2021年08月13日

さぬきワイン、今シーズンの初仕込みに行ってきました!@大串

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味覚の秋を迎えるための準備が今から始まっています。

8月12日、大串半島にある「さぬきワイナリー」で

今年の新酒白ワインの仕込みが行われました。

香川県産デラウェアの搾汁が始まると工場内はあっという間にフレッシュ&フルーティな香りでいっぱいに!

今年のぶどうの出来や秋に期待される新酒の味わいについてお聞きしてきました!




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さぬき市の北端、大串半島にある「さぬきワイナリー」にやってきました。

お天気が良い日は目の前の小豆島を含む瀬戸内海の絶景を楽しめる高台。

この場所で香川県で栽培されたぶどうのみを使用した「さぬきワイン」が毎年醸造されています。

また、隣の「さぬき市物産センター」では工場で作られている全ての「さぬきワイン」を試飲販売しています。


例年ならお盆期間は近くのキャンプ場やドライブに訪れた方で賑わう場所ですが、

新型コロナウイルスの影響もあり今年は少し寂しい雰囲気に。


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そんな中でもワイナリーは「さぬきワイン」ファンのためにコツコツとワインを作り続けています。

8月12日には今シーズン初めてのワインの仕込みが行われました。


シーズン最初に仕込むのは10月に発売される「新酒白ワイン」。

今年も香川県内から収穫したてのデラウェアが続々と集まってきました。


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生食用としての生産は減り続けているデラウェア。

しかし香川県では多度津町が特産品として30軒もの農家さんが生産を続けられています。

今年はワイン用に3000kgのデラウェアが「さぬきワイナリー」に運ばれてきましたが、そのうち9割が多度津産。

残りは高松市、さぬき市のものだそう。


ちなみに3000kgという仕込み量は昨年の半分。

「さぬきワイナリー」でも新型コロナウイルスの影響で飲食店からのオーダーが減り、新酒の生産数も半分に減らすことになったとのこと。

こんなところにも大きな影響が出ているのだと実感します。



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届いたコンテナは甘い香りでいっぱい。

今年は梅雨が長く、雨が多かったために生育が心配されましたが、

その後の天候に恵まれたため、ワイン用としても良い素材に仕上がったそう。


糖度は17度〜20度ほどで例年より少し高め。

それだけではなく、美味しいワインの味わい作りに必要な酸もしっかり残したものがやってきました。



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いよいよ白ワインの仕込みスタート!

まず「除硬破砕機」にデラウェアを放り込み、


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枝部分と粒をしっかりと分けます。

取り除かれた枝は別の出口から続々登場!


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こんなに綺麗に粒だけ取れるなんて凄い!!

毎年見る作業ですが、その仕事の速さと正確さに惚れ惚れ〜〜!



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粒だけになったデラウェア。

白ワインの発酵に皮は必要ないので、皮を取る作業もこの機械で行い、


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お隣の搾汁機でぎゅぎゅ〜〜っと果汁を搾り取ります。

タンクにはできたてほやほやのデラウェアジュースがなみなみと。

甘いぶどうの香りが工場内に広がります。


このまま1日置いて果汁の澱下げを行ったのち、酵母を加えて2週間弱ほど発酵させます。


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一番大切なのは発酵時の温度調整。

最近とても暑い日が続いていますが、温度が上がりすぎると一気に発酵も進み、香りが飛んでしまうとのこと。

そのため、発酵中はまめに調整を行います。


ワイナリーの方の献身的なお世話を経て、フルーティで爽やかな香りを保った白ワインが完成。

10月16日には今日仕込んだうちの1000本分が

「新酒白ワイン(720ml・1430円税込)」として発売されます。

また、残りはそのままタンクで醸造され、さぬきワイナリーの定番白ワイン「瀬戸の百景」などになります。



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(さぬきワイナリー 竹中工場長)

ぶどうの生育も良く、フルーティでフレッシュな味わいを楽しめる新酒の白ワインが10月にお届けできると思います。

 甘い香りですがキリッとした飲み口なので、ぜひ地元の魚介類や志度の牡蠣に合わせてもらいたいですね。

  この白ワインから今年のワイン作りがスタートして、9月末までナイアガラや甲州、ランブルスコ、マスカット・ベリーAなどの仕込みが続きます。


コロナ禍で食べる楽しみに重点が置かれている今、地元の新酒のニュースは気持ちも晴れやかになるもの。

秋には「さぬきワイナリー」の白ワインで乾杯しましょう!


また、「さぬきワイナリー」の圃場では、徳島文理大学 梶山先生の「LEDを使ったぶどうの生育試験」を行なっているそう。

新しい取り組みにも今後注目したいものです。



おまけの「さぬきワイナリー」

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コロナ禍の食卓を華やかに、楽しくしてくれる地ワイン。

「さぬきワイナリー」隣にある「さぬき市物産センター」では、様々なさぬきワインが購入できます!


一番人気は香川大学で開発されたワイン用ぶどう「香大農R-1」を使用した「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」。

毎年秋に発売される新酒ですが、新酒の時期にあえて飲まず、しばらく置いておいておくと深みが出てくるとも言われています。


今なら2018年〜2020年のものが揃っていますので、年代別テイスティングを楽しんでみませんか?




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実験的で面白いワインも発見!

ワイナリーの圃場で作っているピオーネを使用した「ピオーネワイン」。

糖類を添加しているので甘口のワインです。

ピオーネをワインにするとどうなるの?という疑問を持った方はぜひお試しを〜!!


また、こちらで購入できる「さぬきワインソフト」も濃厚なぶどうの味わいを楽しめてオススメ。

ノンアルコールなので、お子さんも一緒に味わえますよ。


お天気の良い日はドライブがてら大串半島の「さぬきワイナリー」へ!







さぬきワイナリー さぬき市物産センター
住所/香川県さぬき市小田2671-13 【地図
見学時間/9:00〜17:00
定休日/火曜日(祝日の場合は営業)
駐車場/あり
HP/http://www.sanuki-wine.jp/
電話番号/087-895-1133


posted by sanuki-asobinin at 09:00| 香川 ☔| Comment(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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