お正月になると足を運ぶ機会が増えるお寺。
かつては季節に合わせて市を開き、地元の方の憩いの場となっていたという場所も。
そんな風景を今の時代にもと、さぬき市末「日内山 霊芝寺」さんでマルシェが決定!
1月15日(日)開催「山のふもとのお寺マルシェ」。
毎年恒例のどんど焼きに合わせて改修したばかりの美しい客殿でマルシェを開催。
温かい甘酒やコーヒーなどのお接待、お子さんも楽しめるみかん焼き・マシュマロ焼きも。
国の史跡 松平家のお墓所も一般公開されます!
なかなか足を運ぶきっかけがなかったという方も、この機会に遊びに行ってみませんか?
高松自動車道 志度インターチェンジから車で3分ほどの場所にある、さぬき市末の「日内山 霊芝寺(れいしじ)」。
こちらは弘仁年中に弘法大師が創建されたと伝えられ、寛文2年には高松藩主 松平頼重公が山城国西明寺の僧 恵忍律師を招いて寺院の復興を命じ、堂宇を建立。
頼重公に連れられて子供の頃からここに慣れ親しんでいた2代目 頼常公が、延宝4年に「霊芝寺」と改めて本堂を建立しました。
そのため境内にはお殿様がお寺に来られた時にお通しする間「御成所(お成りの間)」や、高松藩2代目藩主 松平頼常公(水戸藩二代目藩主 水戸光圀の長男)と9代目藩主 松平頼恕公(十五代将軍 徳川慶喜の伯父)のお墓所が設けられており、見どころの多いお寺でもあります。
(霊芝寺 ご住職 長樂さん)
「お寺の行事というと檀家さん以外の方は足を運びにくいのではないかと思います。
また、お寺に行くときに手ぶらで行くのはちょっと…という方もいらっしゃいます。
どなたでもお寺に気軽に足を運んでもらうきっかけづくりとして『マルシェ』がいいのではと思いました。
マルシェに馴染みがない世代の方にもかつての『市』と同じものとして足を運んで楽しんでもらいたいと思っています。」
今回は毎年恒例の「どんど焼き」や霊芝寺ならではのスポットも同時に楽しめるイベントになっています。
その見どころを詳しくご紹介しましょう!

まずは100年以上ぶりに改修されたばかりの客殿で開催されるマルシェに注目!
美しく整えられた和室の中で雑貨の販売やワークショップが開催されます。
出店者さんはこちら!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
・アロマテラピー丸理
さぬき市神前にあるアロマセラピールームによる癒しのブース。
自分の好きな香りを選んでアロマスプレーやアロマオイル・アロマバスソルトが作れます。(随時受付)
・あげは子の木の実と草花のおみせ
可愛くて元気な草花や木の実の恵みをそのまま届けてくれる雑貨屋さん。
お買い上げの方にはお花かハーブの種もプレゼント。
当日はハーブティーのお接待もあります♪
・まるえり商会
とってもキュートなオポッサムモチーフのオリジナル雑貨がたくさん!
シュールな刺繍ブローチにも注目です。
・coreEncyan
店名の通り「これ、えんちゃん!」と思えるものづくりのブランド。
可愛い柄の布で作る子供服・ベビー用品が揃います。
・まるいろ刺繍室
かわいい歌動画「ラッシーをつくろう LET'S MAKE LASSI」とのコラボ刺繍グッズ、オーガニックコットンのタオルハンカチや靴下も販売。
お好きなワッペンを選んで作れるトートバッグワークショップも随時開催します。(参加費1000円・最終受付14:30)
・池田早智
香川県在住の日本画家・イラストレーターの池田早智さん。
「院展」入選作品を客殿に展示するほか、原画・ポストカードの販売が行われます。
客殿ではお子さんも楽しめるようにはずれなしのくじ引きや絵本コーナーもありますよ〜!
ご家族で気軽に足を運びましょう!
さて、会場となる客殿についても少しご紹介♪
もともと別の場所にあったものを移築して今の場所に建っているという霊芝寺の客殿。
棟柱に『明治38年』と書かれていたことから、100年以上この場所に存在していることが分かっています。
移築時に古材を使って補修していたこともあり、近年建物自体に歪みが生じるなどの不具合が出ていました。
思い切って改修した理由は「ここからさらに100年、多くの方に訪れてもらい活用してもらいたいから」。
壁を増やして建物を強く保ちながらも、欄間などはそのまま生かして。
長くこの場所に通った方にもかつての面影を感じられるように改修されています。
初めて訪れる方もマルシェを楽しみながら美しく整った客殿の居心地の良さを感じてみてくださいね。
客殿はエアコンで暖かくしてくださっていますので、寒さを気にせず楽しみましょう♪
■お寺マルシェ
開催時間/1月15日(日)10:00〜15:00
場所/霊芝寺客殿(本堂右隣の建物)
入場料/無料(ワークショップ等は有料)

