新鮮な証拠!
包丁で斜めにスライスして、「炙りダコ」の出来上がり!
この時に包丁で波目に切り目を入れると、お醤油がのりやすいのだそう!
さらに湯引きしたタコの足も加わって、
「さぬき蛸のお刺身」完成〜〜〜!!!!
早速みんなでいただきます!
炙りタコはコリッコリでサクサク!
とっても食べやすいのに驚きました。
茹でた足はものすごい弾力!
だけど噛み締めるほどにあま〜〜〜い!!!!
吸盤がこれまたコリコリの食感がたまらなくて美味しい!
これはたこ焼きに入れても最高に美味しいかも!
タコの足だけで3パターンの食感・味わいの違いが出ることに驚きました!
(「安岐水産」 木村さん)
「タコも処理の方法を覚えておけば、新鮮なタコを手に取れるし、いろんな料理にできます。
もしゆでダコにしたいときは、お湯から茹でるのがポイント。
時間は1分ほど。茹ですぎると固く噛み切れないタコになります。
その際に2%の塩分濃度で塩水を作って沸かし、少し醤油を加えて茹でると香りづけになりますよ。」
ついついスーパーでは茹でダコを買ってしまいがちですが、
これからは新鮮な地ダコが生で並ぶことも増えてきます。
美味しいタコが獲れる地域なので、あなたも自宅でもタコ捌きにチャレンジしてみませんか?
おいしい「さぬき蛸」がすぐにでも食べたい!という方は、
「Cumi umi」でも「さぬき蛸」の量り売りや、
「さぬき蛸」のお惣菜を販売していますので、
ぜひ購入してみてくださいね♪