風邪に負けない元気な体を作るために良い食材といえば…みかん!!!
さぬき市昭和にある「香川大学農学部 附属農場」では、
平日限定で「農学部みかん」の販売が行われています。
サイズも様々ありますが、味も人の好みもそれぞれ違うのが面白いところ!
みかんにこだわりがなかった人も、話を聞くとついつい食べ比べしたくなってしまいます。
自分の好みのみかんを見つけに
「香川大学農学部附属農場」へレッツゴー!
さぬき市造田の「造田八幡宮」から西へ車で5分ほど走ると見えてくる「香川大学農学部附属農場」。
ここは香川大学農学部の学生さんが実習を行うための農場で、
なだらかな山の約1710aの面積の中で花、果樹、お茶、畜産を育てています。
春は野菜苗、夏は桃やぶどうの販売をおこなっていて、
現在は平日限定で「農学部みかん」の販売を行なっています!
農学部みかんはどんな品種があり、どんな味わいなのか…
早速販売日にレッツゴ〜!!!
附属農場の一般販売場所は敷地内にあります。
農場南入口の坂をぐ〜っと上がってすぐ見えてくる平屋の建物です。
訪れてみると、ぶどうや桃の時とは違って、
オレンジ色のコンテナがたくさん積み上げられてお部屋もみかん色に。
みかんの販売は農学部の収穫祭が行われる11月3日を皮切りに毎年スタート。
今年は収穫祭が新型コロナウイルスの影響でなくなったため、11月中旬から販売が始まりました。
一般販売は平日9:00〜11:30で、販売日が多く販売時間も長いので行列ができることもなし。
密を避けてゆっくりお買い物できますよ。
附属農場で販売しているみかんの品種は「温州みかん」と「小原紅早生」。
「小原紅早生」は秋から年内の販売のみとなり、本数も少ないのでかなりの限定数。
年が明けた今は温州みかんのみの販売となっています。
その温州みかんもさまざまな品種があり、附属農場で育てているのは「興津早生」「石地」「林」といろいろ。
それぞれ収穫時期によって極早生(ごくわせ)・早生(わせ)・中手(なかて)・晩生(おくて)と呼ばれ
販売所で売る時期も違ってきます。
現在は「興津早生」を販売していますが、
昔ながらの品種で味がとても濃く、美味しいと評判のみかんです。
附属農場では寒さや霜を避けるために12月10日を目処に全てのみかんを収穫。
収穫してすぐのみかんは水分が多かったり酸味が強かったり、
衝撃に弱くキズが入りやすいという難点があるので
水分と酸味を飛ばす意味でも、収穫後は1週間寝かせるそう。
寝かした後のみかんは「選果機」にかけられます。
まずはこのふわふわのマットの上を転がして綺麗にし、
キズ・虫・腐りのあるみかんを取り除きます。
無事通過したみかんは1級品に。
キズがあるみかんは2級品に選別されます。
選果機のマットを通り越したみかんが行く先には5段階の落とし穴ゾーン。
穴は5段階で大きくなっていき、ここで2Sサイズ〜3Sサイズまで選別していきます。
形で選果するみかんならではの方式(ちなみにぶどうは重さで選果するのだそう)。
こんなふうにサイズ別に下に落ちる仕組み!
よくできてる〜〜〜!!
はいっ!こちらが綺麗に選果された1級品のみなさん!!
左から2S・S・M・L・3Lサイズです。
2Sよりも小さいものは規格外に。
2Sと3Lはこんなに大きさが違います!
それ以外にも皮の分厚さや酸味と甘みのバランスが違うのが特徴。
3Lだと子どもが皮を剥くのが大変なくらい分厚く、味わいも水っぽさがあり、酸味は全くありません。
かわって2Sは皮が薄く、味わいは甘みも酸味も強くてみかんらしい味わい!
家族で2S〜3Lを食べ比べた結果、
S・Mサイズが一番皮も剥きやすく、甘みと酸味のバランスがよくて「美味しい」!という結論に。
実はお値段もS・Mサイズが一番お高め、一番安いのは3Lサイズでした!
(等外みかんはキズがたくさん入ってるけど、隠れた人気商品。甘くて美味しくて安い!)
自宅用なので1級品でなくていい、という人は2級品や規格外(等外)がオススメ。
皮にキズがついていたりしますが、香川大学農学部 果樹専門の望岡教授によると…
「皮のキズは葉が当たって擦れたものが多い。
つまり一番太陽の光が当たっているということになります。
なので甘くて味がいい可能性が高く、実際に美味しいんですよ。」
とのこと!!
それはあえてキズありみかんを食べたい!!
と、我が家も等外みかんを購入しました〜〜!
ものすごく小さいけれど、確かに甘い〜〜〜!!!
みかんらしい酸味もちゃんとあって、エンドレスで食べられるほどでした!
ちなみに1級品2Sサイズ5kgが1100円なのに対し、
等外みかんは5kgで250円という安さ!
何度でも買いに行きたくなります!
(我が家は4日で5kgが無くなりました…)
ちなみにこの等外みかんは、果物が高くてなかなか買えない学生さんのためにお安く大学が実習時に販売していたもの。
後に常連さんも増え、こっそりと販売所で扱われるようになったのだそう…。
ちなみに附属農場でのみかん販売は、贈答用も自宅用も5kgと10kgの箱買いのみになります。
箱は用意してくださいます。
お値段はこちら!
小さいからといってお安いわけではないのがみかんの世界!
美味しさ・人気とお値段は比例しています。
好きなサイズを選んだら、農場スタッフさんが箱にいれつつ計量してくれます。
箱をお持ちの方はマイバックならぬマイ箱を持って行きましょう!

秋冬の食卓に欠かせないみかんですが、毎年食べつつ思うことがいろいろ。
気になるアレコレを香川大学農学部の望岡先生にお聞きしてきました!
↓
Q:たくさんあるみかんの中で、どうして1つだけ腐るみかんがあるの?
A:腐りやすいみかんには理由があります。
一見綺麗に見えても、皮が浮いていたり目に見えないキズがあったり。
みかんを収穫する際のヘタについている枝の切り口が他のみかんを傷つけることもあり、そこからカビが発生します。
なので箱の中でも1つだけカビみかんができたりするんです。
Q:小さいみかんは甘いって本当?
A:大きいみかんの方が水っぽい、と言うのが正しいですね。
大きいみかんのヘタの切り口を見てもらうとわかりますが、枝が大きい。
つまり根から入る水の量が多く、水っぽい味になります。
甘みも酸味も薄まるので大味になるんですね。
なるほど〜〜!
みかんに関する疑問も解決し、これまで以上に美味しく食べられます!
風邪対策にもおすすめ、
ビタミンたっぷり農学部みかんで冬を乗り切りましょう〜!!!
ぜひお買い物に足を運んでみてくださいね!