霊芝寺でも小正月にあたる頃に毎年どんど焼きを開催されています。
この日も本堂前に竹を組み、持ち寄ってもらった松飾りやしめ縄・古いお札・お守りをお焚き上げが行われます。
おうちにあるしめ縄やお札を忘れずに持っていきましょう♪
どんど焼きの近くでは甘酒のお接待、「cafe ORLO」さんによる温かいコーヒーのお接待が行われます。
12:00ごろからはお餅・みかん・マシュマロを焼いてお接待を行いますので、小さいお子さんも気軽に参加しましょう!
焼きたいものの持ち込みもOKだそうですよ〜♪
■どんど焼き
開催時間/1月15日(日)11:00〜(12:00〜お餅・みかん焼きなど)
場所/霊芝寺本堂前

先述した通り、霊芝寺の敷地内には高松藩2代目藩主 松平頼常公(水戸藩二代目藩主 水戸光圀の長男)と9代目藩主 松平頼恕公(十五代将軍 徳川慶喜の伯父)のお墓所があります。
令和元年には国の史跡となったことをきっかけに、毎年どんど焼きの日には一般公開していたというこのお墓所。
今回も自由に見学することができます!
ちなみに松平の歴代のお殿様は高松市にある法然寺にお墓が建てられていますが
なぜ2代目の頼常公と9代目の頼恕公だけが「霊芝寺」にお墓を建てたのか…
それは、お二人が水戸家から松平家に養子に入ったことから、水戸家式『儒式』で葬られたから。
その特徴として、墓石には「戒名」ではなく「諡(おくりな)」がつけられています。

「すごく山の上にあって驚いた」「もっと大きくて派手なものかと思った」など見学された方の感想も様々。
あなたの目にはどう映るのか?
なかなか観ることのできない文化財ばかりですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
■霊芝寺 お墓所一般公開
開催時間/1月15日(日)10:00〜16:00
場所/霊芝寺 お墓所(鐘つき堂奥から山上へ)
見学料/無料
内容/専門家による解説はありません。自由に見学が可能です。
注意事項/お墓所の撮影は禁止となっていますのでご配慮ください。

霊芝寺もう一つの貴重な文化財「御成所(お成りの間)」。
客殿奥にある離れで、お殿様がお墓参りをした時に休憩された間です。
部屋はあえて豪華に作り上げず、三方を障子で囲っており、障子を開けると山際に広がる美しいお庭が。
1月15日のイベントでは霊芝寺のご住職が14:00〜14:30に「瞑想体験」を開催。
兼ねてから山岳瞑想などの催しを開催されていた霊芝寺さん。
忙しい日常のあれこれを一旦消し去り、静かな山の空気の中で心の奥深くへ沈んでみると新しく見えてくることも。。
瞑想に興味がある方はもちろん、最近なんだか疲れが取れない・絶賛自分探し中など、悩みを抱える人にこそ参加いただきたいもの。
■瞑想体験
開催日時/1月15日(日)14:00〜14:30
場所/霊芝寺 御成所(客殿奥)
受付/当日12:00〜本堂前のテントにて
定員/8名
参加費/無料
持ち物/楽な服装。ブランケット等があると良い。
普段なかなか足を運ばないお寺。
実際に行ってみると境内のゆったりとした時間の流れ方や静かで綺麗な空気にホッとすることも。
「山のふもとのお寺マルシェ」をきっかけにお寺の良さを再発見してみませんか?
山のふもとのお寺マルシェ
開催日時/2023年1月15日(日)10:00〜15:00
場所/日内山 霊芝寺(香川県さぬき市末695)
アクセス/高松自動車道 志度インターより車で3分・JR高徳線「造田駅」から車で5分
駐車場/50台あり
お問い合わせ先/087-894-2425
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