公演の脚本・ダンス・音楽・大道具、全てが団員の手作りで完全オリジナルで、
子どもから大人まで多くのファンが劇団を応援しています。
現代と戦時中の2つの時間軸の中で、
香川に実在した詫間海軍航空基地の特攻隊員をモデルに描かれるストーリーです。
劇中では詫間海軍特攻隊に実在した2人の青年が万年筆で手紙を書くエピソードが出てきますが、
ブルーブラックのインクは経年劣化せず、水に濡らしても消えないインクだったとのこと。
劇中には予定より1日早く出撃命令を受けた青年が家族に手紙をしたためるシーンと
恋人に手紙を書いたのに渡せないまま出撃していく青年のシーンが登場しますが
手紙は万年筆を使って書かれています。
「特攻に出た隊員たちが大切な人に送った『手紙』は究極の遺書」
と語る「劇団プチミュージカル」脚本・音楽担当白川恵介さん。
手紙を書く者・受け取った者をリアルに再現するシーンでは、
戦争への憤り・抗えなさがダイレクトに届き
戦争を知らない私でも心に強く残るものがありました。
昨年12月末の公演後、多くのお客さんが涙を流されたとのことですが
お芝居の後に、同じような過去が実際にあったことにより心を震わされた方が多かったそう。
もっと多くの人にこんな真実が地元・香川であったことを知ってもらいたい。
そんな気持ちが物語の地である三豊市に届き、
2月27日(土)
三豊市マリンウェーブでの追加公演が決定しました!
(写真左から3人目:「劇団プチミュージカル」脚本・音楽担当白川恵介さん)
「こんなに嬉しいことはないですね。
一番の地元である三豊市で公演でき、地元でも特攻隊のことを知らない人にお見せすることができます。
また公演や公演のチラシを見て、自分たちが住む町にこんな歴史があったのだとわかってもらえ、
それを他の人にも知ってほしいと動く人が増えてくれたら、この作品を作った目的が達成できます。」
2月27日(土)の公演では劇中の特攻隊員のご遺族にあたる方がステージにご登壇されるほか
会場では当時の衣装の展示なども行われる予定。
詫間海軍特攻隊を知ってもらうための貴重な資料が同時に見られますので、
高松公演をご覧になったかたもぜひ足を運んでみてくださいね。
まだまだある「劇団プチミュージカル」の見どころ
「劇団プチミュージカル」が西讃で公演を行うことは珍しく、
このスタイルを知らない方々の前で行うのがとても楽しみ…という白川さん。
わたしも初めて公演を見たときには、小学6年生が主役を演じることや、
完全オリジナルの楽曲の良さに驚きました。
そしてもう一つ、是非オススメしたいポイントがスタッフ手作りの「大道具」。
設備屋・左官・営業マンなど、ある道の達人である劇団員スタッフたちの手にかかれば
本物そっくりのものが出来上がります!
今回の公演に使う特攻隊の練習機も全て手づくり!
プロペラ部分はもう本物にしか見えないのですが、中心部の部品はなんとカップラーメンとヨーグルトのカップ。
言われないとわからない〜〜!!笑
裏側を見るとタネがしっかり!
ベニヤと電池だけで手作りしているのがわかります!
機体の丸みもベニヤを丸く曲がる技術を使って作り上げられています。
さらに驚きべきは設計図なしで作るというところ。
美術監督・舞台監督の頭の中のイメージを伝えられただけで
ここまで形にできるスタッフさんがいるのが「劇団プチミュージカル」の凄いところなんです!
大人が2人乗ってもだいじょうぶ〜〜♪
ペダルが常備されていますが、これは踏ん張れるように足止めのためにつけているのだそう!
足元では若手のスタッフさんが仕掛けのために一生懸命動いております!
こちらは松の木ですが、美術監督さんの手によって絵の具で手描きされたもの。
第1回の公演から何度も登場している看板道具!
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