「これこれ! これがないとお正月のお餅が食べられないのよ〜」
とさぬき市津田町のみなさんが好んで買うお砂糖が今年も登場。
さぬき市の冬の味「白下糖」、
「道の駅津田の松原」と「山田製糖」さんの2箇所で販売が始まっています!
地元の人にとってはお正月のお餅やぜんざいの甘みに欠かせないというお砂糖。
詳しくご紹介します!
世の中にいろんな砂糖がありますが、「白下糖」はサトウキビを原料に作られるもの。
地元で育てられたサトウキビから絞り汁をとり、釜でじっくりと炊き上げ、それを冷まして出来上がるのが糖蜜状態の「白下糖」。
ここからさらに糖蜜を抜いて研ぎを進めていくと「和三盆」になります。
さぬき市津田町ではお米の育てにくい砂地の田んぼが多く、その場所を利用したサトウキビ栽培が昔から盛んでした。
集落にはサトウキビの絞り汁を煮詰めて砂糖を作る共同の小屋もあったのだそう。
しかし外国からの安価な砂糖が入るようになってからは、サトウキビ農家も砂糖作りの釜を持つ人も少なくなり、現在では「山田製糖」さん1件のみとなりました。
毎年12月になると「山田製糖」さんでは、三連登り窯でサトウキビの絞り汁を煮詰めて「白下糖」を作ります。
工房にある道具はどれも年代物で、いまではメンテナンスができる職人も少なくなっているという貴重なものばかり。
煮汁の状態を見て炊き上がりを判断できるのは、山田さんならではの職人技です。
出来上がった煮汁を冷やし固めたら「白下糖」の完成!
こげ茶色で蜜のように濡れて光り、まるで黒糖のように見えますが、食べてみるとクセは全くなくてやさしい甘さ。
津田に住む多くの方は、この「白下糖」をお正月のお餅につけて食べるのが定番なのだとか。
また、鏡割りのおぜんざいや煮物の味付けもこれでないと決まらない!という方も。
私も毎年購入しておぜんざいに使っていますが、「白下糖」で作るととてもやさしい味わいになるので気に入っています。
お正月に新しいお餅の食べ方を体験したい方やおぜんざい好きの方は、今年は「白下糖」で頂いてみませんか?
どことなく心がホッとする甘さに癒されますよ〜!
「山田製糖」さんの作る「白下糖」は、今年は「道の駅津田の松原」と「山田製糖」さんにて販売中です。
※お問い合わせ先は下記をご覧ください。
「道の駅津田の松原」では、この時期恒例の「白下糖」コーナーが登場!
常連さんはこの時期になると道の駅まで買い求めに来られるので、あっという間に在庫がなくなる日もあるそう!
例年だと年内には売り切れてしまうので、お早めに足を運ぶか、予約してみてくださいね。
少しお高めに感じますが、一つ一つ手作りし、なおかつ地元の食材を使用しているので安心して食べられます。
初めて使うという方は試しに小サイズから手にとってみてください。
無くなり次第、販売終了ですのでお早めに〜〜!
【使い方のコツ】
表面は硬いのでスプーンなどでこそげ取り、しっかりと温めると溶けますよ〜!
ぜんざいや煮物に使う場合は固まった状態で使用してOKです。
また、開封した後は冷蔵庫で保存しましょう。
水分が多いため、常温のまま置いておくとカビが生えることがありますのでご注意を。
白下糖レシピはこちら!
- 白下糖で白下糖ヨーグルト&ほうじ茶
- 白下糖でレモンシロップづくり