JR志度駅で「源内ランタン写真展示会」が3月31日まで開催されています。
志度生まれの江戸時代の奇才 平賀源内が考案した『ランタン』をモチーフにした灯り『源内ランタン』を志度界隈に置いて撮影された写真の数々が展示されています。
海や駅、志度寺門前通りやちょっとした路地、地元のお店など、普段見ている場所も『源内ランタン』を置くことで非日常に変身!
その様子を覗きに行ってきました!
江戸時代の奇才、平賀源内の生まれた街「志度」。
そんな源内の生家である「平賀源内旧邸」から「志度寺」まで続く東西の門前通りは『源内通り』と呼ばれています。
もともと商店街として賑わい、お遍路さんだけでなく多くの人が集まっていたこの通りも、今では空き家や新築の住宅が立ち並び、かつての面影があまり残っていません。
この通りにかつてのような賑わいを取り戻すにはどうすればいいか?
2019年からそんな課題を設けてみんなでアイデアを出し合う「さぬき市地域づくり懇談会」が行われています。
参加しているのは、さぬき市のまちの達人「志度まちぶら探検隊」、若手事業者や移住者、香川大学の瀬戸内地域活性プロジェクト「さぬき市班」の学生たち、そして市役所職員のみなさん。
様々な目線でのさぬき市の魅力発掘が期待されています。
2020年度には源内通りのフィールドワークを行い、感じた魅力をコメントでまとめた地図「志度を楽しむ裏マップ」を制作。
通常の観光パンフレットでは見えてこない口コミ的なポイントが掲載された新しいエリアマップが完成しました。
「志度を楽しむ裏マップ」についてはこちら!→ 源内さんの生まれた街の裏情報が満載!「志度を楽しむ裏マップ」配布中@志度
そして今年度はマップを使ったまちのPRとして懇談会内で「源内ランタンを使ったフォトコンテスト」を開催。
「源内ランタン」とは平賀源内が秋田を訪問した時に現地で遊んだという「紙風船(ランタン)」をモチーフにした灯り。
角柱で天井があり、和紙でできているのが特徴です。
撮影会用の『源内ランタン』からもちろん手作り。
思い思いの絵や文字を和紙に描き、5枚を貼り合わせてオリジナルの模様が完成していました。
その様子はこちら→ 志度のまちを照らす「源内ランタン」を作ってみました!@志度
2021年12月には自分たちで作った『源内ランタン』をマップ上のエリアに持ち出して撮影会を開催!
「源内通り」や裏路地・さぬき市役所裏の海・通り沿いのお店や施設・お寺などでも撮影がおこなわれました。
撮影会の様子はこちら→ 「源内ランタン」の撮影会に参加してきました〜!@志度
2022年2月には仕上がった写真を対象に、プロのカメラマンさんによる講評を受けながらクローズドな写真コンテストが行われましたが…
『源内ランタン』を使用した写真の数々をもっとたくさんの方に見ていただきたい!という思いから、JR志度駅での写真展が行われることとなりました。
写真展の会場、JR志度駅はさぬき市志度の玄関口。
通勤・通学で利用する方が非常に多い駅ですが、春休みはここから旅立つ地元の方や、逆に帰ってくるかたも。
そんな方に向けて、2階改札を出てすぐの連絡通路で開催されています。
駅にも志度生まれの源内さんがいっぱい!
写真展の準備の様子を見せていただきました!
この日も「さぬき市地域づくり懇談会」メンバーである地元の方・香川大学生・さぬき市観光協会・さぬき市地域おこし協力隊などさまざまな方が参加。
『源内ランタン』も実際に展示。
今回は通常の大型タイプとペットボトル大の小型タイプを飾ります。
「源内通り」や「ようこそ志度」など、ここならではの言葉が入ったランタンも。
JR志度駅の2階連絡通路は、源内が生きた江戸時代を彷彿とさせる装飾がもともと行われているため、その雰囲気に合わせたレイアウトに。
ポストカード大の写真をクラフト紙に入れたものをクリップで留め、通りすがりの人が気軽に見られるようになっていました。
展示の完成!!
暖簾の下から覗く写真もあり、ユニークなレイアウトです。
それぞれの写真もじっくり見てみましょう♪
着物を着て『源内ランタン』と。城下町のような周囲の雰囲気とも非常にマッチしています。
こんな建物、志度のどこにあったっけ?と思うほど。
ことでんの走るすぐそばで灯る『源内ランタン』。
志度駅のすぐ裏側ですが、こんなフォトスポットが近くにあることも再発見!
伝統工芸の志度桐下駄とともに映る『源内ランタン』、志度ならではのコラボ。
源内本人!? なモデルさんをメインにモノクロで仕上げられたかっこいい写真も!
源内通り沿いの「金川食料品店」さんでランタンを囲んで談笑する写真にはほっこり。
写真を撮影した場所はすべて「志度を楽しむ裏マップ」に掲載されているエリア内。
マップも駅に置いてあるので、改めて志度のどの場所で撮影したのかを読み解きながら眺めるのも楽しいものです。
撮影で使われた『源内ランタン』もすぐ隣に展示されています。
写真では小さく見えても、実際に目の前で見るととても大きいもの!
これを街並みに置くだけで、知っている場所とは全く違った風景に見えるのがとても面白いと思いました。
(さぬき市地域づくり懇談会メンバーのみなさん)
「撮影を通して地域の方と会話ができて嬉しかったです!」
「夕暮れの撮影は時間との戦いだったし、たくさん撮影した中でのベストを選ぶのが難しかった。」
「写真を撮ることが周囲をよく見ることにつながって、源内通りをより深く知ることができたと思う。」
「次回はもっとオープンなイベントにして、一般の方にもランタンの写真を撮ってもらいたい!」
などなど、『源内ランタン』を使った撮影を通して気づいた源内通りの魅力もたくさんあったよう。
コロナ禍でなかなかイベントのできない時期が続きましたが、今後は『源内ランタン』を多くの方に触ってもらえる機会が増えると嬉しいなと思いました。
「源内ランタン写真展示会」は3月31日までJR志度駅2階連絡通路で開催中。
ぜひあなたも足を運んでみてくださいね。
源内ランタン写真展示会
開催期間/〜2022年3月31日
開催場所/JR志度駅2階連絡通路
主催/さぬき市地域づくり懇談会
問い合わせ先/087-894-1601(さぬき市観光協会内)
志度を楽しむ裏マップ
配布箇所/さぬき市観光協会、JR志度駅、平賀源内記念館、焙煎元和樂、金川食料品店、志度寺、日本ドルフィンセンター、まち宿AETE、R-Villa讃岐津田、カフェゆるりと。ほか
ダウンロードサイトはこちら(志度まちぶら探検隊のホームページに飛びます)
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