お盆休みが始まりました♪
この時期おなじみのさぬき市の風景といえば
香川県産ぶどうを使ったさぬきワインの初仕込み!
8月12日(金)「さぬきワイナリー」にて
今季初のワイン仕込みがスタートしました。
残念ながら農家さんの高齢化などにより仕入れの量は年々減るばかり。
例年だと新酒用の仕込みになるところが今年はそこまで量が追い付かず…という課題も浮き彫りになりました。
今年初の仕込みの様子とともに、今年販売予定のさぬきワインについてご紹介します。
夏の大串半島は空と海が一体化するほどに気持ちのいい景色が眺められる季節。
今日は少し曇り気味でしたが、それでも五剣山・屋島を一望できる高台からの風景に圧倒されました。
そんな景色を横目に向かったのが…
大串半島の先端にある、香川県内唯一のワイナリー「さぬきワイナリー」です。
お盆休みということもあり、朝から工場見学に訪れたりワインを購入するお客さんも。
そして普段は開いていない工場のシャッターが開き、コンテナが見えます。
ということは…
そう! 今日はワインの仕込みが行われる日!
このタイミングに立ち会えるとラッキーです♪
さぬきワイナリーでは毎年お盆ごろから10月初旬にかけてワインの仕込みを行います。
最初は香川県産のデラウェアで白ワイン用の仕込み。
朝からぶどう農家さんがトラックで収穫したてのぶどうを運ばれていました。
ハウスのデラウェアはすでに出荷が終わっていますが、ワイン用のものは半露地栽培のため今が収穫期。
今年は雨も少なく、そのおかげで病気も少なく順調に育っている様子。
「糖度も20度ほどまでのっていて甘いですよ」と「さぬきワイナリー」の竹中工場長に教えていただいて1粒いただきました!
おおお、あま〜〜い!!!
だけどぶどうらしい酸っぱさも健在!
種無しの甘いぶどうに食べ慣れてしまっていることもあり、子どもの頃に夢中になって食べていたデラウェアの味の記憶が蘇ってきました。
そして中には種がしっかりありました。
竹中工場長曰く、ワイン用のぶどうは種があるものをお願いするのだそう。
ぶどうの種にはタンニンがあり、これがワインの酸味を作り上げる素にもなっているので、あえて種ありを求めるのだとか。
さて気になる今年の仕込み量ですが、今年のデラウェア総量は3024kg!
昨年とほぼ同じ数量ですが、生産ピーク期に比べると半数以下。
その理由としては香川県内でぶどうを生産する農家さんの高齢化が挙げられます。
コロナ禍を経て体調を崩される方も多く、家族で栽培を続けていた農家さんも例年通り動けなくなっていたりと、いつかやってくる課題が数になって現れるようになってきました。
そうなるとワイン作りにも影響が。
例年では『新酒白ワイン』になるはずのデラウェアですが…
今年は全てブレンド白ワインの『瀬戸の百景』用になるのだそう。
年々低温管理にこだわり、心地よい香りを引き出せるようになってきた新酒白ワインだけにとても残念です…
しかし今年には今年の味わいがある!と期待を込めての仕込みがスタート!
一気に甘い香りが工場周辺に広がります!
収穫されたデラウェアを除硬破砕機にイン!!!
この機械を通すことでぶどうの枝と実を分け、さらに果実を潰す作業が一度に行われます。
もぎとった後の枝もしっかり別口からでてきますので、とっても便利〜!!
取り出した実はしっかりと搾汁機で果汁を搾り取り、皮と種を取り除きます。
白ワインなので果汁だけがタンクに入り、酵母を加えて発酵へ。
今年も暑い夏が続いていますが、しっかりと発酵中の温度管理を行って香りの良い白ワインに仕上げていきます。
そうして出来上がったデラウェアの白ワインは、香川県産甲州の白ワインと6:4の割合でブレンドされて「瀬戸の百景」になります。
こちらは「さぬきワイナリー」の定番白ワイン。
今年の甲州の仕込みはまだまだ先。
仕上がり次第ブレンドされ、ワイナリー横の物産センターや県内の酒販店に並びます。
(「さぬきワイナリー」竹中工場長)
「予定していたよりも仕込みの量は減ってしまいました。
ですが納品されたぶどうをみたら、とても質の良いものが届いていて。
今年のワインも良いものができると期待して欲しいと思います。」
(写真:ワイン用ぶどう「香大農R-1」)
ちなみに今年はマスカット・ベリーAの生産も同様に少なく、『新酒赤ワイン』の製造もありません。
仕込みが行われたマスカット・ベリーAは「瀬戸の月光」という赤ワインに。
ということで今年の新酒は11月下旬に解禁される「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」のみ。
原料となるワイン用ぶどう「香大農R-1」は「さぬきワイナリー」の自社圃場での生産量も上がっており、こちらは例年通り製造できそうとのことです。
毎年新酒を楽しみにしている方には少し寂しい年になりますが、その分、ソヴァジョーヌや他のさぬきワインをじっくりと味わう一年にしてみてはいかがでしょうか?

お盆休み、大串半島をドライブしてみませんか?
てっぺんの芝生広場やお散歩可能な「さぬき市野外音楽広場テアトロン」でパノラマの瀬戸内海を楽しんだ後は、ワイナリー隣の「物産センター」で「さぬきワインソフト」を!
ワイナリーのワインとぶどうジュースを使ったソフトクリーム!
上品な赤ワインの香りをしっかり楽しめますが、アルコール度数は0.1%未満。
なのでお酒が飲めないかたでも食べられますよ〜!
「さぬき市物産センター」ではさぬきワインの試飲や購入ができるほか、奥には「さぬき市野外音楽広場テアトロン」でSPITZがライブを行った際のバックステージボードが展示されています!
こちらもぜひ間近で見て楽しんでみてくださいね♪
先日ご紹介した香川県の農業経営高校とコラボして作った県産いちごのワイン「主基の恵」も販売中!
アルコール度数が少なく、暑い日にロックで飲むととっても気持ち良いですよ〜!!
詳しくはこちら→ 高校生×さぬきワイナリーのイチゴワイン「主基の恵」誕生! @大串