さぬき市でジャージー牛だけを育て続けて32年。
大山牧場の「夢農工房うしおじさん」の新店舗が
8月21日(土)にオープンしました!
牧場のジャージー牛乳を使ったソフトクリームやパンが買えるのはもちろん、パノラマの田園風景を見渡せるエントランスや風の通るテーブル席で小休止したり、牧場内の草やお庭の木にスタッフさんが書き添えた一言看板に立ち止まったり。
酪農をテーマパークのように楽しめる新店舗に、あなたも足を運んでみませんか?
さぬき市の寒川町と大川町の北境にやってきました。
車で5分圏内にJR神前駅やコンビニ、春日温泉、大井七つ塚古墳がありますが、
ここで目に入るのはパノラマの田園風景と高く広がる空の景色のみ。
「大山牧場」さんはこの場所で32年前からジャージー牛のみを育てています。
ジャージー牛たちが過ごす牛舎の他に、搾乳したジャージー牛乳で作るパン・スイーツの販売店、
ヤギなどの動物たちと触れ合える場所やピザ体験ができる場所が敷地内にありましたが…
2021年8月21日には販売所をリニューアルし、
新たに「夢農工房うしおじさん」がオープン!
店舗もエントランスも風通しの良い場所となり、新たな出発となりました。
まず最初の発見は駐車場の大看板!
ワクワクするような敷地マップが!
ここに来るといろんなお楽しみがあるのが一目でわかります。
新しくなったお店に行こうと一歩踏み出すと、そこには小さな看板が。
「人生 右も左も 退路あり」。
なるほど!と思いつつ進んでみると、、。
エントランスのミルク缶オブジェやお庭の木にもミニ看板が!
ミルク缶って、そんな歴史があったとは知らなんだ〜〜!
と納得するコメントが!
いま10個ほど設置されているこのミニ看板は、
「夢農工房うしおじさん」で働くスタッフさんたちが
訪れた人に気づいてもらいたいことを書いているそう。
これまでは風景の一部として見ていたものが、
ミニ看板によって変わって見えてくるのだから不思議です。
ピザ体験やバーベキューができる店舗前のエントランスもオープンに。
視界を遮るものがなく、周りの風景を眺められるようになりました。
外のテーブルは「風のテーブル」と呼ばれ、この牧場一番の風の通り道。
暑いこの時期でもゆっくり座っていられるほど心地よかったです。
さて気になる新店舗へ!
店舗内は『牛乳』を思わせるホワイトカラー。
イートイン用のテーブルや椅子もありますが、小さいお子さんが無理なく座れるかわいいお席も。
フードは「大山牧場」が『牛乳屋』さんであることをたっぷり感じられるものばかり。
そんなジャージー牛乳で作るスイーツたちが正面のショーケースでお出迎え。
定番になっているシュークリームやロールケーキ、ちょっぴりお得なロールケーキの切れ端も販売。
地味に見える「カカオロール」にもオーガニックでアルカリ処理をしていないココアを使用するなど、材料へのこだわりが見えます。
ロールケーキの生地は舌の上とほろほろと崩れるようなやわらかさ。
シンプルに美味しさが伝わってきます。
スイーツ部門では新商品として話題の「マリトッツォ」もプレーンとイチゴの2種が登場!
サンドするクリームは自家製「和三盆ヨーグルト」と濃厚な生クリームのブレンド。
ヨーグルトの爽やかな酸味のおかげで後味がとてもスッキリ。
パンもバターの香りたっぷり、ふわふわのブリオッシュ。
ボリューミーなのに1個まるまる軽くいただけます。
いちご味にはいちごのピューレが混ぜ込んであります。
壁際にはファンも多いパンコーナーが。
だいたい毎日10:00ごろにずらりと種類が揃います。
これまでおかずパンやおやつパンなど多種ありましたが
リニューアル後は『ジャージー牛乳』をしっかり味わえるラインナップに絞って販売。
特にオススメは「モーモー食パン」と「みるくばー」。
「モーモー食パン」は山形と角食の2タイプがあり、角食には3頭の牛の焼印が!
