2021年06月03日

さぬき市の知らなかった表情に会いに。「第22回SIC&柏原宏写真展」開催中!@寒川

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趣味の写真の世界を互いに楽しむ達人たちの写真展

「第22回 SIC&柏原宏写真展」が

2021年6月6日(日)まで

「21世紀館さんがわ」にて開催されています。


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写真の達人の手により映し出された、私たちの知らない地元の風景が楽しめるほか

今年1月に亡くなられた竹あかりと写真の達人 河内孝一さんの作品も見ることができます。

亀鶴公園の竹あかりを知っている方にも見ていただきたい、懐かしい作品が登場していますよ。



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さぬき市寒川町、さぬき市民病院横にある展示施設「21世紀館さんがわ」にやってきました。

こちらでは年間を通して、写真、絵画、陶芸などの作品展が行われています。


6月1日からは元気な写真家たちの写真展

「第22回 SIC&柏原宏写真展」が開催されています。


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「SIC」とは、さぬき市造田公民館で活動を行なっている「さぬきインターネットクラブ」のこと。

その一部に「写真クラブ」があり、毎週火曜にお茶を飲みつつ

メンバー同士でお互いの写真を見せ合いながらワイワイと交流しているのだそう。




メンバーみんなで教えあい、情報交換しながら写真を楽しむのが暗黙のルールなのだそう。



そんな「SIC」が行う年に2回だけのお楽しみがこの写真展。

「21世紀館さんがわ」の展示スペースに

8名の部員さんが撮影した70点の作品が展示されています。


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初日の開場時間に訪れてみると、ご覧の通り大盛況!



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「この人はこのレンズで撮るのが好きなんだね」

「これはどんなお天気の時に撮ったの?」


写真を撮るのが好きな方、見るのが好きな方、

いろんな方が作品を眺めつつ交流を楽しんでいました。


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会場でお出迎えしてくれるのは部長の柏原宏さんの作品。

Instagramでも今人気の大串自然公園の芝生広場です。


パノラマで撮影したのですか?とお聞きしたら、

「写真の上部分だけを活かすようにトリミングしたんだよ」と教えてくれました。

なるほど、そんな手法もあるのかと驚き。




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写真展では珍しいデジタルなビジュアルも。

こちらは柴田好政さんの「デジタル人間」という作品で

京都駅にある大階段で撮影されたもの。


腰掛ける人の姿がグラフィカルイルミネーションと一体化して

人間自身もデジタルの一部になってしまっている様子が面白いなと思いました。



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マクロレンズを使った小さな世界も見応えがあります。

人間の目では捉えきれないものの美しさを楽しめますよ。



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また、今回は昨年までメンバーとして活動し、

今年1月に86歳で亡くなられた河内孝一さんを偲ぶコーナーも。


鳥の写真を撮るのが好きだったという河内さんの写真を

メンバーみなさんがセレクトして展示しています。



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(河内孝一さん。2013年の「遊びの達人ブログ」取材時の様子)

河内さんはさぬき市長尾の方。

長尾が「竹」の産地だったこともあり、竹を使った竹あかりや竹細工を作られていて

地元では有名な竹の達人でもありました。


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実は「遊びの達人ブログ」でも河内さんに取材させてもらったことがあり

オリジナルの竹あかりもご指導いただいたことがあります。




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長尾の秋恒例イベント「かぐや姫カーニバル」の前夜祭でおなじみだった竹あかりや

製作した竹あかりを河内さんが撮影した写真も展示されています。


初日は河内さんのお孫さんでもある川口美幸さんが来られていましたので

思い出話をお聞きすることができました。


(故・河内孝一さんのお孫さん 川口美幸さん)

「これだけのコーナーを作ってくださりとても嬉しいです。

 おじいちゃんはとてもアグレッシブな人で、よく写真を撮りに出かけていました。

 家では無口でしたが写真のことになるとたくさん喋ってくれました。

 作った竹あかりを見せてくれて『これちゃんと見える?』と聞いてくれたり

 クリスマスにはトナカイの竹あかりを作ってくれたんです。」



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「私のお気に入りはスズメの写真ですね。

 くりっとした姿が可愛くて好きです。

 おじいちゃんが誰かのお見舞いに行く時にスズメの写真を持っていたら喜んでくれ

 それが嬉しかったみたいで、よくスズメの写真を人にプレゼントしていました。

 私も小さいスズメの写真を大切に持っています。」



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そんな河内さんのコーナーに1枚だけ不思議なキノコの写真がありました。

珍しいレース状のカサを持つ「キヌガサダケ」というもので

「この形がいい」と毎年どこかしらで撮影されていたそう。



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「生えている場所を聞いても、ふふふと答えるだけやったなあ。

 どこで撮ってたんやろ?」

と写真仲間のみなさんがお話ししてくれました。

キヌガサダケは河内さんのお気に入りだったのがよくわかります。




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さて、会場奥にある柏原宏さんの個展会場も覗いてみましょう。

朝に夕にとカメラを片手に出かけて見つけた「さぬき市の風景」20点が展示されています。



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志度、大串、造田、長尾など、さぬき市内の撮影場所が多いのですが

こんな場所があったっけ?と思うほど未知の景色ばかり。


驚くほど赤く染まった里山の風景や

流れ着いた大木とともに捉えた夕暮れの海。

自然が織り成す色彩の世界を楽しめます。




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「地元にもいいところがいっぱいあるね」と写真を見た方が言われていましたが、

全くその通りだと隣で思わずうなづいてしまいました。


柏原さんがこの場所で行う個展は4回目ですが、

毎回見たことのない景色が出てくるので驚きます。



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(写真右:柏原宏さん)

「最近はテアトロンの撮影が面白くて。

 ハマヒルガオが咲いてたりしてね、

 来年にはその写真も展示できたらいいなと思っています。」


個人的によく行くテアトロンですが、柏原さんならどう撮るのか?

次回の個展も楽しみです!



「第22回SIC&柏原宏写真展」はこの週末6月6日(日)まで

さぬき市寒川町「21世紀館さんがわ」で開催中。

ぜひ足を運んでみてくださいね。


posted by sanuki-asobinin at 15:27| 香川 ☁| Comment(0) | レジャー・アート・写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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