2023年03月15日

服を楽しみ、社会を変える。アパレルブランド「Alterna」誕生@さぬき市

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今日着ている服、あなたはワクワクしながら選び、袖を通しましたか?

ファストファッションが主流になってきた時代に、そんな気持ちを思い出させてくれるアパレルブランドが誕生しました。

その名は「Alterna(オルタナ)」。

さぬき市を拠点に、服を通じたソーシャルビジネスを展開しています。

今月末までは津田町の藍染職人とコラボしてクラウドファンディングも実施中!

どんな人が、どんな想いで、服を販売しているのか。

「Alterna」の代表 上田勝仁さん、副代表 吉川賢司さんにお話をお聞きしました。



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「Alterna(オルタナ)」は2022年夏にさぬき市で生まれたアパレルブランド。

衣服に関する社会問題を解決するために立ち上げられたソーシャルビジネスのひとつで、現在は公式ホームページを拠点に古着やアップサイクルのアイテムの販売。

同時に服による環境への影響をSNSで発信しています。

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2022年秋に津田町で開催された「すなはまフェスティバル」ではマルシェブースにリアル店舗を出店。

古着の販売を行うと同時に、0円古着コーナー、おうちに眠っている古着の回収を行っていました。

物価高ということもあり古着に再び注目が集まり始めていますが、「Alterna」では古着を通じて『服についてもう一度考えてみませんか?』というメッセージを投げかけています。

なぜ古着を軸に活動するのか?なぜそれを地方で行うのか?

「Alterna」代表の上田勝仁さん、副代表の吉川賢司さんにお聞きしてきました。


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(写真:「Alterna」代表 上田勝仁さん)

上田さんはもともとアパレル業界に身を置いていた服飾の達人。

その中でアパレル産業が自然環境や社会に多くの負荷をかけていることを知り、ソーシャルビジネスを通じて誰かの役に立てないかと考えられていたそう。


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2021年2月に自分の生き方を模索するため兵庫県から香川県へ移住。

クリエイティブの専門企業に勤めながらデザインの現場を学ぶ日々の中で、香川の職人や地場産業の技術に心を動かされたと上田さん。

もっと社会に役立つ形を選択したいと一念発起し、服飾業界に携わっていた自分の強みを生かして、服をテーマとしたソーシャルビジネス「Alterna」を立ち上げられました。


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上田さんが古着に注目し始めたのは1・2年ほど前。

ブームがリバイバルしていることや、若い頃に古着で育ってきたことから、古着であればキュレーションが可能であると主力アイテムに据えることに。

また、古着を活用することは社会にとって良いことにつながる、と上田さん。

いま日本では24万トンの古着が海外に送られていますが、その7割はゴミとして捨てられているという事実が。

さらに先進国から送られた古着は後進国で再利用されることなくゴミとなり、環境破壊に繋がっているという現実もあるのだそう。


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(写真:津田ふるさと海岸沿いにある「天然藍染工房Khimaira」)

だからこそ古着を活用できれば…と思っていたところで出会ったのが「藍染を使ったアップサイクル」。

さぬき市津田町の「天然藍染工房Khimaira」で『古くなったジーパンも藍で染め直すと元に戻る』と聞いて、これは使える!と思ったのだとか。


(「Alterna」代表 上田勝仁さん)

「リサイクルはそのまま利用して終わるけど、アップサイクルすれば服の価値は上がるんです。

 もう一度欲しくなる服になる。そこに共感を得ました。」


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藍染を経てアップサイクルされた「Alterna」のアイテムは現在開催中のクラウドファンディングのページでみられるほか、高松市庵治町にある「AJI CIRCULAR PARK」で一部展示販売しています。

日本人の心に馴染む濃紺色。

かつ抗菌作用などの藍特有のメリットも付加され、新しく生まれ変わったアイテム。

ぜひ一度手に取って見てみてくださいね。


変化していく「Alterna」のカタチ

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(写真:「Alterna」副代表 吉川賢司さん)

