さぬき市寒川町にあり、今年創業35周年を迎える「春日温泉」。
ここ最近、さぬきワイナリーの『新酒まつり』や『さぬき市冬のうまいもんまつり』でうどんを販売している姿をお見かけしましたが…
「春日温泉」に行ったら食堂のうどんは必食!
昔から変わらぬ製法・材料で
手づくりのうどんを提供しています。
その美味しさの秘密を聞きに「春日温泉」食堂にお邪魔してきました!
さぬき市寒川町、山の麓にあり、のどかな田園風景を望む「春日温泉」にやってきました。
大きな「ゆ」ののれん看板が目印♪
平成元年にオープンして以来、地元の方に愛されて35年近くになります。
とても綺麗な施設で、温泉だけでなくコテージや会議室もあり、合宿や宴会にも使用されています。
フロントも開放的で窓からは美しい日本庭園が♪
日替わりでヨガや刃物研ぎ、スマホ相談会なるイベントも行われ、地元の高齢者の方の交流の場にもなっているよう。
さて、今回の目的は食堂のうどん!
うどん好きの方々の話題にものぼる「春日温泉」のうどんを食べに、レッツゴ〜!
フロントから奥へ進んでいくと、温泉の受付前に食堂への入り口がありました。
まずはここで食券を購入します。
うどんのメニューを見てみると…
かけ・ざる・きつね・わかめ・月見・カレー・肉・ぶっかけ・冷やし・湯だめ…
温泉の食堂なのに、一般的なうどん店並みの品揃え!
冬季限定でしっぽくや鍋焼きうどんもオーダーできます。
うどん以外にも定食や丼、お寿司、ラーメン、一品のおかずなどがあり、どんな世代・時間帯でも楽しめるラインナップ。
うどんが特徴の食堂ならではのメニューが「うどん定食(600円)」!
かけうどん・好きな一品料理・小鉢・ごはん・おつけものがついています。
毎日限定数の定食なのでお昼に売り切れることも。
うどんにごはんがついてくるところがうどん県らしい!笑
食堂の中は窓が多く、明るい雰囲気。
ここに来るだけでもなんだか心が落ち着きます。
客席はテーブルと座敷があり、大きな窓からは日本庭園が一望できますよ〜!
中央には円形のレトロなカウンターがあってオシャレ!
ここで食券を渡し、出来上がったら呼んでくれるので取りにいく、という半セルフスタイルです。
カウンターの中にはおでんもありました!
毎朝仕込んでいるという人気商品で、こちらでは一年中おでんを作っているそう。
夏には冷たいビールとおでんで一服する方もいらっしゃるみたいです。
カウンターの後ろには一品料理が並ぶガラスケース。
こちらも昭和の食堂を思い出させるレトロさ。
一品料理はすべて食堂のスタッフさんの手作りで、毎日40皿以上出すと聞いてびっくり!
揚げ物・中華・煮物・サラダなど、いろいろあって迷います♪
春日温泉では地元の農家さんが作ったお野菜を販売していますが、そのラインナップを見ながらレシピを決めることも。
スタッフさんはおうちの毎日の晩ごはんを考える気持ちで手づくりしているのだとか。
新型コロナウイルスの影響でここでお酒を飲む人も減ってしまいましたが、かつては魚の煮付けをアテに飲む常連さんも。
コロナの影響で食堂にやってくる人も減り、一品料理の数もぐっと減ってしまったのだそう。
こちらはテイクアウトでも人気のお寿司。
ばら寿司・いなりずし・押し寿司の3種は必ず毎日並べるようにしているのだとか。
どれもこれも手作り!
どれもこれも美味しそう!
うどんを食べに来たのに浮気してしまいそうです。笑
気を取り直して、いよいよ本題のうどん作りの場所へレッツゴ〜!

春日温泉の食堂で提供するうどんは厨房で粉から作り上げています。
厨房の中に『うどん部屋』なるものがあると聞いて見せていただきました!
4畳ほどの小さな部屋の中に大きな機械を発見!
これが食堂のうどんを練り上げ、伸ばし、切ってくれるスペシャルうどんマシーン!
この機械を使用し、創業当時から変わらぬブレンド小麦粉と塩水を合わせてうどんを作っています。
以前は毎日うどん玉を仕込んでいたそうですが、新型コロナウイルスの影響で食べに来てくれるお客さんも減り、現在は2日に一度の仕込みになっているのだそう。
しかし機械だけがうどんを作っているのではありません。
毎日スタッフみんなで天気と湿度をメモして、粉に合わせる塩水の量を変えているそう。
そうすることで、いつ来ても同じ美味しさのうどんが提供できるようになっているのです。
熟成したうどん玉を小さく分け、さらに熟成し、プレスしていきます。
機械の力であっという間にいい厚さに伸ばすことができます♪
目指すのは厚さ3.2mm!
切る作業も機械のおかげで均一に♪
最後は厨房の釜で茹でるとツヤツヤのうどんの出来上がり♪
むっちりとした美人麺です!
シンプルにかけうどんで食べるのもいいけど…
今だけの「しっぽくうどん」でいただきました!
毎年11月〜2月末ごろまでの限定メニューで、里芋・大根・人参・しめじ・豆腐・おあげがごろっと入ってボリュームたっぷり!
とくに里芋は地元の親芋を使用し、これが取れなくなるとシーズン終了となるのだそう。
「しっぽくうどん」いただきます〜!!
もちろん最初は麺から!
箸で持っても弾力があり、どこまでも伸びる〜〜〜!
もっちりとしていながら、コシもしっかり!
これは美味しい〜〜〜〜!!!
アツアツのダシにも絡んで、ホッとするうまさです。
具材も味がしみしみ〜〜!!
なのに大根や人参は全然崩れてなくて、ダシも透き通っています。
家で作ると里芋などで濁りがちなしっぽくのダシですが…
「里芋は里芋だけでサッと湯がいて薄味で煮つけて、また別に大根と人参は煮ています。
そうすることで野菜も崩れないし、提供時にはうどんの上に煮た野菜を盛り付けてうどんだしをかけるのでダシも濁らないんです。」
1つのうどんにかなりの手間をかけて作っているからこそ、美味しくいただける。
作り手さんの愛情もしっかりいただきました〜!!
ご馳走様です!
温泉に入っていないけど、うどんで体はほっかほか。
窓に目をやると青空に映える美しい日本庭園が。
季節ごとに訪れて、この景色も楽しみたいなと思いました。
割り箸の袋には「雨瀧西山麗に”自然と緑に囲まれた”春日温泉」と書かれていました。
春日温泉の東には雨滝山があり、周りには古墳も多く、ここを拠点に歩いてみるのも楽しそう。
そんなときのお昼ごはんスポットとしてもおすすめの「春日温泉」食堂。
温泉に入らずごはんを食べるだけでも立ち寄れますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
春日温泉
香川県さぬき市寒川町神前22 【地図】
営業時間/10:00〜21:00
レストランは11:00〜20:00
※2023年4月よりレストラン営業時間が〜16:00に変更します。宴会・会食などは今まで通り予約可能。
TEL:0879-43-6565【関連記事】