『朝収穫したばかりだから新鮮で美味しい。』
とリピーターの方がおすすめしてくれるモノがさぬき市にあります。
それが…香川大学農学部の「桃」!
今年もさぬき市にある附属農場での一般販売がスタートしています。
販売1時間前から行列ができるほどの人気ぶり。
みなさんが待っている間、どんな準備をしているのか。
その様子を覗かせてもらいました!
附属農場では実習用に育てている野菜苗や果物が食べ頃を迎えると、大学生協や学内での販売を行います。
それを求めてわざわざ学外から買いにやってくる地元の方もいるのだとか。
中には購買人気が高まり、販売日を設けて売り出しを行う作物も。
それが「農学部の桃・ぶどう」です。
今年は6月21日(火)から桃の販売が始まりました。
農場への入り口にも桃販売の告知が貼られていました。
これを見て『なんだなんだ?』と買いに来るお客さんも年々増えています。
桃の販売日時は毎週月・火・木・金の11:45〜12:30。
附属農場南側入り口の坂を登ってすぐの場所で販売が行われています。
販売30分前で既にこの行列!!
半分以上の方が大体リピーターさん。
毎年この時期になると販売が始まることを知っており、看板やホームページで確認して訪れるそう。
ちなみに多くの方が並ばれる日は購入数制限を設けて、できるだけ多くの人に手に取ってもらうように配慮されています。
さて、桃販売のために農場ではどんな準備が行われているのか。
実際に中を覗かせてもらいました!
お昼前の販売に向けて朝6:00から収穫スタート!
香川大学農学部附属農場ではさまざまな果樹を栽培していますが、学生さんがお世話を行うのは実習の時のみ。
それ以外の時間は先生やスタッフさんがお世話をしています。
とくに春からこの時期にかけては桃とぶどうの世話が重なる一番忙しい時なのだそう。
5月にぶどうのお世話、6月には桃の摘果や袋掛け、あっという間に果実が熟して…と、スタッフさんもてんてこ舞い。
他果樹との栽培の関係もあり、附属農場で育てている桃は早生品種。
10種類ほどあり、いずれも7月中に収穫が終わります。
中には香川大学が育成した品種登録済みの「KU-PP1」「KU-PP2」というものも。
亜熱帯でも対応できるように掛け合わせ、温暖になりつつある日本に適したものを作ろうと研究されています。
残念ながらオリジナル品種は研究のため、学内関係者のみの販売になるのだそう。
いつか味わえる日をお楽しみに!
さて、一般販売用の桃はというと…
販売日にはオープン時間に合わせて収穫・梱包作業が行われます。
朝6:00には収穫をはじめて、8:30ごろには販売所に戻って選別作業。
サイズや痛み具合のあるなしで1級・2級・等外品に分けます。
1級品は2個入りパック(600円)〜箱入り(6個で2000円)。
自宅用はもちろん、贈答にも対応できます。
おすすめは箱入りの個数が少ないもの。
はかなり大きな桃が入っていて、農場の方曰く「桃は大きい方が甘くて美味しい」とのこと。
ぜひ果実の大きなものを狙いましょう!
ちなみに6月23日ごろは早生品種のトップバッター「武井白鳳」が登場していました。
木の上で実る時間が少ない早生は甘さがあっさりめ。
その分たっぷり食べられる味わいです。
早生品種はお盆の頃に見かける桃に比べると小ぶりですが、農学部のものはしっかりと摘果をおこなっているため、かなりの大きさ!
食べ応えはかなりあります!!
こちらは2級品(パック詰め2個250円〜)。
ちょっと枝に当たったり実同士の擦り合いでも痛みにつながるデリケートな桃。
小さな痛みがあれば2級品となりますが、自宅で食べるならこちらで十分満足できます。
その中でも大きさで値段が分類され、サイズごとに「大」シールが貼られています。
2級品の中でもものすごく大きい桃の証、『大大大シール』。
桃は大きい方が〜(以下略)なのでシールを目安にしてみてください。
この大きさで2個400円というのも嬉しい〜!
さらに痛みの激しい桃も出てきますが、これらは等外品として6〜7個ずつ袋に入れて販売。
お値段なんと1袋100円!(おひとり1袋限り)
加工用におすすめです♪
そうこうしているうちに販売時間の11:45がやってきました!
早朝から始めても果実に気を使いつつの作業なので時間ギリギリに。
みなさん汗だくで最後のセッティング!
木陰で待っていたお客さんたちも気合いっぱいに販売所へ!
そして…
あっという間に桃たちがカゴに入っていきます〜!!!
良い桃を見ると誰かにあげたくなる。
あの人とあの人に…と箱に手がかかる回数も自然と増えていきます。
お得な等外品はあっという間に売り切れ!!
コロナ対策でレジは屋外にて行われていました。
レジに並んでいる方たちからは…
「農場前の貼り紙を見て初めて来ました。
とっても安くてびっくりしました!
今年初の桃なので楽しみです。」
「ジョギングをしている途中に看板を見て知り、昨年から買いに来るようになりました。
安いし美味しいし、採れたてで実がしっかりしているのもわかるから毎年ここに来ています。」
などなど、思わぬ宝物に出会えたという嬉しい声がたくさん聞けました。
今後は「花嫁」や「日川」など引き続き美味しい早生品種が続々と登場するとのこと。
毎週通っていろんな桃の食べ比べ品をしてみるのも楽しそう。
桃の販売は7月上旬までの短期間ですのでお早めに足を運んでみてくださいね。
ちなみにタイミングが合えばお花の苗やきゅうりなども販売されていますので、見つけたら手に取ってみてくださいね〜!
桃の次はぶどうがやってくる!!
8月ごろからは「ぶどうの販売」が始まります。
こちらも行列必至の人気イベント!
いろんな品種が並びますし、箱入りの贈答品もありますのでお楽しみに!
ぶどう販売の様子はこちら→ 今年も大好評! 香川大学農学部附属農場のぶどう販売@長尾