2021年01月29日

上履きシューズの達人が作る子どもむけ雑貨ブランド「正(タダシ)」のギャラリーへ!@大川


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上履きシューズ。

小さい頃から慣れ親しんできた履物であり、大人になってもしっかりとした布地の質感を忘れることはありません。


そんな上履きシューズの縫製を昭和52年から続けるさぬき市大川町の「樫原工業株式会社」

2020年12月から子ども向けの雑貨ブランド

「正(タダシ)」を発表!


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上履きシューズならではの白い布地と積み上げてきた手縫い技術で作られる雑貨には

子どもたちを見守る気持ちが込められていました。

ブランドができるまでのお話をご紹介します!





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さぬき市大川町南川、さぬき南小学校近くにある「樫原工業株式会社」にやってきました。

こちらは昭和37年に「樫原縫製」として創業し、

Gパンや手袋、カバンの縫製などを行なっていましたが、

昭和52年からは「樫原工業」に名前を変え、

国産メーカー「アキレス」の上履きシューズの縫製に方向転換。

現在も業務の9割以上が上履きシューズの縫製なのだそう。


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ふと気づくと会社の前に小さなお社が。

実はこれ、「上履き神社」なのだそう!!!(グーグルマップにも登録されています!笑)

全国で5社しかない上履きシューズの下請け会社として活躍する「樫原工業」さんならではのものです。




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そんな「樫原工業」さんが昨年2020年12月より

自社の縫製技術と上履きシューズの素材を活用した新しい雑貨ブランドを立ち上げられました。

ブランド名は「正(タダシ)」。

商品が見られるショールームが敷地内にあるということで覗いてみると…


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まるで小学校の教室〜〜〜〜!!!

な、なつかしい〜〜〜!!!


この机も椅子も実際に小学校で使われていたものを貰ってきて、展示に活用しているのだそう。

黒板には今日の日付や日直名も書かれていてユニーク!



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机の上には馴染みのある素材で作られた白色の雑貨がたくさん展示されています。

こちらはブックカバー。


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こちらはポケットティッシュ入れ。

なんだか顔のようでかわいい…


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こちらはバッグですが、小さい方は上履きが、大きい方は絵本が入るサイズ。

学校の図書バッグとしてもOK!


と、いろいろありますが、共通するのは

いずれも白色で上履きシューズの素材でできていること。


なぜこの素材にこだわっているのか?

雑貨ブランド「正(タダシ)」を立ち上げられた

「樫原工業株式会社」代表取締役の樫原拓史さんにお話をお聞きしました。



オリジナルブランド「正(タダシ)」のものづくり

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(「樫原工業株式会社」「正」代表  樫原拓史さん)

「実はこの仕事に関わり始めたのは2019年初春からなんです。」

とお話ししてくださったのは、「樫原工業株式会社」3代目であり代表取締役の樫原拓史さん。


ご家族の病気をきっかけに、マンション営業の仕事を辞めてさぬき市に帰省。

最初は見習いとして内職の人と関わったり工場での仕事を行っていましたが、

そこで感じたのは「下請け企業の限界」。


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「縫製の下請け賃金が44年間変わっていないことや、少子化に伴い上履きシューズの受注が減っていくこと。

 また、上履きシューズは消耗品で回転が早いので、安価な外国産のものがよく選ばれます。

 国産メーカーの在庫がたまると同時に生産数も落とされてしまいます。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で休校措置が取られ、ますます上履きシューズの利用頻度が減りました。」



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「このままでは限界がくる、なんとかしなくては…と思っているときに、

 東かがわ市の刺繍屋さんから『上履きを作っているなら、その生地で何か作ってみたら?』と言われたんです。

 『上履きの生地で』というところにまず惹かれましたね。

 そして今の自分たちの縫製技術の範囲内でできる丈夫なものづくりをしてみようと思ったんです。」



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これをきっかけに、2020年5月から上履き素材の雑貨づくりがスタート。

