2022年08月05日

夏休み恒例! 竹の達人たちの作品を見に行こう!@寒川


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「竹のまち」さぬき市長尾で竹細工を作り楽しむ竹の達人集団「バンジョイ塾」。

今年も夏休み恒例の『竹細工作品展示会』が

8月7日(日)まで「21世紀館さんがわ」で行われています。

竹細工体験はコロナ禍のためありませんが、触って楽しめる竹細工やお土産もあって子ども連れでも楽しめますよ♪

竹がこんなにいろんな表情を持ち、姿を変えられるなんてと驚く作品展。

ぜひみんなで足を運んでみませんか?




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さぬき市寒川町、さぬき市民病院東側にある「21世紀館さんがわ」にやってきました。

8月7日(日)までの間、さぬき市長尾で活動する「バンジョイ塾」の『竹細工作品展示会』が行われています。


さっそく会場に入ってみると…


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さっそく竹のカモメさんがお出迎え〜♪

ブルーの壁をバックにゆらゆら。


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よ〜く眺めてみると体が全て竹でできています!

竹のフシを上手く利用して首の部分を表現していました。


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「バンジョイ塾」は前身の団体から数え、今年で30年以上の歴史を持っています。

香川県内に竹細工を楽しむ団体はいくつかありますが、山へ竹の切り出しに行くところから行うのは「バンジョイ塾」くらいしか残っていないそう。

さぬき市長尾の工房には週末の活動日になると自然と人が集まり、竹の扱いや技術を共有しながら、それぞれ好きなものを制作しています。


毎年夏休みに行われるこの作品展は毎年恒例の展示会。

この日のために会員さんが熱を入れて作り上げてきたものが並びます。


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また、「バンジョイ塾」では竹細工を学びたい人を一般募集し、道具の使い方から加工までを教える「竹の学校」を毎年開催。

毎年1月〜6月の間、月に1度長尾の工房に通いながら技術を学んできた生徒たちの作品も並びます。

今年はさぬき市外から70歳を超える3名の生徒さんが入学。

半年間でここまで細かい昆虫や竹編みができるようになるのにびっくりです。


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「竹の学校」を卒業したOBメンバーが「バンジョイ塾」の会員となるわけですが、先輩方の作品からは竹が無限大の可能性を持つ素材であることを教えられます。

より細く加工された昆虫の足や触覚。

全て竹の一部を使用。

火で炙り、理想の角度へと変化させてこの形を作ります。


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OBの中には生活雑貨としても使いたい竹籠の達人も。

いろんな編み方・形がありますが、この竹籠が気に入って3日連続岡山から作品展に通ったお客さんもいらっしゃるそう。


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フシがウネウネとしている竹も上手に一輪挿しへ変化!

飾るお花の花びらも竹を薄くスライスして作っています!


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さて会場にはパッと目を引く力作シリーズも。

まずはひときわ目を引くこちらのハヤブサ。

羽に竹の皮を使うことによって自然の色により近い表現ができたそう。

また、竹の皮は裂けることもなく、ハサミで綺麗に型取りもできて扱いやすいのだとか。

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今にも飛び立ちそうな躍動感がたまりません!



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松葉の1本1本も全て竹でできています。

かなり細かい作業を何度も繰り返して完成した力作!


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力作シリーズ・パート2はこちらの帆船!

船の側面、竹の張り合わせの美しさにも見惚れますが…

じっくりみてみると甲板のボートも、それをくくりつけるロープも全て竹!!

こんなところまで竹で作れちゃうなんて…!!


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力作シリーズ・パート3はピサの斜塔!!

ちょっと傾きが足りないかも〜っとおっしゃってましたが、十分本物そっくりです!!


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塔に吊るされている小さな鐘も一つ一つ竹を彫って作っていることがわかります。

力作シリーズは忍耐と技術無くしてはできない作品ばかり。

ぜひこちらは会場でじっくりと見ていただきたいものです。



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続いてルーターの達人たちの作品にも注目してみましょう!

こちらは竹で作られた刀の鍔。

家紋や文字が彫られています!


ルーターとは歯医者さんが歯を削るあの細い研磨機器のようなもの。

竹の幹を薄くスライスして板状にしたら、そこにルーターを入れてさまざまな形に削ったり、彫り込んだりすることができます。

ただし竹にはフシ目があるため、計算せずに扱うとすぐに割れてしまうという難しさも。



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ルーターでこんなものも作れるんですよ、と「バンジョイ塾」の戸田代表が見せてくださったのは…

た、たい焼き?!

しかも背ビレに焦げ目もしっかりついてる〜〜〜!!!

竹なのにほんもののたい焼きの生地にそっくりで美味しそう!!


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実はこのたい焼き、こんなに小さいんです!!

同様に大判焼き・柏餅・たこ焼きも竹で作られていて、どれも本物のよう。

たこ焼きのかつお節まで竹の削り粉を使っていて、加工された方の想像力と器用さに惚れ惚れしました。


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こちらは糸鋸ぎりの達人が作る干支シリーズ。

カットした竹を前後に重ねることで立体的な動物たちが出来上がり。

まあるい体にかわいい表情で癒されます〜!


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ちょっと面白いのがこちらのセロテープ。

竹の曲線を上手に活かして作られています。

竹をそのまま使って組み立てれば簡単にできそうなものですが…

実は竹は木よりも扱いがぐんと難しいのだそう。


(「バンジョイ塾」戸田修治 代表)

「竹は木と同じような柔らかい表情をもっているのに、木よりも扱いが難しいのが特徴です。

 すぐに反ってしまったり、切り口が裂けたり欠けたり、丸いものを作ると割れてきたり。

 そんな特性も知った上で、みんな遊び心をもって楽しく作品を作っています。」


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例年だとそんな達人たちから竹細工の楽しさを直接教えてもらえる無料体験コーナーがあるのですが、今年はコロナ禍のためおやすみ。

その代わり触って遊べる竹細工もありました。

竹で作ったキツツキをバネの力で上手に動かせるかな?というもの。

上手にできるとまるで生きているかのようにキツツキが動きますよ〜!


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また、今年は会員全員による共同制作がない代わりに、竹細工のお土産があります。

早い者勝ちになりますが、昆虫やキーホルダー、竹のザル、孫の手など、いろんな竹アイテムをいただくことができます♪


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子どもたちには可愛いカメや鈴のついたキーホルダーが人気。

大人にはちょっとしたお菓子を乗せられる竹編みカゴも。

夏の玄関や食卓に置くと涼しくなります♪


達人の技を楽しみつつ、竹細工を生活に取り入れる楽しさを教えてくれる「竹細工作品展示会」。

8月7日(日)までの開催となりますので、ぜひみなさんで足を運んでみてくださいね。




第19回 竹細工作品展示会
開催期間/2022年8月2日(火)〜7日(日)
開館時間/9:00〜17:00(月曜休館・初日は13:00〜・最終日は16:00まで)
場所/21世紀館さんがわ【地図】
観覧料/無料
お問い合わせ先/0879-43-0780(21世紀館さんがわ)

posted by sanuki-asobinin at 17:45| 香川 ☁| Comment(0) | レジャー・アート・写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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