津田エリアの飲食・宿泊・体験を担う団体個人が一致団結し、
津田町の漁業を中心に地域活性の取り組みを行う
「さぬき市津田地区漁業活性化協議会」。
昨年11月に誕生し、現在は「食・体験・宿泊チーム」に分かれて研修や会合を重ねていますが
「食チーム」は新たな津田グルメを考案中!
1月中旬に開催された試食会では、
津田の『さぬき蛸』と『ニシ貝』の美味しいレシピがズラリ!
ところで、津田でなぜ『タコ』と『ニシ貝』なのか?
試食会の様子とあわせて詳しくご紹介します!
昨年11月に誕生し、現在は「食・体験・宿泊」の3つのチームに分かれ、改めて地域の魅力を発掘している段階です。
例えば「体験」チームは、日本最大級の遊び・体験・レジャー予約ができるサイト「アソビュー」さんの研修を受けつつ、地元でどんな魅力的な体験を洗い出すことができるかという話し合いが。
「宿泊」チームは歴史的文化的に価値の高い空き家を活用している「ちいおりアライアンス」さんとともに津田にある古民家を見学し、観光・宿泊とどう結びつけることができるかを考えたりしています。
そして「食」チームは、改めて地元の海の食材をどう活用できるかを話し合っていますが、
ちょうど試作品ができたとお聞きし、その試食会に行ってきました!
会場は津田町から大川町に抜ける雨滝山にあるブックカフェ「カフェゆるりと。」。
協議会の音頭をとる「安岐水産」さんを始め、「ドルフィンセンター」「Cumiumi」「クアパーク津田」「さぬき市観光協会」が出席。
そしてこの協議会の「食」チームのアドバイザー「フードビジネスサポート」の川アさんがいらっしゃいます。
川アさんは広島を中心に、香川・新潟・東京などで行われている農泊の食コンテンツをプロデュースされている方。
(「フードビジネスサポート」川アさん)
「津田町に来るのは初めてで、いろいろ案内してもらいましたが見どころがたくさんあり魅力的な街だと感じました。
特に津田の松原がいい。
多くの文化人がここに訪れ、感銘を受けている。
そこには素人にはわからない魅力があるのだと思うので、それを掘り起こしてみたいですね。」
としっかり津田町に注目してくださっていて、これは楽しみ!
さて今回の試食会では、香川県の名物であり、地元の「安岐水産」が力を入れている『さぬき蛸』を使ったメニューと、地元の食の達人である「カフェゆるりと。」の安芸さんがオススメする食材『ニシ貝』を使ったメニューを提案することに。
まずは『さぬき蛸』のアレンジメニュー。
『さぬき蛸』は香川で獲れるタコのことで、明石のタコに負けない足の弾力と旨味があると好評の食材。
香川県全般で水揚げされますが、津田湾でも漁師さんがたこつぼ漁を行っていて、
「Cumi umi」さんでも地元のタコを使った「爆弾蛸おにぎり」などが大人気!
イタリアンのシェフでもある「カフェゆるりと。」さんが提案したのは「アヒージョ」。
アヒージョといえばお酒といっしょにというイメージもあり、安芸さんがお酒を飲む方にリサーチしたところ「タコは適度に硬いほうがいい」というリクエストが。
結果、適当に硬さが残り、足が縮まない料理法を考案。
そして出来上がったのがこちら!!!
ツヤッツヤの「タコのアヒージョ」!!!
火にかけると身が縮むので、低温のオイル煮にして作られたそうですが…
「弾力もあるけど柔らかくて食べやすい!!!」
「よくあるブヨブヨのタコじゃなくて、歯切れも良く美味しい!」
「太いさぬき蛸の足に塩味もニンニクの香りもしっかり染み込んでいる」
など、みなさん大満足!
ついつい火を通しすぎて硬くなるタコ足ですが、こんなに美味しくなるなんて!
『さぬき蛸』の美味しさ、再発見!!
味わいはOKですが、問題はアレンジとお値段。
「カフェゆるりと。」では、ココットに入れてバゲットを添えたり、パスタにすることができる、とか
「ドルフィンセンター」のカフェでは難しい調理ができないのでバゲットに挟んでサンドにしてみたら?とか
アヒージョに地元のブロッコリーやアスパラなどを入れてみたら、などなど様々な意見が出てきます。
(「フードビジネスサポート」川アさん)
「『さぬき蛸』が津田の飲食店でいろんなバリエーションで食べることができるようになると、タコで地域おこししていると発信もできる。
また、タコを使ったレシピコンテストを一般に向けて行うのもいいですね。」
と川アさんからは展開のアドバイスも。
ほかにも「Cumi umi」さんからは「さぬき蛸の桜煮」「蛸めし」が。
蛸の茹で汁で煮込むので綺麗な桜色になるのが特徴。
どちらも食材に味がしみしみ〜〜!!!
「蛸めし」は素を作ってくれたら「津田の松原サービスエリア」でも手軽に出せるしお土産にできるね、という意見も。
続いては「カフェゆるりと。」安芸さんオススメ食材『ニシ貝』を使った料理が登場!
安芸さんが作られたのは「ニシ貝のカレー」。
玉ねぎを1時間炒めたものにトマトソースとニシ貝のワタ、市販のルーを少し加えたトロトロのカレーに、茹でたニシ貝を加えたもの。
形のある具材はニシ貝のみなので、スプーンで持ち上げると形がよくわかります!
ぎゅっと噛み締めるとニシ貝の旨味が!!
私もいただきましたが、ニシ貝ってこんなに味わいがあったっけ?と思うほどに美味しかったです。
「とても美味しい!ニシ貝の食感がアワビみたい。」
「もう少しルーを海鮮系にあう味わいに変えて、辛味を減らすといいかも。」
といった意見がメンバーからも。
私もいただきましたが、『さぬき蛸』も『ニシ貝』も地元グルメとしてずっと残して欲しいほど
食材の新しい発見ができる魅力的なものばかりでした。
今回考案されたメニューは協議会が来年度開催する1泊2日のFAMツアー(体験ツアー)中の食事として提供される予定ですが、
今後も津田でタコ・ニシ貝グルメマップを作れるほど、周りの飲食店とも連携が取れたら…と盛り上がっていました。
(「フードビジネスサポート」川アさん)
「『さぬき蛸』も『ニシ貝』もキチンとしたメニューを作り上げることで正当に評価され、漁師さんにもお金が入っていきます。
そのためには面倒でもこうやって自分たちでやっていくのが大切。
私は外からの目線でアドバイスしていますが、地元の人たちが積極的に関わっていかないと協議会もお祭りで終わってしまいます。
関わるからにはここでも成果を残したいと思います!」
川アさんと地元の力で、これらのメニューが今後の津田町と漁業をどう変えていくのか?
楽しみになる「食」チームの会合でした!
「さぬき市津田地区漁業活性化協議会」、他チームの様子もまたブログでレポートしたいと思いますのでお楽しみに〜!
協議会について詳しくはこちら→漁業を中心に津田の観光を変える!「さぬき市津田地区漁業活性化協議会」誕生@津田
さぬき市津田地区漁業活性化協議会
問い合わせ先/(株)キングフーズ・(株)安岐水産
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