ただし入荷している生地はすでに裁断されているものなので、改めて上履き用の生地を探し、

樫原さん自らデザインし手裁断をして試作を作り続けたそう。



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そして最初に出来上がったのは「マスクケース」。

真ん中の軸は上履きシューズの踵とおそろい。


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外側は上履き素材でしっかりしていますが、

中は制菌加工の生地なので菌の活動を低下させて増殖を抑える作用があります。

写真のものは子ども用ですが、大きい大人用のものも製造したそう。


こういった試作品は会社のお昼時間に職人さんたちにも見せて意見をもらうそう。

出たアドバイスはすぐに反映していく樫原さん。


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例えばこのトートバッグ。

中に収納をつけてほしい!という声をうけて…


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内ポケットがつきました!

小物がごちゃごちゃっとならないのは嬉しいところ!



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こちらは工夫がいっぱいの「ランドセルリュック」。

一見、白いリュックに見えますが…



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このようにランドセルに引っ掛けて持っていくことができます。

月曜や長期休み明けなどは登校時に両手が荷物で塞がることもありますが、これなら安心!



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収納量も多く、いわゆる「月曜バッグ」として

給食セット・体操服・うわぐつ・歯磨きセットは十分に入る大きさ。

背中側にランドセルの蓋を通すベルトもあります。


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こちらは「ランドセルリュック」の下側にあるポケット。

ちょうど上履きシューズの入る大きさで、マジックテープで閉じます。

子どもむけのバッグなので金具を使わないという工夫がなされています。



しかし子どもたちが使うと上履きシューズ同様、いとも簡単に汚れてしまうことを気にしますが

「それが世界で1つしかない自分色になっていくという面白さがある」と樫原さん。

上履きの素材で作られる雑貨ならではの誠実さと面白さが「正(タダシ)」にはあると思いました。



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ほかにも上記でご紹介したブックカバー、ティッシュカバー、トートバッグ、絵本バッグ、上履き入れ、ペンケース、なんでもケースと様々なアイテムが職人さんの縫製技術で続々と誕生。

こうしたものづくりの中で生まれたのは新しいブランドだけではありませんでした。


(「樫原工業株式会社」「正」代表  樫原拓史さん)

「1つ1つ手でカットする手間やデザインを1から考える大変さはありますが物作りはとても楽しいです。

 普段の仕事を「作業」だと思っていた職人さんたちも最初は意見を言ってくれませんでしたが

 今では普通にアドバイスをくれますし、最初は反対していた母親もノリノリでPRしてくれています。


 また、新聞やテレビなどで紹介されることで、よりみんなが意見を言ってくれるようになりました。

 これまで光を当てられることがない下請けという仕事も

 『正(タダシ)』を立ち上げたことで光が当たり始め、みんな喜んでくれていると思います。」



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2020年12月に始まったばかりの子ども向け雑貨ブランド「正(タダシ)」。

ブランド名は「子どものために上履きを作り続けて」という言葉を言い続けた創業者であるお祖父さまの名前であり、

子どもたちが学校でよく使う「正」の字や正しい・良い子にという意味が込められています。


長年縫製を手がけてきた下請け会社だからこそのものの良さを感じられ、

なおかつ学校生活でも使いやすい色と形。

保護者が安心して子どもを学校へ送り出すためのアイテムとしても活躍してくれそう。



「正(タダシ)」のアイテムは「樫原工業株式会社」でも購入できるほか、オンラインショップからも購入できます。

ぜひ子どもと一緒に工場横のショールームも覗いてみてくださいね!

 「正(タダシ)」オンラインショップはこちら。→https://tadashi.base.shop





樫原工業株式会社・「正(タダシ)」ギャラリー
場所/香川県さぬき市大川町南川168【地図】
ショールーム営業時間/平日9:00〜17:00(土日は要お問い合わせ)
お問い合わせ先/0879-43-3686
「正(タダシ)」オンラインショップ/https://tadashi.base.shop

posted by sanuki-asobinin at 11:06| 香川 ☀| Comment(0) | ショッピング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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