これから自分がどんなことを学びたいのか?
大人になったら、何をしたいのか?
それを考える前に、世の中にはどんな仕事があって、どんな人たちが切磋琢磨しているのか知りたい。
そんな疑問を持つ中高生に向けて将来へのヒントをくれる学習塾
「寺子屋あかり」が津田町にオープン!
勉強+αの学びで将来のリアルな自分が見えてくる「寺子屋あかり」ならではの学習システムと、個性あふれるスタッフたちをご紹介!
進学・新学期シーズンを控えて、春からの学習環境について考える方が多いこの時期。
特に中高生は入試を控えてどう勉強を進めていくのか一番悩む時期ではないでしょうか?
目の前の壁は「入試」。
でも、一番の課題はその先にある「将来」。
この段階で自分が社会人になった時の姿が想像できたら…と思う生徒たちも少なくないはず。
そんな人にヒントを与えてくれる学びの場「寺子屋あかり」が
今年4月、さぬき市津田町にオープンします。
場所はJR「讃岐津田駅」から歩いて10分ほどの場所にあるゲストハウス「まち宿AETE」。
こちらは昨年大阪の大学を卒業したばかりの黒川さんが、大学4年時に建築士のおじいさまとともに家をリフォームして作り上げた一棟貸しの宿。
瀬戸内観光の拠点としても人気で、ここ最近では『地域留学』の受け入れも行っています。
また母家では小学生を対象にしたプログラミング教室も行っています。
そんな「まち宿AETE」で新しく始まるのが「寺子屋あかり」。
宿泊棟の1階に新しくできた多目的ルームと母家を使用して、中高生を対象にした学習+αの学びの場を提供。
学習面ではコロナ禍のような対面授業ができない状況でも学びの質を保てるように香川県で初めてスタディサプリを導入。
プロの先生による講座によって広く学習し、生徒たちの苦手や不安を解消します。
スタディサプリや学校の教材・宿題でわからないところがあれば、この場所でスタッフが個別指導するとのこと。
また、ここに通わない日も学習時間に専念できるよう『オンライン自習室』を開設。
1人では集中できないタイプでも、誰かと一緒に学習しているという空間に入ることで集中できます。
そして「寺子屋あかり」ならではの特徴はこれ以外に2つ。
まず1つ目は学習時間の後に『ディスカッション』を設けていること。
「寺子屋あかり」の授業時間は19:30から130分間。
前半は個人の学習ですが、後半はその日参加しているメンバーを集めて新聞や動画の教材を使っての考える時間をとります。
課題に対して自分がどう考え、どう人に伝えるかを実践することで、自分の考えを発信できるように鍛錬します。
ディスカッション能力は社会に出た時に自分の大きな力になること間違い無し。
ですが、学生時代に学ぶ機会は少ないもの。
だからこそここで学んでほしいと導入されたプログラムです。
(写真:オンラインで県外の外部講師と繋ぐことも)
もう1つの特徴は『外部講師の話が聞けること』。
月に1度、外部からさまざまな分野で活躍する人を招いてのワークショップ(講演会)が設けられています。
ダンサー、エンジニア、漁師など、自分たちの知らなかった職業の人に出会うことも。
そこで「自分は将来何をやりたいのか」の近道が見えるように。
また、その職業につくために必要な知識や人との出会いの大切さを知ることができ、将来への準備につながります。
深く学習を進めたり苦手を克服する学習塾が多い中、「寺子屋あかり」が+αの魅力を付け加えた理由には、地域のネガティブさを払拭する意味もあるようです。
(「寺子屋あかり」岩本拓朗さん)
「自分たちがこの街からいなくなった後、次の世代の子どもたち次第でその地域が自立できるかどうかがかかっています。
そのためには子どもたちがここに留まろうと思う『面白い場所』にしていく必要があります。
もし地元に残っても、うまく活動していくための力は必要です。
学校での基本的な学びも必要ですが、学校で足りない部分を寺子屋で補っていけたらと思っています。」
学習塾としても使え、学校・家庭でフォローできない社会とのつながりをつくる新しい学びの場。
まさに地域の希望の「灯り(あかり)」として輝く場所になりそうです。

(写真:「寺子屋あかり」スタッフ。左から岩本拓朗さん、黒川慎一朗さん。)
さて学習塾といえば講師たちも気になるところ。
「寺子屋あかり」では3名のスタッフが子どもたちに対応しますが、いずれもつい最近まで大学生だった&現役大学生という若者たち。
中高生にとってはお兄さんと呼べるくらいの歳の差だからこそ、家族や先生に相談しにくいことも聞きやすいのが嬉しいところです。
黒川慎一朗さんはさぬき市津田町出身。
大阪大学工学部の建築工学コース出身で、在学中に起業し「まち宿AETE」などを運営。
