10月から新酒ワインの解禁が続く、さぬき市大串半島の「さぬきワイナリー」。
いよいよ香川県オンリーワン品種のぶどう「香大農R-1」で仕込んだ新酒
「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」が11月22日(日)に解禁!
11月22日(日)には
過去3年の「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」が飲み比べできる
有料試飲会もさぬきワイナリー物産センターで開催されます!
ぶどうの出来が非常に良かった今年。
ワインになってからの香りや味わいはどんな仕上がりなのか?
瓶詰めを眺めつつ、「香大農R-1」の生みの親である香川大学農学部 望岡先生にお聞きしてみました!
11月20日、大串自然公園にある「さぬきワイナリー」にやってきました。
秋晴れに映えるシャトー。
瀬戸内海を見下ろす絶景の中で、香川県産のぶどうのみを使ったワインが生み出されています。
そんな「さぬきワイナリー」の新酒は毎年3種類発売。
そのうち2つは10月に解禁される「新酒白ワイン」と「新酒赤ワイン」。
3つ目は毎年11月下旬に解禁される赤ワイン「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」です。
「新酒赤ワイン」は香川県産のベリーAを使って仕込まれるのに対し、
「ソヴァジョーヌ・サブルーズ」は香川県でのみ栽培が許されている特別な品種「香大農R-1」というぶどうで仕込まれています。
このぶどうは香川大学農学部の望岡教授が「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と野生ぶどう「リュウキュウガネブ」を掛け合わせて作ったもの。
本来は生食用にと品種改良していたのですが…
とても甘く仕上がったものの、粒が小さく種が大きいという難点が。
そこで地元のワイナリーのワイン用ぶどうとして、広く香川県下で栽培されるようになったのです。
「香大農R-1」は9月末ごろにワインになるための仕込みが行われ、11月下旬には新酒としてお目見え。
今年の瓶詰め風景を覗かせてもらいました!
ワイナリー内にある瓶詰めの部屋に入るとワインらしいフルーティな香りが!!
お酒に弱い方はくらくらしてしまうかも?
洗浄されたボトルに、決められた量のワインがきっちりと機械を通して充填されています。
コルクを閉めた後、瓶ごと洗浄してラベルが貼られます。
「ソヴァジョーヌ・サブルーズ」のラベルはこちら!!
「香大農R-1」のイラストと、製造年の数字「2020」がしっかり入っていますよ〜!
機械の手であっという間にラベルが綺麗に貼られていきます。
その様子を、香川大学農学部の望岡先生や農場の方、学生さんも見学されていました!
毎年香川大学農学部附属農場で「香大農R-1」のお世話や収穫をしているスタッフさんたちは初めての瓶詰め見学。
その様子を見て「ちゃんと製品化されてワインになってる!」と感動された様子。
また、「香大農R-1」を作られた望岡先生の農業特別実習を履修されている香川大学農学部3年の南條太志さんは…
「香川出身だけどワイナリーがあるのも初めて知りましたし、ここに来たのも初めてです。
瓶詰め1つとっても自動化が進んでいるのだなと。
また、自分の大学で生まれたぶどうがワインになるのを見て誇らしいと思いました!
お酒は飲むけど、ワインはまだまだ先。大人が飲むものと手を伸ばせずにいましたが、飲んでみようかなと思いました。」
実際にワインが出来上がる風景を見て、ワインにチャレンジしてみようという気持ちが湧いて来た様子。
お酒、とくにワインを飲む若者が減っている時代ですが、南條さんのように実際にワインが仕上がっていく様子をどんどん見てもらって、地元のワインを応援してもらいたいなと思いました。

さて、じっくりと「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の瓶詰めを見学していると気がつくのが、その「色の濃さ」!!!
赤ワインにしては濃いなあ…?
濃い…
ベルトに残った色を見て確信!
このワイン、色が濃いーーー!!!!
他の赤ワインにはない色の濃さ。
これが「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の特徴のひとつ!
こちらがベリーAで仕込んだ今年の「新酒赤ワイン」の色。
それに比べ、
「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」はこちら!
赤のトーンが濃いーーー!!
濃い色合いの理由は、原料の「香大農R-1」に含まれるポリフェノールの量。
通常のワイン用ぶどうの2〜3倍のポリフェノールが含まれると言われているからこその濃い色合いがワインにも反映されているのだそう!!
ポリフェノールが多いということは、体にとってもいいことが倍!!
赤ワインは抗酸化作用があると言われていますが、さらに効果が期待できそう!
この濃い色あいから味わいも「重たそうだなあ〜」と想像してしまいますが、そこを裏切るのが「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」。
見た目とはうらはらなスッキリした飲み心地と気持ちの良い酸味に驚く方が多く、実は赤ワイン初心者にオススメなのです!
そして気になるの今年の「味」を、「香大農R-1」の生みの親 香川大学農学部の望岡先生にお聞きしてみました!
(香川大学農学部の望岡先生)
「飲み始めにこれまでのソヴァジョーヌにはなかった強い甘い香りを感じます。
飲んでみるとわかりますが、砂糖の甘みとは違う甘さです。
酸はいつもより少なめですね。
後味にしっかりと渋みを感じられ、ワインらしい新酒ができたと思います。」
と、気になるコメント。
例年以上に香りが甘く強くなったのはなぜ??
(さぬきワイナリー 竹中工場長)
「今年は発酵時の温度管理をしっかりとできたのが理由の一つだと思います。
また、夜中も醸造担当者が温度をチェックしにきたり、撹拌したりと徹底していました。」
ワインの香りは自然に出来上がるものだと思っていましたが、
ちょっとした温度の違いや製造する方の熱意で変化し、美味しく仕上げることができるのだなあと感動!
「さぬきワイナリー」さんでは年々新しい発酵方法や温度調整にチャレンジされていて、
その結果生み出すことができた美味しい香りなのだと感じました。
今年は香りが一味違う「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ2020」
11月22日(日)いよいよ解禁です!!
1本720ml・2310円(税込)で、限定数販売。
さぬきワイナリー物産センターや香川大学の生協、
香川県下の酒販店・スーパーなどで販売されますので、ぜひ手にとってみてくださいね!

また、11月22日(日)の解禁日には、10:00〜15:00の間「さぬきワイナリー」隣の物産センターにて有料試飲会も開催!
グラスワイン1杯&おつまみで400円、
グラスワイン3杯&おつまみで1000円という価格で
今年ワイナリーがリリースした「新酒白ワイン」と2018年〜2020年の「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の飲み比べが楽しめます。
オススメは「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の年代飲み比べ!
マニアは毎年2本購入し、1本はすぐに飲み、もう1本は1年おいて飲むというほど、置いてこそまた美味しくなるワインといわれています。
竹中工場長のお話によると、リリース時には酸が強かった2018年がちょうどまろやかになってきた頃だとか!
これは今年のものと飲み比べしてみたいものです〜〜!
「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」をまだ飲んだことがないという方も、この有料試飲会で香川限定のワインの味を楽しんでみませんか?
お気に入りのワインが見つかったら、物産センターでぜひお買い物を!
「新酒白ワイン」「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ(2018・2019・2020)」や
甘めのワイン、スパークリング、ホットワイン、ぶどうジュースなども販売中。
大串半島のドライブとともに、お買い物を楽しんでみてくださいね。
さぬきワイナリー さぬき市物産センター
住所/香川県さぬき市小田2671-13 【地図】
見学時間/9:00〜17:00