2021年09月13日

たのも〜! 伝統工芸士に弟子入り体験!「志度桐下駄道場」@志度

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明治40年に歴史が始まった、さぬき市志度の特産品「志度桐下駄」。

志度は日本一の桐下駄生産地としても有名で、今でも職人さんの手によって1つずつ丁寧に作られています。


そんな志度桐下駄の伝統工芸士 山西就治さんが「山西商店」工場隣に『志度桐下駄道場』を開門!


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桐下駄ができる様子から鼻緒つけ体験まで、弟子入り気分で学び楽しめます。

この道場に香川県在住の外国人の方々が入門された様子をご紹介します!





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香川県の伝統工芸品のひとつ「桐下駄」。

明治40年よりさぬき市志度で発展した下駄産業が多くの桐下駄職人を生み、志度が四国から関西方面への流通の拠点であったことも手伝って、志度日本でも唯一の桐下駄の地として有名になりました。


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現在も「山西商店」さんでは伝統工芸士の山西就治さんを筆頭に、ベテランの職人さんが手で細かい仕上げを行いながら桐下駄を作り続けています。

志度湾が目の前の工房では路地裏に下駄サイズの桐の木が積み上げられていたり、年季の入った製造用機器を見ることができます。


また、「志度桐下駄」を身近に感じてもらおうと、「山西商店」さんでは各地で鼻緒つけ体験や豆下駄作りなどのワークショップも開催されていますが、より楽しんで桐下駄を学んでもらおうと、新しい試みをスタート!

それが…

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「志度桐下駄道場」!!

志度桐下駄の歴史や体験を、道場スタイルでより楽しめるようになりました!



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道場内にはしっかりと「道場訓」なるものも!

背筋がピンと伸びる気持ちで入門!!



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道場の師範はもちろん、「山西商店」志度桐下駄の職人さんであり、 香川県伝統工芸士 の山西就治さん。

学び舎は「山西商店」の桐下駄工房全てです。


(香川県伝統工芸士 「山西商店」志度桐下駄職人 山西就治さん)

「これまで様々な場所でワークショップを開催してきましたが、体験したい人が体験したい時に来れる道場を作りました。

 鼻緒つけ、工場見学、桐下駄の歴史といった3つの修行(体験)があります。

 コンプリートできた方には何かしらの証しも差し上げられたらと思っています。」


これからは誰でも、好きな時に予約をすれば入門(体験)できるように。

伝統的工芸品への敷居も低くなり、志度桐下駄がより身近になりましたよ〜!



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そんな「志度桐下駄道場」にさっそくお客さんが!

香川県に住んでいる3名の外国人の方が『たのも〜!』!

今回は歴史、工場見学と鼻緒つけ体験の様子を一緒に見せてもらいました。



まずは工房の入り口で桐下駄の変遷を学びます。

実際に桐の板の形を1つずつ触りながら、下駄の役割が変わってきたことを紹介。

下駄は日本人にとって「道具」だったもの。

それが江戸時代には「履物」として発展してきたと聞いて、『へえ〜』が続出!


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桐下駄生産がピークの頃には志度の町に300人もの桐下駄職人がいたのだそう。

作られた下駄たちは志度から関西へと航路を使ってどんどん売りに出されました。

流通経路の良さもあり、志度は日本一の桐下駄産地となったのです。




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続いては工場見学。

30工程以上も仕事がある志度桐下駄。

その作業の様子を間近で見せてもらうことができます。

職人さんが使う工業用ののこぎりやヤスリは普段なかなか目にできないものばかり。



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山西さんが普段仕事をしている場所でも実演してくださいます。

機械でやっているだろうと思っていた削りや調整の部分も全てが手仕事。

これは職人さんの経験がなければできないことです。


それを眺める外国人の皆さんも熱心に質問されていました!




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最後はオリジナルの桐下駄作り体験!

工房の隣の道場へ入ります。



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好きな鼻緒を選んで、自分の足のサイズにあった下駄にすげる体験を行います。

予約時に足のサイズを伝えておくため、当日はすでにパーツが準備されている状態。


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鼻緒選びが一番迷う〜〜!!

好きな柄を吟味して、決定!

鼻緒にも藍染や保多織、退職後のネクタイのリメイクなど様々あり、良いものはそれなりの値段がすると聞いて、これまた『へえ〜』!!


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道場は窓も全て開け放し、換気も感染対策もバッチリです。

鼻緒と土台が手元に揃ったところで、鼻緒つけスタート!

山西さんが直々にお隣で教えてくださるという贅沢な道場!



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鼻緒をつけるだけ、と思っていたら意外にも難しそう…

しっかり力を入れてなかったり、道具を上手に使わないとすぐに緩んでしまいます。

工程ずつ目の前でお手本を見せてくださっていて、これなら初めてでも安心して体験できるなあと思いました。



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随分前から香川県に住んでいらっしゃるノーマンさんは足のサイズが32センチ!

ご自身の下駄のサイズがなかったため、奥様用の下駄を作られていました。

手先が起用な方で、山西さんのお手本を見ただけでどんどんと作業を進められていました!



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完成までは1時間ほど。

難しい工程はさほどなく、たまに談笑を挟みつつの体験時間となりました。

オーストラリア人のパットさんも日本語がお上手なので、山西さんとギャグを交えつつの楽しそう。


こういった道場のいいところは、なかなか会えない職人さんとゆっくりお話ができること。

山西さんもわかりやすく教えてくださるので、みなさん難なく桐下駄の鼻緒つけが仕上がりました〜!!



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最後は裸足で履いてみて感触をチェック!!

とてもお似合いです〜!!



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ハビエルさんは今日の服装にもぴったりの桐下駄が仕上がりました〜!



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「とても楽しくできました〜!」の記念撮影!

鼻緒をつけた桐下駄はお土産として持ち帰れます。

それを聞いて、みなさんとても喜ばれていました!

気の合う仲間同士で体験できたこともいい思い出に。



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伝統工芸品と聞くと、敷居が高くて値段も高く、職人さんも気難しそう…

というイメージがあるかもしれませんが、香川県には機能性も良く日常的に使えるものがたくさんあります。


特に志度桐下駄は軽くて耐久性も抜群。

足裏のツボが刺激されて血行が良くなったり、外反母趾の矯正効果もあると言われています。

なにより、ジーンズやワンピースなどに合わせるファッションアイテムとしても日常使いできるもの。


オープンな道場ができたのをきっかけに、志度桐下駄をもっと近くで楽しんで、日常に取り入れてみませんか?

「志度桐下駄道場」は、1週間前までの予約でお好きな日にちに体験できます。

ぜひ新しい学びの時間を仲間や家族で楽しんでみてくださいね!


体験項目や参加費は以下のインフォメーション、または山西商店さんのホームページをご覧ください。





志度桐下駄道場(山西商店 ) 
※いずれも1週間前までに要予約

あなただけのオリジナル下駄づくり(鼻緒つけ体験)
参加費/3500円〜
人数/1〜15人まで
所要時間/約1時間

桐下駄はどうやってつくるの?(工場見学)
参加費/1回1000円(何人でも参加可能)
人数/2〜10人
所要時間/約40分

下駄の歴史を知ろう(桐下駄を学ぶ)
参加費/1000円(お土産つき)
人数/5人〜10人
所要時間/約30分

場所/香川県さぬき市志度5382-33【地図】
駐車場/3台
予約・お問い合わせ先/087-894-0306



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posted by sanuki-asobinin at 10:10| 香川 ☁| Comment(0) | レジャー・アート・写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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