2023年01月16日

「山のふもとのお寺マルシェ」レポート!〜くじびきからお殿様のお墓参りまで〜@末

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1月15日(日)「日内山 霊芝寺(さぬき市末)」で行われた

「山のふもとのお寺マルシェ」に行ってきました。

小雨の降る中でのスタートでしたが、地元の方をはじめ多くの方で賑わいました。

お寺にこんなに人が集まっているのを見るのは久しぶりかも…!


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改修後の客殿で楽しんだマルシェや境内でのどんど焼き、高松藩松平公にちなんだお墓参りまで。

霊芝寺で見つけたさまざまな『お楽しみ』をご紹介します♪




先週このブログでもご紹介した、1月15日(日)開催、さぬき市末にある「霊芝寺」での「山のふもとのお寺マルシェ」。

霊芝寺に行くのはイチョウの紅葉の時期くらい…という自分も、お寺を挙げての初イベントということでドキドキしながら足を運んでみました!

すると…

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門前へと連なる車の列〜!!

駐車場50台分が用意されていたとはいえ、かなり多くの方が訪れていました。

車が停められずに少し時間を置いて訪れる方の姿も。


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長い坂道を進み、石段を登って山門へ。

息が切らしながら一段ずつ踏み締めるこの行為から「お寺に来たな」と実感。

雨のおかげで空気は澄んでいて呼吸が気持ちいい〜!!


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10時半ごろ、ちょうど本堂ではおつとめが行われていました。

広く開放的な本堂は初めて訪れる方でも覗きやすい雰囲気です。


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そんな本堂前でテントを貼ってお接待をされていたのが、天野峠東側にある「カフェ オルロ」さん。

ご住職の同級生なのだとか!

コーヒーと甘酒のお接待と同時に、オリジナルクッキーや陶器の販売もされていました。


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甘酒とコーヒーの温かいお接待に心もほかほか〜〜!!

コーヒーはその場でドリップしてくださっているので香りがいい〜!


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本堂のお隣、改修されたばかりの客殿ではマルシェが行われていました。

100年以上この場所に建つ客殿ですが、時代とともに建物の歪みが生じていたそう。

欄間など残せる資材は活用し、壁を増やすことで強度を増して、さらに100年この場所で地域の人を迎えられる様にと新しくなりました。


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改修の様子がわかる写真展示も行われていました。

瓦屋根の瓦には1つずつ文字も入っていた様子。


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そんな屋根から降りてきた立派な鯱鉾がお庭に飾られていました。

近くで見ると迫力満点!


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客殿のマルシェ会場に入ってみると…

お子さん連れ・ご夫婦・若い女性のお友達連れなどいろんな世代の方で賑わっていました。


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さぬき市神前にあるアロマテラピー丸理による「ことりのアロマ屋さん」では好みの香りでバスソルトやアロマクリームを作るワークショップが開催されていました。

クリームやお塩にアロマオイルを滴滴。

香りを浸透させる作業も癒しの時間〜♪



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床の間を使って展示が行われていたのは香川県在住の日本画家 池田早智さんの作品。

淡い和の色彩が畳や欄間の雰囲気にもマッチしていて素敵な空間が出来上がっていました。



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雑貨の販売もいろんなものがあってワクワク♪

「まるえり商店」の刺繍ワッペンにはちょっとシュールな生き物も。

「coreEncyan」のふわもこなベビーグッズもあったかそう♪


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「まるいろ刺繍室」ではお友達の制作したアニメーション「LET'S MAKE LASSI」のキャラクターを刺繍にし、ミニタオルやソックスにあしらったものが。

ターバンを巻いた牛やおじさんの刺繍はとってもキュート!

大人でも身につけやすく「このキャラ、何のキャラクター?」と楽しい会話が生まれそう。


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「あげは子の木の実と草花のおみせ」では松ぼっくり・くるみ・どんぐり・お花で作ったクリップ・ピン・髪留めなどが。

体に優しい無農薬の素材を使ったチンキもありました。


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そこで発見したのが「はなうさぎの新春くじびき」!!!

可愛いミニうさぎ型の折り紙を開くと、そこにいろんな賞のハンコが押してあるそう。

おみくじ大好き我が家、これは楽しそう!と家族全員で引いてみました!


