さぬき市をはじめ香川県内の農家さんが一緒になり
日本の未来へつなぐ米作りを行なっています。
そのチーム名は『100show(ひゃくしょう)』
身近な農家さんたちが見せてくれるお米の新しい世界、
そして未来への挑戦に注目してみませんか?
昨年秋、さぬき市の農家さんから「100show」というチームで作ったお米が一般販売され始めたというお知らせが入ってきました。
「100show」は東讃地域を中心とした米農家・米麦農家さんが一緒になってお米作りを行っている会社。
そのブランド名は読めばそのまま「お百姓」さん。
最近では農家さんが個人名や顔を出してお米を販売するスタイルも一般的になってきましたが…
そんな中、なぜ農家同士で会社を立ち上げてお米作りを行うのか。
詳しくお話しをお聞きしたくなり、「100show」の代表者がいらっしゃるこちらにやってきました。
さぬき市津田町鶴羽の工業団地に本社・工場のあるお米の中間業者「くりや株式会社」さんです。
明治15年創業、もともとは東かがわ市に拠点を置いていましたが、工場を拡大するためさぬき市にお引越し。
全国の農家さんからお米を仕入れて精米し、そのほとんどを四国中の量販店や飲食店、給食用に卸しています。
以前「遊びの達人」では『おこメール』という1合〜2合のお米を真空パックにしたメール便をご紹介しました。
詳しくはこちら→ お米のメール便「オコメール」でレッツ・スマートコメニケーション!@津田
お祝いやお礼などのコミュニケーションツールとしても最適であることから年々需要も増えているようで、さまざまな『オコメール』が会社に展示されていました。
(写真/「100show」代表、「くりや株式会社」代表取締役社長 徳永真悟さん)
そんな「くりや株式会社」を取りまとめる代表取締役社長の徳永さんが「100show」の発起人。
一体どんなきっかけがあり、新しくお米を作る会社を立ち上げることになったのでしょうか?
(「100show」代表、「くりや株式会社」代表取締役社長 徳永真悟さん)
「くりやはお米の流通業界では中間業者にあたります。
ですが今後はお米を作って届けて食べてもらうまでの一気通貫させたビジネスをしたいと思っていました。
まずは香川でお米を作るところから始めようと思ったのですが、全国のお米を扱う我が社では県内の農家さんとの繋がりがあまり深くない。
そこで地元の農家支援を行なっていた銀行マンの知人に相談してみたら…
多くの地元農家さんに声がけしてくれまして、2014年には20人弱を集めた最初の座談会を開くことができたんです。
その後2015年に『100show』が立ち上がりました。」
当初は10名からのスタートでしたが、2022年時点でメンバーは14名に!
さぬき市、東かがわ市を中心とした香川県内の30代〜70代の農家さんが出資して参加しています。
メンバーはそれぞれが自分の田んぼを持っていて、それぞれ作るお米の品種も異なっています。
そんな中『100show』では、農家さんが作りやすく、市場ニーズがある銘柄をお勧めしているのだとか。
その理由は、農業がビジネスとして成り立ち、将来的に持続するものにするため。
もともと水事情が良くなく、土地の狭い香川県での米作りは非常に難しいもの。
耕作放棄地も増える昨今、土地のマイナスをプラスに考えつつ農業を持続するしくみを共有することで地域を守れると考えているのだそう。
また、日本でお米を作り続けることが将来の日本を守ることになると徳永さんはおっしゃっています。
(「100show」代表、「くりや株式会社」代表取締役社長 徳永真悟さん)
「田んぼは1年やめたら次に作ろうと思っても3年は実りがない。
これはとても深刻な問題で、一度耕作放棄した田んぼは再生に時間がかかります。
食料自給率が低い日本で、唯一100%の自給率を誇るお米を将来に繋がないと食べるものがなくなってしまう。
今こそお米を食べることの大切さを啓蒙していきたいですね。」
はるか長い未来のことも見据えて動き出した『100show』。
お米作り以外にも、一般の方を迎えた「田植え体験」や県外の農家さんへの視察も行い、様々なお米への取り組みを勉強されてきたそう。
そして2021年11月に満を持して『100show』としてのお米が市場にリリースされました!
5kg・1580円(税抜)
現在香川県内のマルナカ(大型店)・パワーシティ店にて販売中です!
パッケージがなんともモダンなデザイン。
お米売り場に並んでいると一層目を引きます。
表には『100show』のロゴ。
そしてメンバー全員の笑顔が。
嬉しそうな農家さんの顔を見るとお米を買うのも楽しみになります。
裏側は美味しそうな黄金色。
たわわに実った稲穂をイメージした色合いだそう。
パッケージは環境に配慮したバイオマスポリエチレンを使用。
インクも米ぬか由来のライスインキを使用してCO2排出の削減と、廃棄物である米ぬかの使用に貢献しています。
中のお米の銘柄は「にじのきらめき」。
あまり聞いたことがないという方も多いこの品種。
香川で栽培されている品種のほとんど小粒なのに比べて粒が大きいのが特徴です。
適度に粘りもあり、食感もしっかりめ。
粒を噛み締めながら「お米食べてる〜!」という実感を得られるそう。
昨年さぬき市の給食センターにも届けたところ、子どもたちからは「給食のお米が美味しくなった!」という声も聞こえてきているのだとか。
また、この品種は農家さんにとっても、同じ面積で栽培した時に多めに収穫できたり、夏の暑さに強いという嬉しい面が。
香川県の米作りの現状にも合わせたお米であり、誰が食べても美味しくて値ごろ感もある。
誰もが喜ぶお米作りが『100show』で実現でき始めています。
(「100show」代表、「くりや株式会社」代表取締役社長 徳永真悟さん)
「『100show』という名前は、そのまま『お百姓』さんのことですが、農家さんへのリスペクトを込めて。
また、お米がどういうプロセスを踏んで販売店に並び、みなさんの口に入っていくのか。
そのプロセスをわかりやすく見せる『show』を盛り込んでいます。」
今後はどんなお米の未来を見せてくれるのか。
お米を食べるのが楽しくなる『100show』の活動に大期待です!
株式会社100show
お米の販売箇所/香川県内のマルナカ大型店・パワーシティ各店・さぬき市ふるさと納税
お問い合わせ先/0879-49-3939
メールアドレス/ info@100show.jp
公式ホームページ https://www.100show.jp
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