都市部と地方の学習格差の課題をなくしたいという思いがあり、もともとこの場所で寺子屋をやりたかったという黒川さん。
その第一段階として小学生向けの「プログラミング教室」を開講。
現在5名のお子さんが通っています。
段々と人が集まるようになってきたこのタイミングで「寺子屋あかり」を始めることを決められました。
(写真:香川さん。「まち宿AETE」オープン取材時のお写真)
2人目の香川弘樹さんは香川県まんのう町出身で、「まち宿AETE」オープン時からここに関わられていました。
教員免許を取得、大学時代には学習ボランティアを行っていたこともあり、教育支援にはももともと興味があったそう。
この春、1年勤めたIT系の上場企業を退職して「寺子屋あかり」のスタッフとして津田に移住することに。
(「寺子屋あかり」スタッフ 香川弘樹さん)
「香川にはかっこいい大人がいないと思いながら県外の大学へ出てみたんですけれど、改めて地元に帰省した時に以外と素敵な人がたくさんいるんだとわかったんです。
自分が中高生のときにそれを知っていれば、もっと地元での選択肢があったなと。
社会とのつながりや将来を中高生の時に決める材料は通常の学校教育ではフォローしきれていません。
地方ならなおさら情報も入ってきにくいものです。
それを実現できる学びの場所を『まち宿AETE』で作れるとわかり、大学時代からやりたかった教育に関することをここでやってみようと思いました。
上場企業に入社して1年での退職になるので両親には一番最後に報告しましたが、入社前からやりたかったことだと知ってくれていたので応援してくれています。」
3人目は大阪出身、香川大学工学部 建築・都市環境コース在学中の岩本拓朗さん。
学ぶことがもともと好きで、大阪ではディベート授業の経験もあり。
3年になる今年の春から津田に移住して寺子屋のスタッフとして活動を始めます。
(「寺子屋あかり」岩本拓朗さん)
「もともと数学・歴史・理科が好きで、論文や専門誌を読んで純粋に楽しんでいたんですが、高校受験となるとそうもいかず…
好きだった教科への情熱が薄れていきました。
大学もここに入りたい!いうこだわりはなく、とりあえず大学に行こうという流れで1年2年と過ごしてきたけど、そうしてまで大学って必要なのかな?と思っていました。
そんな中、津田で黒川さんに出会い、『まち宿AETE』でプログラミング教室を手伝いながら、面白そうなものが見つかった!と感じました。
津田町は他の地域と比べて開放的で、他県の人でも受けて入れてくれる体制があったし、ゆっくりと流れる時間や海が綺麗なのもいい。
地元の大阪にはなくて、高松にもなかったものがここにある!と思い、津田に移住して『寺子屋あかり』をやってみようと思いました。
ずっと自分の好きなことを見極めて伸ばしていきたいと思っていましたが、ここで『学ぶことが楽しい』という共感を持てる人を増やしたいと思っています。」
次世代を育てつつ、自分が学生時代に感じた疑問を解決する場にしたいと感じるスタッフたち。
それが地域の活性化にもなると考えられているのが「寺子屋あかり」の大きな特徴とも言えます。
(「寺子屋あかり」スタッフ 香川弘樹さん)
「ここで外部の人と繋がりを作り、将来について考えるきっかけになればいいなと思います。
中には県外に出るという選択肢も出てくると思いますが、その時も学んだことを地元に還元してくれるのではと期待しています。
また、長い目で見ての希望ですが、この取り組みを次の世代の子たちがここで繰り返してくれたら、津田町への教育面での地域貢献にもなると思いました。
ここで学んだ子たちが大学生になり、寺子屋を手伝ってくれたり中高生にアプローチしてくれる姿を見ると…泣いてしまうと思います。笑」
「寺子屋あかり」で学んだ子どもたちの将来も楽しみになるメッセージ。
学習の場としてはもちろん、自分の人生をどう生きるかを真剣に考えられる貴重な場所。
スタッフたちに出会って、話を聞いてみるだけでも興味深いはず。
ちょっと覗いてみたい方は4月の開講前に体験会が開催されますので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
■「寺子屋あかり」体験会開催
日時/3月20日(日)、27日(日)中学生の部17:00〜18:30・高校生の部19:00〜20:30
持ち物/筆記用具
定員/4組
参加費/無料
詳しくはホームページ(https://terakoya-akari.studio.site/info/Jkp6ghj9)をご覧ください。
寺子屋あかり
場所/香川県さぬき市津田町737
コース/中学生コース・高校生コース・オンライン家庭教師
開校日/毎週日曜〜木曜19:00〜22:00
休校日/毎週金・土曜