7月3連休の初日にあたる7月16日(土)
志度寺門前通りの「旧さのや呉服店」で
2019年以来のマルシェが開催されました。
「さのやでマルシェ〜昼の市&ランタン夜市」
地元香川の生産者や店舗によるマルシェ出店のほかに、縁日や懐かしい写真展など…
かつて人の肩がふれあうほどに賑わっていたという通りの風景が蘇ったかのような1日でした。
まずは昼の市の様子を写真を交えて詳しくご紹介します。
志度寺から西に歩いて3分ほどのところにある古民家「旧さのや呉服店」。
ここは街のみなさんの着物・布団・制服を承っていた老舗店でした。
その建物や中庭は素晴らしいもので、母屋は四国霊場八十八番札所「大窪寺」の三重塔を建てた宮大工さんが手がけ、店舗はさらにそれ以前に建てられたと言われています。
17年ほど前に閉店して雨戸が閉まった状態だったのですが、門前通りを元気にするための拠点になってくれたらと、呉服店の方がイベントのために開放しはじめたのが2019年。
新型コロナウイルスの影響でしばらくイベントも休止していましたが…
2022年7月16日(土)に久しぶりのマルシェ「さのやでマルシェ〜昼の市&ランタン夜市〜」が開催されることになりました!
7月16日といえば、志度の人にはおなじみの「十六度市」の日。
これは志度寺の縁起にある伝説「海女の玉取り物語」の海女の命日である7月16日に志度寺境内で毎年開催されていた市のことで、現在は休止となっています。
多くの地元の方の思い出に残っているのこのお祭りと、その頃のまちの賑わいを思い出しながら楽しめるようにと今回のマルシェは企画・開催されました。
7月16日(土)久しぶりにマルシェの顔をした「旧さのや呉服店」が登場!
今回のお楽しみどころは3つありますので、当日の様子を交えて詳しくご紹介しましょう!
子どもたちも夢中に! 地元店舗によるマルシェ&縁日が大盛況!
今回は「十六度市」の日とあって、近所の店舗のみなさんが「今の子どもたちにも自分と同じお祭りの思い出を作ってもらいたい」と自ら希望されて縁日を開催!
店舗隣の駐車場スペースにできた縁日テントには終日小さなお子さん連れの列が!
国道11号線沿いにある雑貨店「MACCA」さんと、その敷地内で焼き菓子を販売している「柚子杏」さんがすくい系の縁日を担当。
ここ2年はお祭りもほとんど行われてなかったため、子どもたちもテンションアップ!
手にキラキラした宝物を握って門前通りを歩く姿がとても印象的でした。
午後早くには用意していた数が全て無くなってしまうほどの盛況ぶり。
MACCAの村井さんも「こんなにきてくれるとは思わなかった!」とびっくりされていました!
「旧さのや呉服店」入口では平賀源内記念館すぐ東側にある「金川食料品店」さんがおもしろい「くじ引き」をされていました。
500円購入するごとにくじが1回引けるしくみですが、みんな景品のバクダンアイスが食べたくて並ぶ並ぶ!
普段から店舗で販売している駄菓子をお弁当箱に詰めた「だがし弁当」は小さな花火セット付きで300円。
これは大人も欲しくなっちゃう!
マルシェの物販も美味しいもの盛りだくさん!
さぬき市鴨部にある米麦農家のテイクアウト専門店「かべっこ」さんはお弁当やもち麦入りおむすび、自家製米粉のクッキーやマフィンを販売。
お弁当もおにぎりも大人気であっという間に売りきれ〜〜!
初回から「さのやマルシェ」に出店されていた高松市の「イノウエベーカリー」さんはパン屋さんが少ない志度の人にとってありがたい存在。
食パン・サンドイッチ・菓子パンいろいろありますが…
こんなボリューミーなサンドや可愛いおやつパンも!
大きな口で頬張りたい!
