2021年06月11日

夏椿と天ざる蕎麦で初夏の”涼”をいただきます@多和

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真夏日が続く今年の6月。

涼を求めて、さぬき市の山間部・多和へ。

大窪寺に行く道すがらにある旅館「野田屋 竹屋敷」では

白い花びらが爽やかな夏椿が見頃を迎えています。


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散策後は人気の夏メニュー「天ざるそば」でこれまた涼しく。

暑さに疲れた体を癒してくれる「竹屋敷時間」を楽しんできました。




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「野田屋 竹屋敷」はさぬき市多和にある数寄や造りの平屋建て旅館。

白砂利の日本庭園では季節の花木が迎えてくれ、

敷地内にある食事処では宿泊客以外も自慢の打ち込みうどんや蕎麦が食べられます。



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母体は四国霊場八十八番札所「大窪寺」の門前でうどん・土産物店をされている「野田屋」さん。

そこから約3km離れた慎川沿いの敷地に温泉を掘り、

山桜やモクの木が生きる里山の中に美しい庭園を整え、

地元の方やお遍路さんを迎える旅館を作られました。



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長い時間をかけて里山に馴染んできた庭園はファンも多く

お気に入りの花の時期に毎年訪れる方もいらっしゃいます。


旅館のスタッフさんも暑さを忘れ、

草刈りなどのお手入れで忙しくされていました。



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そんな「野田屋 竹屋敷」で毎年この時期から7月にかけて

「夏椿」が見頃を迎えます。



夏椿は夏にツバキのような花を咲かせることから、この名前がついた花。

釈迦ゆかりの沙羅双樹に例えられて「沙羅の木」とも呼ばれてて

「平家物語」の「沙羅双樹の花の色…」のくだりを思い出します。



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「野田屋 竹屋敷」でも20年以上前から夏椿を植え続け

庭園内を歩けばいく先々で様々な品種に出会うことができます。



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花は5〜6センチほどの大きさで白い花びらですが、

品種によってはもう少し大きいものも。


真っ白い花びらが開く木々を見ていると夏日でも涼しさを感じます。

よくよく見てみると、花の真ん中が黄色いだけではなく赤色も混じっていたり。



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ぽってりとした蕾はまるで飴のミルキーのよう。

子どもに「ミルキーのなる木だよ」というと信じそうなくらいです。


花が咲くと1日でぽとりと1輪のまま落ち、

木の下には夏椿の絨毯ができることもあるのだそう。



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花は椿に似ていますが、葉っぱの形や幹の模様が全然違うのが面白いところ。

椿の葉はツヤっとしていて分厚いイメージですが、夏椿は薄手の葉。

風にヒラヒラと揺れる様子がこれまた涼しい。


取材に訪れた日はちょうど満開になった夏椿が落ちた後で、

次の花が開こうとしている時でした。

来週週明けあたりには満開の様子が見られるかも?



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幹はすべすべとした肌触りで、見た目もサルスベリに似ています。

表皮が薄く剥がれ落ちた後にモザイクのような模様を作っていてアーティスティック。

幹だけを見ていても結構飽きません。



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庭園内には同じ白い花のように見えても実はピンク色だったり、

小さなピンク色の点がついているものがあったり。

いろんな色合いの「夏椿」を散策して探してみてくださいね。




「夏椿」以外のこんな花木にも注目!

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そんな夏椿の合間にぐーんと高く伸びて立つのが「姫沙羅(ひめしゃら)」。

こちらも今が見頃です。


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ツバキ科ですが、夏椿より花が小さいのが特徴。

1本の枝により多くの花をつけ、色も鮮やかで華やかな木です。


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姫沙羅の下にも花の絨毯が出来つつありました。


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アジサイの本数も多く、6月中旬ごろから見頃を迎えそうです。

市街地よりも気温が低い山間部のため、開花は遅め。

咲き始めると様々な色のアジサイに出会えますよ。



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そのほかにも新緑のモミジ、ハスの花、


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ヤマボウシなど、この時期に楽しめるものがたくさん。


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鯉が泳ぐ池オニヤンマ・カワセミが飛ぶ川、メダカのいるビオトープなど

子どもたちが喜ぶ場所もいっぱい。

大人も散策していると子どもの頃の夏休みをちょっぴり思い出すはず。

ゆっくり時間をとって歩いてみてくださいね。




散策が終わった後は「天ざるそば」でお腹も涼しく

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敷地内の食事処「はなみずき」では、旅館でも人気のうどんやそばがいただけます。


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テーブル席・座敷席がありますが、

いずれもテーブルにパーテションを立てるなど感染対策もバッチリ!



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名物は打ち込みうどんですが、夏場は天ざるうどんや天ざるそばが人気。

特に香川県ではそばが食べられる場所が少ないので、

「天ざるそば」のオーダーが多いのだとか。


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こちらが「天ざるそば(1050円税込)」。

麺線の美しい細ざるそばに、海老天2本が圧倒的な野菜の盛り合わせ。

そばの薬味にスダチ・うずらの卵が付いているのも特別感があり嬉しくなります。



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暑い夏にこの細いそばは最高の喉越し!

一気に体の火照りが冷めていきます。


「はなみずき」では毎年秋から春にかけては新そば粉で太麺のそばを打ちますが、

この時期はご覧の通りの細麺。

細麺好きの方はこの時期を狙ってみてくださいね。



天ぷらは揚げたてアツアツ。

野菜天は自家農園で育てた野菜が出ることも。

少し濃いめのそばつゆに軽くつけて、

衣をサクッと言わせながらいただく瞬間は贅沢!



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そばと天ぷらの相性は抜群。

終わって欲しくないのにどんどんと箸が進んで

あっという間に食べ終えてしまいました。



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夏椿など庭園の花木を楽しんだ後に甘味処として

あんみつやアイスコーヒーなどで休憩する方も多いそう。


今のオススメは「大人のクリームソーダ」。

北海道のメロンピューレをつかった本格的なメロンソーダにバニラアイスを浮かべるのだそう。



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次の休日は「野田屋 竹屋敷」の夏椿と天ざるそばと大人のクリームソーダで

初夏の贅沢体験をしてみませんか?





旅館 野田屋 竹屋敷内
お食事処 はなみずき
香川県さぬき市多和竹屋敷123-1 【地図
営業時間/10:00〜17:00(新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で営業時間の変更あり)
定休日/なし
駐車場/あり
TEL:0879-56-2288
HP/http://takeyashiki.com/(外部サイトへ移動します)

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posted by sanuki-asobinin at 09:45| 香川 ☁| Comment(0) | 花、紅葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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