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うさぎの折り紙くじをほどいて…ほど…なかなか難解なつくりになっていて簡単に解けないのも面白い。笑

その間にも「うさぎって折り紙で作れるんですね!」「途中までは鶴の折り方と一緒なんですよ〜」などと会話が弾みます。


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出た〜〜〜!!!

これは…「はなうさぎ賞」!!

200円分のお買い物ができてお花の種もプレゼントとのこと!!

やった〜!! 2023年はいい年になる〜〜!!!

お言葉に甘えて『くるみのピン(100円)』を2個頂きました♪

ちなみに私以外の家族は「四葉のクローバー賞(くるみのしあわせクリップとお花の種)」でしたが、それでも十分嬉しい!


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お花の種はあげは子さんのお庭に咲いている綺麗な花たちからとってきたもの。

どんなお花の種があるのか、スケッチブックに1種類ずつ写真とともに説明を書いたものを見せてくれました。

説明が丁寧に書かれていて普段花に親しみのない子どもたちも楽しみながら選べたのがよかったです。


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そんな客殿の廊下から奥へと進む方の姿が。

ついて行ってみると…

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見覚えのある葵の御紋が!!

水戸黄門でおなじみ「この紋所が目に入らぬか〜〜」の家紋です。

この場所は霊芝寺にお殿様が来られた時にお通しする間「御成所」。


霊芝寺は弘法大師が創建されたと伝えられていますが、寛文2年には高松藩主 松平頼重公が寺院の復興を命じ、堂宇を建立。

頼重公に連れられ、子供の頃からここに慣れ親しんでいた2代目 頼常公が延宝4年に「霊芝寺」と改めて本堂を建立しました。

2代目 頼常公は水戸家から松平家に養子に入られたということからも、葵の御紋がここにある理由がわかります。


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御成所の周りには見頃を終えて花びらを散らす山茶花に、苔むした岩たち。

お殿様が眺めていたであろう山裾のお庭はとても風情があって静かな場所。

廊下からお庭を眺めていると時間を忘れるほどでした。


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せっかくなのでお殿様のお墓参りにも行ってみましょう!!

霊芝寺の奥には高松藩2代目藩主 松平頼常公(水戸藩二代目藩主 水戸光圀の長男)9代目藩主 松平頼恕公(十五代将軍 徳川慶喜の伯父)のお墓所があるんです。

鐘つき堂の奥にある山門をくぐり、山道をしばらく歩くと…


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お墓所に向かう石段が見えてきます。

令和元年には国の史跡になったことをきっかけに毎年どんど焼きの際には一般公開されていて、この日も小さなお子さんからご近所のご夫婦まで多くの方が見学に訪れていました。

久しぶりにお墓所に訪れましたが、こんなに山の上にあったっけ?と思うほど石段をどんどんと登って到着。

山の中腹に1人ずつ祀られたそのお墓は派手なものではなく、静かな雰囲気の中で心地よく佇んでいるようでした。




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お墓所から戻ってくると本堂前には人だかりが。

これからこの時期恒例のどんど焼きが始まる様子。


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おつとめとともに火がつけられ、みなさんの持ち寄った古いお札やしめ縄が燃えていきます。


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温かいどんど焼きの日を眺めながら、ご近所の方から霊芝寺での思い出話も伺うこともできました。

「ここは空海が建てた立派なお寺だからもっと宣伝してー!」という一言も。

地元の人にとっては誇りであり交流の場所でもあった霊芝寺。

時代と共に人が集うことは少なくなってきましたが、こういったイベントによって新しい思い出ができるのも素敵なことだなと感じました。


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山の澄んだ空気、静かな庭園、高松藩のお殿様が過ごした由緒ある場所。

この地域に住まう者でなくても今回のイベントでは自分のお気に入りをたくさん見つけることができました。

お寺に馴染みがないという方も次回開催の際には気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか?




山のふもとのお寺マルシェ
開催日時/2023年1月15日(日)10:00〜15:00
場所/日内山 霊芝寺(香川県さぬき市末695)
アクセス/高松自動車道 志度インターより車で3分・JR高徳線「造田駅」から車で5分
駐車場/50台あり
お問い合わせ先/087-894-2425

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posted by sanuki-asobinin at 19:57| 香川 ☁| Comment(0) | イベント・お祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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