志度でぶどうを育てる「長谷ぶどう園」さんは、なんと海藻から手作りする「ひみつのところてん」を販売。
歯応えぷりぷり、今まで食べたことがない気持ちのいい食感!
酢醤油と黒蜜きなこの2バージョンありますが、私は葛切りのようにおやつ感覚で食べられる黒蜜きなこがお気に入りになりました。
「讃岐朝市」や「小田ふれあい朝市」でおなじみ、「菓子工房ボン&トラックカフェ」さんはコーヒーやレモネード、自家製のゼリーやシフォンケーキを販売。
赤や紫に色づいたゼリーはなんとも涼しげ。
志度や小田で先生をされていたトラックカフェの石原さんはマルシェで教え子に多数遭遇されたそうで、久しぶりの出会いに感動した1日だったそう。
野菜を対面販売していたのは地元志度の「さかべじ(坂下農園)」さん。
オクラの販売とにんにく掴み取りを開催。
「片手やったらそんなにいっぱい取れんやろ〜?」と言われつつ、意外とがっさりすくえてしまうのでお客さん大満足!
夏のスタミナ源、大量にゲットだぜ〜!!
そんな「さかべじ(坂下農園)」さんはマルシェ初出店!
この日に合わせてカエルイラストのオリジナルTシャツも揃えて気合い満々でした〜!
いろんな出店者さんと話をしたり、お買い物をしたりとマルシェ自体を楽しんでいらっしゃる姿が印象的でした。
委託販売ブースには「旧さのや呉服店」さんと繋がりの深い山形県庄内地方の野菜も登場!
大きな鳥海なめこに鶴岡ぼんちゃ豆など、こちらでは手に入らない野菜もあって、興味津々!
また、切花や雑貨の販売もあり、いろんなモノに目移りする時間となりました〜!
会場奥ではキャンドルワークショップも。
火を使わずに作るキャンドルとは一体??
眺めていると板状のキャンドルをくるくると円形に巻いて組み立てるという仕組み。
薄〜いピンク色のキャンドル板があっという間にいちごのケーキに変身!
こんなふうに変身させることも!!
キャンドルの世界、奥深い〜〜!!!
「十六度市」だけじゃない! 志度の懐かし写真展
今回の「さのやマルシェ」のキーワードでもある「十六度市」。
かつての様子を楽しめる「志度懐かし写真展」が会場で開催されていました。
志度寺境内に縁日のテントがずらりと並ぶ様子やかつての本堂前の橋の写真など歴史を感じる一枚がたくさん。
また、「シートピアシド」などの志度の街並み写真もあり、年代問わず話が盛り上がるブースとなっていました。
「ここ! 自分ここに立ってた!」
と歴史の1ページに参加された地元の方も。
志度の出身ではなくても、自分の生まれ育った町にも似たような風景があったなあと懐かしくなる写真展でした。
蒸し蒸しと暑い1日で、なおかつ会場にはエアコンはありませんでしたが、表に置かれてあった氷柱を眺めるだけでもずいぶんひんやり。
子どもたちも氷の柱を囲んでは、はしゃいで手を当てている姿が可愛かったです。
歩いてすぐそこの志度寺さんも年に一度のご開帳の日とあって、合わせて遊びに来られている方も多かったです。
普段は人通りの少ない住宅地ですが、常に誰かが歩いている風景が見られた昼の市。
新しい夏の思い出ができた1日ではないでしょうか?
さあ15:00に昼の市が終わったあとも17:00からスタートするランタン夜市に向けてスタッフは大忙し!
夜の縁日準備だ、急げ急げ〜〜〜!!
というわけで、ランタン夜市は次の記事でご紹介します♪
さのやでマルシェ〜昼の市&ランタン夜市〜
開催日時/2022年7月16日(土)昼の市 10:00〜15:00 夜の市 17:00〜21:00
場所/旧さのや呉服店(香川県さぬき市志度802 【地図】志度寺から西に歩いて3分)
詳しくはこちら→ さのやでマルシェFacebook
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