こっそり連載化している『さぬき市秋のスイーツ巡り』。
今日ご紹介するお菓子の主人公は「栗」!
焼き栗、茹で栗、甘露煮、渋皮煮、マロンペーストなどの様々な形で味わい楽しめる食材ですが、
栗の香りを贅沢に味わいたいなら
「風月堂」さんの『秋栗のみづき餅』はいかが?
栗を手剥きすることで、より栗の香りがアップ!
見た目はシンプルですが、想像以上に栗の存在感を感じられる不思議な大福ですよ〜!
やってきたのはさぬき市志度、JR志度駅からほど近い老舗のお菓子店「風月堂」
冠婚葬祭のお菓子やお餅はもちろん、さぬきワインや地元のフルーツなどを使ったアイデアたっぷりの和洋菓子が並ぶお店です。
はす向かいには志度生まれの奇才 平賀源内について学べる「平賀源内記念館」がありますが、こちらには平賀源内をイメージした焼き菓子もありますよ〜!
この季節は秋らしい生菓子にも目を奪われてしまいます。
「コスモス」「着せ綿」「柿」など、1つ1つが美しい芸術品!
そして「栗」を使ったお菓子もたくさん登場しています。
洋菓子ショーケースにはモンブラン。
和菓子ケースには栗どら、栗ようかんなどなど。
黄金色に惹かれてついついオーダーしてしまうものばかり。
中でも一番のオススメは…
極上の和栗を使う栗大福「秋栗のみづき餅」。
8年ほど前からある商品で、毎年9月半ばごろから登場しますが、ここ数年は地元の栗を手剥きして使用しています。
(「風月堂」三代目 三木誠司さん)
「お店では『秋栗のみづき餅』専用に栗を手剥きしています。
手間はとてもかかりますし、煮崩れすることもありますが、市販の甘露煮と比べれば香りが断然違います。
まるで家でお母さんが炊いてくれる栗ご飯を食べているような、ほっくりとしたやさしい風合いが残るんです。」
厨房で黙々と栗を剥く三木さん。
栗の皮むきだけは機械でできない作業。
こればかりは時間がかかってしまいます。
剥いた栗は圧力鍋に入れて甘露煮に仕上げます。
栗が早生か晩生かでも茹で時間を変えるなど、理想の仕上がりになるように時間管理はしっかり。
出来上がった甘露煮は大福の中に包みますが、仕方なく割れてしまった栗は大福の餅に混ぜ込んじゃいます!
さらに甘露煮の汁「栗蜜」もお餅に混ぜ込むのだとか。
そうすることで栗の香りがよりアップするのだそう。
そして出来上がった『秋栗のみづき餅』。
よ〜くご覧いただくとわかるのですが、栗を包むお餅部分はほんのり黄色がかっていて小さな栗の粒々があちこちに!
栗が見えるとテンションがじわっと上がってきます。笑
気になる断面はこちら!!
薄いこしあんに包まれた甘露煮の栗が丸々1個入っています〜!!
小さめサイズですが、その分栗の存在感はかなり大きい!
というわけで、香りが一味違う『秋栗のみづき餅』いただきます〜〜!!
お餅は空気のようにふんわり、中の栗は栗餡かと思うほどしっとり!
餡と栗の柔らかさがほぼ同じで、口の中で溶けていくようです。
後味にきました〜〜!!栗のほっこりした香り!!
口の中から身体中にふわふわ〜っと栗の香りが染み込んで幸せ気分…。
と同時に、家族で栗ご飯を楽しんだ秋の食卓が蘇ります。
栗の香りにうっとりしている間に食べ終わってしまうのがなんとも切ない大福…。
これはもう1個食べたい…笑。
『秋栗のみづき餅』は栗が終われば終了(去年は12月半ばまでお店に並んでいたそう)。
現在、さぬき市志度の「風月堂本店」、高松市の「風月堂ゆめタウン店」、オンラインでは「47club」から購入できます。
ぜひ旬が終わる前に味わってみてくださいね。
温かいお茶やコーヒーにも合いますよ♪
御菓子司 風月堂
香川県さぬき市志度593 【地図】
営業時間/8:30〜19:00
定休日/毎週水曜日
駐車場/お店西側に4台分あり
HP/http://www.47club.jp/37M-000047fak/(外部サイトへ移動します)
TEL:087-894-1067