若いから、学生だから、子どもだから。
そんな壁を取っ払い、誰もがふらりと立ち寄れるフラットなコミュニティスクエア
通称『ふらコミ』が津田町で誕生しました。
月に2回おこなっているというSNS配信番組の現場にお邪魔してみると、
津田高校の生徒たちが等身大の言葉で大人たちに話しかける姿が。
この場所でどんな気づきが生まれているのか、詳しくご紹介します!
とある平日の夜。
さぬき市津田町、津田港近くの津田ふるさと海岸にやってきました。
この海岸通り沿いに建つ天然藍染工房「khimaira(キマイラ)」さんで、地元の津田高生たちと配信番組をおこなっていると聞いて早速中へ。
1階は工房で手がけた藍染めアパレルの展示販売が行われているショールームですが…
隅にある細い階段を登って2階へ行ってみると…
わ〜お、高校生と大人たちが集まっている!!!
高校生が先生以外の大人と一緒にいる風景は普段なかなか見られないもの。
まさにこれから生配信番組が行われるということで、静かに後ろで見学させてもらいました。
大人と子どもがフラットに対話できるコミュニティスクエアの誕生
配信番組のタイトルは『ふらコミスクエア(以下通称のふらコミと記載)』。
この名には、高校生が大人とフラットな立場で会話できる場であることと、ふらっと誰でも立ち寄れるという親しみが込められています。
(『ふらコミ』大人チームのみなさん)
誕生のきっかけは「Khimaira」の堀尾さんが昨年行われたイベントで見たトークショー。
立場の違う両者がフラットな姿勢で違いの意見をぶつけ合う姿が新鮮で、そんな場所を作ってみたいと地元の仲間を集めて企画。
繋がりのあった津田高校の先生に相談し、現在の高校生×大人のスタイルが確立しました。
(「Khimaira」堀尾さん)
「高校生を起用したのは、自分も高校を卒業してこのまちを出たことが関わっています。
もし高校時代に先生や家族以外の社会経験のある大人と出会えていたら、卒業後の選択肢が増えたかもしれない。
今の子どもたちにそういうきっかけを作ってあげたいと思ったんです。」
その思いを受けて津田高校の先生が『大人と自由に喋ってみたい人!』と呼びかけたところ、17名もの生徒が手を挙げたそう!
部活動でも課外活動でもないこの活動。
毎回生徒自身が自主的に関わり続け、今では口コミや先生の声かけでより多くの生徒が集まるようになったよう。
そうして昨年スタートした『ふらコミ』。
月に2回ほどのペースで大人と高校生のしゃべり場を設け、その様子を公式InstagramとTiktokにて生配信しています。
毎回違う社会人ゲストを招いていますが、面白いのは出演する生徒たちも変わること。
一期一会の出会いから生まれるトークはもちろん、両者が同じ目線で接することで視聴者も新しい発見ができるのが『ふらコミ』の特徴でもあります。
生配信の現場に密着!!
では実際に生配信の現場にお邪魔してみましょう〜!!
4回目となるこの日のゲストは、以前このブログでもご紹介した津田町のなんでも屋さん「さぬきベース」よりエゼマタ健太チャールズさん(以後チャーリーさんと記載)。
津田高校メンバーは『ふらコミ』立ち上げ時に自ら加入したという3年生のボスさん。
入学してまだ2ヶ月の1年生タコさん&イカさんコンビ。
大人チームからさぬき市地域おこし協力隊 折原さんがリードして話を進めていきますが、この日は1年生パワーが炸裂!!
冒頭から誰も想像しなかった1年生タコさんの変化球続投につき、笑いが絶えない1時間となりました。
さて、生配信では1時間という枠の中でゲストの自己紹介、その日のトークテーマ、夢について話し合っていきます。
チャーリーさんは24歳にしてTV番組出演やヒッチハイク旅、片道切符を握りしめて沖縄に渡ったという経験の持ち主。
なので、この日の大きなテーマは「旅」。
計画的な旅行しか経験がないという高校生たちには新鮮だったようで…
「ヒッチハイクで大変だったことは?」
「お金がなくなったらどうするの?」
など、いろんな疑問が次々にぶつけられていました。
(「さぬきベース」エゼマタ健太チャールズさん)
「ヒッチハイクで3〜4時間車が捕まらない時は精神的にもキツかったですね。
独り言をずーっと言ってる感じだったし。笑
でも大阪から神戸に向かう時に乗せてくれた方は、せっかく神戸にきたんだからと南京町を案内しておいしいものを食べさせてくれた。
とても嬉しかったことを覚えています。
旅に出るとお金ややるべきことに不安になるけど、普通に就職していたら出会えないいろんな人に出会える。
それがいいところじゃないかなと思います。」
そんなチャーリーさんの夢は、『振り返った時にかっこいい人生だったなと思えること』。
将来はコレになりたい!と決めてしまうのではなく、自分の芯をしっかりと持った状態で選択を続けて、確実に自信が持てるものを確立していけたらいいんじゃないかな?という言葉に高校生も圧倒されていました。
一緒に出演した高校生たちは…
(写真一番右:津田高校1年 イカさん)
「生配信でとても緊張したけど、自分の感想がちゃんと言えてよかったと思います」
(写真右から2番目:津田高校1年 タコさん)
「大人の自然そのものの話を聞けてよかったです。
自分はリスクのある旅にでるタイプではないけれど、こんな生き方もありだなと思いました。
『ふらコミ』では自分が知らなかったことや知って得することが聞けるので、みんなに見てほしいです。」
(写真一番左:津田高校3年 ボスさん)
「今日はとてもいい機会になりました。
自分には警察官になるんだという夢があるんですが、全く違った生き方をしている人がいるんだということもわかったし、新しい価値観を見つけられたと思います。」
高校生の言葉を聞いて改めてわかる、社会人との接点の少なさ。
さまざまな価値観の人と出会い、対等にぶつかれる場所が必要とされていることを感じました。
そして大人にとっても今の子どもたちが見ている未来がくっきりと見えてくる場。
『ふらコミ』に接することで、地域の未来も変わっていくような気がしました。
まずは月2回生配信の『ふらコミ』を観てみよう!
まずはあなたも『ふらコミ』の生配信をご覧になってみてくださいね!
地域にこんな人たちがいるんだとリアルに感じられる身近な番組でもあります。
詳しくは公式Instagramをチェック!→https://www.instagram.com/flacomisquare/
『ふらコミスクエア(通称ふらコミ)』
配信日時/月2回・1時間の生放送番組
配信SNS/公式Instagram・さぬき市地域おこし協力隊Instagram・TikTok
公式Instagram https://www.instagram.com/flacomisquare/