2021年11月17日

『大窪寺道マップ』で手軽に江戸時代へタイムトリップ!@前山・多和

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さぬき市の紅葉の名所、四国霊場八十八番札所 大窪寺。

美しい色合いを楽しもうと、平日も多くの方で賑わっています。

せっかく大窪寺に行くなら、江戸時代から多くのお遍路さんが歩いてきた「大窪寺道」を歩いてみませんか?

大窪寺に行く道すがらにある「おへんろ交流サロン」では

手軽に歩ける『大窪寺道マップ』を配布中!

「大窪寺道」の見どころはもちろん、国指定史跡となった場所が一目でわかります。

歩いてこそ価値がある、と言われる貴重な道をマップ片手に体験してみましょう!


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紅葉の美しいお寺としておなじみ、四国霊場八十八番札所 大窪寺。

香川県でも紅葉の名所として知られ、この時期は多くの方が車で立ち寄られています。

道中にはお遍路さんが結願にむけて歩みを進める姿も。


お遍路さんが札所を目指し通る道を「へんろ道」と呼びますが、その多くは一般の方の生活道。

現代にかけてコンクリート舗装されてしまった道もありますが、中には江戸時代のお遍路さんが歩いていた時の姿を残した道もあります。

八十七番札所 長尾寺 から八十八番札所 大窪寺へ向かうへんろ道 通称「大窪寺道」には、かつての姿が残っている場所が多く、2020年初には国の指定史跡となりました。



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国の史跡と聞くと、入ってはいけないのかな?と思いがちですが…

「へんろ道」は人が通ってこその道なのだとか!

今年10月には「大窪寺道」を多くの方に歩いてもらおうと、大窪寺道沿いにある「おへんろ交流サロン」がとあるものを制作!

それが…


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じゃじゃーーん!!

『大窪寺道マップ』ーーー!!!

何がじゃじゃーん!なのかと言いますと、ひとつのへんろ道に関するマップがあるという特別感が凄い!


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これまで「おへんろ交流サロン」には、サロンのある前山周辺の歴史や自然を楽しむ「前山地区散策マップ」や、ここから大窪寺へ向かうお遍路さん向けのマップを制作してきました。

しかし、へんろ道に光を当ててその周辺を詳細に紹介したものは初めてなのです!!


『大窪寺道マップ』ができたきっかけは今年国指定史跡になったことが一番。

ですが、一般の人が「さあ大窪寺道を歩こう!」となったときに、誰もが一目で見てわかるものがなかったというのが大きな理由。

しかも「大窪寺道」の中で国指定史跡となったのは、長尾寺から大窪寺に向かう15km以上のへんろ道の中の8箇所・合計約1.5km。

実は史跡箇所が点在していて、どこからがその箇所なのかがわかりにくいのです。

そこで、ガイドがなくても歩けるような「大窪寺道マップ」が完成したのです。



『大窪寺道マップ』の楽しみ方 その1:『赤い道』を歩いてタイムトリップ!

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『大窪寺道マップ』の表には、「大窪寺道」と呼ばれる四国霊場八十七番札所 長尾寺から大窪寺にかけての地図が。

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裏には「大窪寺道」の中でも国指定史跡になった場所をクローズアップして掲載しています。

特に裏面は実際に地図を見ながら歩いても道に迷わないように、所々ズームにして紹介。

入ってはいけない場所や危険箇所なども書いてくれています。

(道以外の場所は住民の方の土地だったりしますのでマナーを守って歩きましょう)

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中でも赤く表示された道が国指定史跡となった箇所。

多くの車が通る場所から入っていける道もたくさん。

車で横付けして、ささっと歩いて帰ってくることができる場所もあります。

大窪寺へのドライブ途中に立ち寄って「ミニおへんろ体験」するのもアリ!

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国指定史跡になった箇所の魅力は、土の残る道であり江戸時代以来の石造物が残っていて、歴史的な景色をそのまま残している場所。

私も初めて歩いた時は、まさか普段自分が車で通っている道のすぐそばに江戸時代からの道が残っているなんてと驚きました。

史跡ですが誰でも歩くことができ、江戸時代のお遍路さんが見ていた景色を体験できるのが良いところです。

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地図で赤く塗られた道(国史跡指定の場所)には上の写真のような立て看板を置いてくれています。

これを目印に江戸時代の道へ入ってタイムトリップ!



『大窪寺道マップ』の楽しみ方 その2:丁石のミステリーを体感せよ!

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『大窪寺道マップ』では道沿いにある見どころを詳しく紹介しています。

普段通り過ぎてしまっていた場所も、改めて見てみようと思えるものがたくさん。

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こんなふうに山の中にあるものも!

自分で探さないと見つからないものもあったりして、ワクワクします♪


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(写真:丁石)

また、国指定史跡になったへんろ道沿いには、道標・丁石・へんろ墓などの石造物が立ち並んでいます。

 ※丁石(ちょうせき)…目的地までの距離を109m=1丁ごとに表す石標。

 ※へんろ墓…道半ばで行き倒れたおへんろさんのお墓。

その道沿いにあるものを見ることで、当時のおへんろのスタイルや歩いてきたお遍路さんの生き様がわかるのです。


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さて、ここで『大窪寺道マップ』の面白いところをご紹介!

こちらは道沿いに立つ丁石ですが、なぜか建てられた年代ごとに色分けされています。

しかも1年ごとという細かい区切り。


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大窪寺への距離を示す丁石ですが、大窪寺周辺に一番古い1762年造立のものが集まっています。

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そこから順に長尾寺方面に向けて立てられていることがわかります。

なぜ1762年に立ち始めたのか、なぜ多和からはじまったのか。

中には1つだけ年代が古いものがあったり…

丁石だけを見てもへんろに関する謎が深まります。

(ヒントは「おへんろ交流サロン」の片桐館長に聞いてみてくださいね♪)

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ちなみに一丁石は大窪寺参拝時に多くの方が通る参道にあります。

「野田屋」さんの道並びにありますので、こちらも要チェック!


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歩く以外の楽しみかたも教えてくれる『大窪寺道マップ』。

現在「おへんろ交流サロン」で配布中です。

マップを監修された「おへんろ交流サロン」の片桐館長曰く、

「道は歩いてなんぼ。人が踏むことで道になる」

この言葉を胸に「大窪寺道」を踏みしめ、結願を目指した江戸時代のお遍路さんの気持ちを体験してみませんか?


さらに今年12月には「大窪寺道」とは別の結願ルート、『女体山越えマップ』ができる予定です。

こちらのルートはトレッキング好きの方にもお勧めですよ〜!

お楽しみに!


posted by sanuki-asobinin at 10:45| 香川 ☀| Comment(0) | へんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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