さぬき市を拠点に活動する「劇団プチミュージカル」。
「中国銀行志度支店バンクギャラリー」にて5月27日まで(延長しました!)
39年の歴史を振り返る展示会が開催されています。
小学校のミュージカルクラブから活動が始まった彼らが大切にしてきたコンセプトから
劇団スタッフが手作りした迫力の大道具・小道具を間近に見られるチャンス。
脚本・音楽、そして劇団の指導をおこなってきた「劇団プチミュージカル」白川恵介さんに教えていただいた見どころをご紹介します!
さぬき市志度、国道11号線沿いに新しくできた「中国銀行志度支店」にやってきました。
自動ドアを入ってすぐATMコーナーがあり、その隣には展示スペース「バンクギャラリー」が誕生。
そこで5月27日まで「劇団プチミュージカル」の展示会が行われています。
今回は「中国銀行」の方からのお声がけで展示会が実現することになったそうですが、「劇団プチミュージカル」の脚本・音楽・指導をされている白川恵介さんと一緒に展示会の様子を覗いてきました。
「劇団プチミュージカル」はさぬき市の小学校のクラブ活動から始まりました。
その後、子どもだけではなく保護者の力も借りて独立し、レクザムホールなどの大きな舞台で毎年公演を行い、今年で39年の歴史を紡ぐ地元のミュージカル劇団となりました。
バンクギャラリーの壁面にはクラブ活動時代から昨年度までの公演ポスターがずらり。
「劇団プチミュージカル」は毎年度1作品・2公演行っていますが、中にはリバイバル公演も。
ギャラリー内のテレビでは公演の様子が流れていて、椅子に座ってゆっくりと鑑賞される方もいらっしゃいました。
観に行きたかったけどコロナ禍で劇場まで足を運べなかったという方には嬉しいコーナー。
そして「劇団プチミュージカル」の舞台で実際に使われた大道具・小道具の一部も展示されています!
車・電車・駅から戦闘機まで、プロ顔負けの道具を作る彼らの細かい技を間近でじっくり見ることができます。
これまで作ってきた大道具は収納場所がないため、全て取り壊されてきたそうで…
幻となった大道具がたくさんあるようです。
こちらは「リトルマーメイド」公演時の椅子。
座って撮影OKです♪
昨年度の公演「響け♪ 駅ピアノ」で実際に使われたピアノもありました。
これもベニヤ板を屈指したスタッフさんたちの手作りです!
鍵盤1つ1つもしっかりと作られていてびっくり。
(「劇団プチミュージカル」脚本・音楽 白川恵介さん)
「今まで公演を見にきてくれた人が『あ、これ見た見た!』といって眺めてくれたり、まだ舞台を見たことがないという人が見にきてくれたら嬉しいですね。
昨年舞台を見た人も、ぜひ間近で大道具を見てほしいと思います。」

「バンクギャラリー」内には「劇団プチミュージカル」のこれまでを振り返ることができるコーナーも。
劇団の歴史を作り上げた白川さんは「仕事をしながら文化活動ができるモデルを作りたかった」のだそう。
津田小学校のクラブ活動として始まったものの、大人になったときのための練習ではなく、子ども時代に完成したものを体験できるようにと自主公演を行うように移り変わったことや、大きな劇場での公演を行ってきた理由。
スタッフとして大人がたくさん関わるようになったこと。
そして文化活動とは誰が作るものなのか?
パネルを見るとわかりやすく書かれています。
(宝塚ミュージカルコンクール優勝時のトロフィー)
(「劇団プチミュージカル」白川恵介さん)
「新しい文化を自分の仕事をこなしながら地域で作るというのを大学時代から考えていて…
そのためにミュージカルを使って子どもの表現力を作り上げたり、地域の協力を得るためにコンクールに参加したりとさまざまなチャレンジを行ってきました。
地方文化を支えるのは、その地域に住んでいる人。
みなさんがプチミュージカルの活動を見て『文化ってこういう捉え方をしたらいいんだ』と思い、同じ想いで地域で活動してくれる人が増えてくれたらいいなと思っています。
自分はそれを39年間かけて作り上げたのだと思います。」

これまで小学6年生を主人公に据えて子ども大人入り混じる公演を行ってきた「劇団プチミュージカル」。
じわじわと少子化の影響が迫っており、子どもの出演数も減りつつありますが…
待望の今年度の公演も既に決定!
劇団員が『これを再演したい!』という作品『いろはにこんぺいとう』です。
2012年に公演が行われた作品の再演で、戦時中の画学生たちの生きる様子を描いたもの。
上の写真の絵画と金平糖がキーワードとなります。
(2012年公演のための稽古の様子)
見どころは舞台になっているお化け屋敷!!
このセットが素晴らしく完成度が高く、公演後に夏の「津田まつり」で松原の中にほんものの「お化け屋敷」として登場したこともありました。
懐かしい思い出とともに楽しめる『いろはにこんぺいとう』。
公演で使用される絵が実際に「バンクギャラリー」に展示されていますので、ぜひ注目を!
そして今年の公演に向けてのキャストやスタッフさんも現在募集中!
ミュージカルや芝居に興味がある方、大道具を作ってみたい方など、ぜひ気軽にお問い合わせしてみてくださいね。
今年12月にはレクザムホールで、来年2月には三木町文化交流プラザでの公演が予定されています。
地方に住む我々が参加し、鑑賞し、楽しめる文化の一つ「劇団プチミュージカル」。
ぜひこれからも応援していきましょう!
劇団プチミュージカル展
場所/中国銀行志度支店バンクギャラリー(香川県さぬき市志度754-3)
開催期間/〜2022年5月27日(月)
開館時間/平日8:45〜17:00・土日祝9:00〜17:00(ATM営業時間に準ずる)
問い合わせ先/0879-42-3567(さぬき市津田町津田公園通り中川建材店内)
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お年賀状にて39年間も続けてこられた愛着あるプチミュージカルに幕を下ろされたことを知り 長い間のご尽力に敬意を表します
なぜか私迄までさびしい気持が致します
ケルンで買ったあのおLeicaも このミュージカルのためでもあったこと思い 山崎さまが如何に情熱を傾けておられたことかと感服の至りです
これからも益々お元気でご活躍をお祈り致します 杉本髣Y