さぬき市では桜が終わっても藤やシャクナゲなどさまざまな花が開花し、わたしたちを楽しませてくれます。
そんな中、つい人に教えたくなるこの時期だけのお花がこちら。
みろく自然公園の「ハンカチノキ」、今年も咲き始めました!
4月17日現在、木の上の方で白いハンカチがふわふわ・ゆらゆら。
なかなか見ることのできない珍しい姿を探しに、みろくをお散歩してみませんか?
さぬき市大川町、県道10号線沿いにある「みろく自然公園」にやってきました。
ここは広い敷地内にアスレチックコース、遊具、民俗資料館、みろく温泉、テニスコート、野球場、キャンプ場があるレジャースポット。
つい先日まで桜を楽しみにたくさんの方が来られていましたが、お花見シーズンが終わると再び静かな山の時間。
ウグイスの声があちこちで響いています。
この時期に「みろく自然公園」に訪れた目的は、公園に1本だけしかない珍しい「ハンカチノキ」!
ちょうど4月20日ごろからゴールデンウィークにかけて見頃になります!!
今年は少し早め、4月17日に訪れた様子をご紹介します。
ハンカチノキがあるのは「こぶしともくれんの谷」。
正面玄関前にある駐車場からは、遊具のそばを通り抜けてまっすぐ進んだ先にありますが、近道したい人は県道10号線から球技場側に入る道を通ってたどり着く駐車場に車を停めるのがおすすめ。
降りてすぐの場所に目的地があります。
県道10号線から「こぶしともくれんの谷」近くの駐車場へのアクセス→地図はこちら
駐車場の前には川があり、その両脇に道があります。
川に向かって右側(西側)に「こぶしともくれんの谷」、向かって左側(東側)に藤棚とマンサクの道があります。
お天気の良い日にやってくるとぽっかぽかのひなたぼっこもできちゃう谷までの道。
このベンチに座ると、あまりの気持ちよさに根が生えてきますよ〜!
いよいよ谷の坂道を上がっていきます。
秋には彼岸花が開く場所ですが、この時期は緑一色。
ときおりマンサクの赤がちらほらと見えます。
坂の真ん中にあるこの大きな木が「ハンカチノキ」。
この時期に開くのをご存知の方も多く、カメラを持った方やご夫婦が次々とやってきます。
木には説明板もありますので、初めての人でもわかりやすいです♪
それにしても「ハンカチノキ」って面白い名前です。
上を見上げると緑の葉が気持ち良く風に揺れていました。
目的の花は…??
ありました!!
黒い丸いものが中心にあり、それを包むように白い花びらのようなものがひらひらと揺れています。
これが年に一度だけのお楽しみ、「ハンカチノキ」の開花。
「まだ咲き始めで見えにくいねえ」
と、先客のご夫婦とお話ししながら見上げていましたが、結構木が高いので首が疲れました。笑
4月17日現在、木の上の方は満開の様子。
花の咲き始めから1週間前後が見頃とのことなので、まさにこれからがベストシーズン。
月末ごろまでひらひらとハンカチが舞う様子が楽しめそうです。
ご覧の通り、白いハンカチがたくさんぶら下がっているように見えるので「ハンカチノキ」と名付けられましたが…
面白いのは、この白いハンカチ部分が花なのではなく、「ホウ」と呼ばれる葉の一種であること。
花の部分は真ん中の黒い部分なのです。(びっくり!)
この花を守るように葉が変形したのがホウと言われています。
こちらは昨年、落下していた花を拾ってみたようす。
意外と大きい〜〜!
風の強い日は枝に連なったこの花が大きく揺れて全く別の姿に!
まるでユーレイのようにも見えちゃいます。
「ハンカチノキ」をまだ見たことがない方は、今年こそチェックしてみてくださいね♪
季節のお花、まだまだ発見!
その周りにも季節の花がたくさんあって、いろんな発見ができるのがみろく自然公園の良いところ。
ハンカチノキの隣には赤モクレン。
谷や川沿いには満開のマンサクがずらりと並んでいます。
マンサクは花の数が多いため、遠くから見るとものすごいボリュームですが、近づいてみると花びらはとても華奢。
間近で見るととても繊細なお花です。
春一番に咲くから「まず咲く」と言われ、その言葉が変化して「マンサク」になったのだそう。
春の訪れを知らせてくれるお花なのです。
川を挟んだ谷の対岸にはマンサクロードがあり、トンネル状の道を歩くこともできます。
今が1番の見頃ですよ〜!
その手前には藤棚もあり、これからが咲き始めとなります。
道端でイタドリも発見!
香川ではなかなか食べる習慣がありませんが、きんぴらにすると美味しい山菜です。
ハンカチノキだけでなく、あちこちで春を感じられたみろくのお散歩。
晴れた休日に、あなたもじっくりと歩いてみてくださいね。