角食の方がキメが細かくなっています。
水を使わない牛乳100%の食パンは外側がカリッと焼き上がり、中はもっちり。
お店で希望の枚数にカットもしてくれます。
また午後から並ぶ「カヌレ」もおすすめ。
牛乳をたっぷり使うこのスイーツは牛乳が勝負!
この場所だからこそ食べてもらいたい一品です。
ほかにもスイーツに使用している和三盆などの販売や
「大山牧場」のジャージー牛乳を使った「菓子工房ルーヴ」さんの焼きドーナツも。
牛乳の美味しさをたっぷり楽しめるアイテムが満載ですが、もちろん一番の人気はソフトクリーム!
カリッと焼き上げた手焼きワッフルコーンに純白のソフト。
ソフトクリームはジャージー牛乳とお砂糖と少しの寒天のみを使用し、
ほんものの牛乳の美味しさを感じられるものになっています。
パンやスイーツを頂いた後も牧場内を散策するお楽しみがたくさん。
動物ふれあい広場で動物たちに餌をあげるもよし、田舎道を散歩するもよし。
予約制の体験ものはコロナ禍でも受付中で、ピザ作り体験は2名以上、バーベキューは4名以上、バター作りはおひとりから参加OK!
家族単位で参加でき、食育の面でも学べることも多い内容となっています。
ぜひ感染対策を行いつつ楽しみましょう!

32年目のこのタイミングで大幅に販売店舗をリニューアルした「大山牧場」さん。
以前はトトロの森のように茂った木々の間を抜けてたどり着くログハウス式の販売店舗でしたが、そこを製造工場に据え置き、周囲の木々はすべて伐採。
新たに店舗を建てられるという思い切った改築をされました。
「よく前が見えるようになったでしょう? 今からが再スタートなんです!」
と代表取締役の大山育江さんはお話ししてくださいました。
育江さんは結婚を機に酪農の世界に入られましたが、その前に1年間だけ教職を経験。
牧場に入り牛に触れたとき、『子どもたちと牛乳を飲む立場』だった自分が、今度は作る側になったのだと、これから責任を持つ立場になるのだと感じたのだそう。
故に、美味しいものを届けるだけではなく「命をいただくこと」を同時に伝えることを続けてこられました。
今回のリニューアルを機に店舗前が開けたことで、新しく伝えられることも増えたとおっしゃいます。
(「有限会社 大山牧場」代表取締役 大山育江さん)
「長年この場所でお店をやっているうちに、猫の子一匹いなかったこの場所に人が来るようになったんです。
地域の人が『こんなところに人が来るようになったね。これは地域が栄えていくひとつの印なんだね。』と喜んでくれた。
でもそれは10年以上前の話で、今では郊外型店舗の増加によって子どもたちを遊ばせる場所が変わり、ここに来る人は減ってきました。
さらに新型コロナウイルスの影響で減少傾向が続いています。
こんな時ですが新しく店舗を建ててお店の前の景色が開けた時、これからやらなくてはいけないことを見据えられるようになりました。
たとえば目の前の田んぼで稲が伸びて、実って、刈られる様子が見られるようになった。
コンビニで買うおにぎりのお米はこうやってできるんだよと伝えられる。
そんな田んぼの価値や田舎の役割を小さいお子さんや親御さんにひっくるめて披露できる場所になったと思います。
食べることは人の根底。健康なものを口にするから健康な心と体ができて、その根底には農業がある。
こういったことも含めて届けていけたら、『夢農工房うしおじさん』はそれなりに意味のある場所になれるのかなと思っています。」
美味しいものの背景には育江さんの社会を育てる気持ちがある。
酪農のテーマパーク「夢農工房うしおじさん」をぐるりと歩いて、
改めて「食べること」を考えてみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
夢農工房うしおじさん/株式会社 大山牧場
場所/香川県さぬき市大川町富田西215-2【地図】
営業時間/9:00〜17:00
定休日/水曜(祝日の場合は営業)
お問合せ先/0879-43-6134
オンラインショップ https://ushiojisan.ocnk.net
Instagram https://www.instagram.com/ushiojisanuki/