「Alterna」副代表の吉川さんはもともとクリエイティブを売る仕事をされていました。

地元の人と関わりながら、モノを売る場所がないという課題にぶつかることが多かったそう。

そんな中、上田さんと出会い「モノを売る場所を作りたい」と言う思いを聞いて一緒に活動をスタート。

逆に上田さんは『地場産業の人に対してできることはあるか?』という吉川さんの課題に一緒に向き合いたいと、タッグを組まれました。


今後も「Alterna」では社会的な取り組みを発信しながら、小さなエリアの地場産業や伝統技術の課題に取り組んでいきたいと意気込んでいます。


(「Alterna」代表 上田勝仁さん)

「まずは古着を売ることから始めてみて、今後もブラッシュアップしながらやっていきたいなと。

 同時に自分たちの取り組みが日本・世界にどう繋がっていくかを考えていきたいですね。

 環境にコミットするコンテンツとしてアップサイクルや地場産業・伝統工芸のものづくりはもっと活用していきたいです。

 小さい規模いいので自分たちでクリエイティブして対価をいただく事業ができたらと思います。」


クラウドファンディングで「Alterna」の想いがもっと身近に!

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地場産業や伝統技術をどんどん知ってもらいたいという「Alterna」。

3月いっぱい、クラウドファンディングに取り組んでいます。

ソーシャルビジネスをしたい人向けのプラットフォーム「for Good」で開催中!


(「Alterna」代表 上田勝仁さん)

「このクラウドファンディングのテーマは『衣類廃棄と伝統技術のコラボ』です。

 これを通じて、まずは服を買う・着ることをもう一度考えてもらえるきっかけになればと思っています。

 もうひとつは地場産業や伝統の技術を使っているので、その可能性を知ってほしいですね。

 伝統技術だから…と言う概念をとっぱらって、もっとカジュアルに見てもらえたらと思っています。」


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このクラウドファンディングのために用意されたのは「Alterna」がセレクトした古着を、津田町の天然藍染工房「Khimaira」さんが「留紺色」に染めて新しく生まれ変わらせた服。

実際にそのアイテムを見せていただきましたが、とても心落ち着く色!

藍染の中でも最も深い色と言われる「留紺色」ですが、海や緑にもよく映え、自然に馴染む美しさを感じました。


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使用する古着は一般的に知られているブランド品。

形やデザインの良さは健在。

だけど色褪せてきたからもう着られない…というものがオンリーワンのアイテムに変身していました。


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素敵なデザインやポイントも、藍染することでサヨナラすることなくもう一度楽しめます。

身に纏うことでワクワクするのはもちろん、廃棄衣料を減らす手伝いができて心の満足度もアップ!


アップサイクルされた藍染古着は5着のみのご用意ですので、お早めに!

クラウドファンディングの締切は2023年3月31日です。


またリターンとして「Khimaira」さんのオリジナルアイテム、藍染のマスク・ネックウォーマー・Tシャツ・オープンカラーシャツも選択できますので、一度クラウドファンディングのページを覗いてみてくださいね。

 「Alterna」クラウドファンディングのリンク→https://rescuex.jp/project/44819

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(「Alterna」代表 上田勝仁さん)

「クラウドファンディングでは皆さんの応援に勇気をもらっています。

 また支援も兼ねて地元にキマイラさんのような職人さんがいることも知ってもらいたい。

 ぜひ企業や団体の方もバックアップいただけたら嬉しいです。」


「Alterna」の取り組みの素晴らしさはもちろんですが、改めて服を選んだり着る楽しさを思い出させてくれるのが彼らの活動。

大量生産・大量消費から、お気に入りを大切に・地域とともに。

さぬき市からこの試みがどんどん広がっていくのが楽しみになりました。

まずはあなたも「Alterna」のチャレンジに注目してみてくださいね。




「Alterna(オルタナ)」

公式サイト https://alterna.fashionstore.jp/

クラウドファンディング https://rescuex.jp/project/44819

お問い合わせ先/090-6650-9876(上田さん)

posted by sanuki-asobinin at 00:00| 香川 | Comment(0) | ショッピング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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