津田という場所があるからはじまる、子どもたちとアーティストの時間。
美術家やダンサーが子どもたちと一緒に自由に感じ、表現する
クリエイティブ・キッズ・ワークショップ
「はじまりのアトリエ」がこの春スタートします。
企画されたのは東京から移住され、ダンサー・演出家・ワークショップファシリテーターとして活躍されているカタタチサトさん。
津田のどんな場所で、どんなことがはじまるのか?
たっぷりお聞きしてきました!
(写真中央:カタタチサトさん)
今年春からさぬき市津田町ではじまるクリエイティブ・キッズ・ワークショップ「はじまりのアトリエ」。
これは津田町を拠点に活動するダンサー・演出家・ワークショップファシリテーターとしてカタタチサトさんが企画されたもの。
カタタチサトさんは舞踏とモダンダンスをベースに、ダンサーとして約30年のキャリアをもつベテランのアーティスト。
2011年に子育ての環境を変えるため、東京から徳島へ移住し、その後高松市を経て2020年に香川県津田町へ移住されました。
(写真:昨年開催「すなはまフェスティバル」でカタタさんが演出されたファイヤーパフォーマンス)
香川県では「瀬戸内サーカスファクトリー」や「高松市芸術士派遣事業」の活動に参加するほか、昨年津田町で開催された「すなはまフェスティバル」のファイヤーダンスの演出を担当。
型にはまらない、津田ならではのパフォーマンスを魅せてくださいました。
そんなカタタチサトさんが津田に移住した後、地元で事業を展開している「まち宿AETE」「うみの図書館」の黒川さんや「藍染工房Khimaira」の堀尾さん、「瀬戸内グラノーラファクトリー」の木村さんなどと交流が深めていく中、『カタタさんは津田ではなにかやらないの?』と言われることがあったそう。
(カタタチサトさん)
「子どもが住むのにいいと思って津田に来たから、最初はここで自分が何かをするなんてそんなに考えてなかったんです。
でも面白い人もいるし、住むのに良いまちということはよくできている場所ってこと。
この場所の良さをみなさんにも知ってもらいたいなって思っていました。
そんな中、2022年に「すなはまフェスティバル」にカタタさんは津田の人だから、と呼んでもらえて。
初めて地元で自分がやっていることを見せるきっかけができ、多くの方と知り合えて認知が広まりました。」
「『はじまりのアトリエ』をやろうと思ったきっかけは津田に『うみの図書館』ができることでした。
『うみの図書館』の黒川さんと『津田でアートイベントを仕掛けられないか?』という話から始まり、じゃあまずは図書館でワークショップをやってみようと。
そこでは本に関わるワークショップ…花や葉っぱを使ってみんなで作った栞が図書館の本に挟まれ、人の手に渡って旅していくというものを考えてみたんです。
例えば栞がアーティストさんと作るものであれば、津田に戻ってきた時にアート作品として飾ってたくさんの人に見てもらえるなとも思いましたし、一過性のものではなく繋げていけないかなって考えて…
結果、テーマプレイスにちなんだワークショップをアーティストさんと作るというコンセプトが確立したんです。」
同時に「瀬戸内グラノーラファクトリー」の木村さんからも『お店の裏にあるお部屋を使って何かできない?』という話が来たこともあり、カタタさんの妄想はぐんぐん広がります。
カタタさんが津田に越してきて『いいな』と思った津田の中にある場所、通称「テーマプレイス」。
そこでアーティストたちが自由に子どもたちと表現を楽しみ、それが繋がればどんなことになるのか?
ここでしかできない、ここで感じることを形にしてみたいという思いから、「はじまりのアトリエ」が出来上がりました。
面白いことにカタタさんはアーティストとして表にでることなく、今回は全体の見守り役兼アートディレクターとして参加。
今年1年かけて前半・後半5回ずつのワークショップが行われますが、内容は各アーティストさんのメニュー。
しかもお子さんは保護者の方と離れての創作活動を行います。
(カタタチサトさん)
「子どももひとりの人間だから。
自分も小さい頃、1人で習い事に行ってましたが、もう一つの場所・時間をもつことがよかったと思っています。
大人と離れて自分の時間を持ち、アーティストという人間に触れて自由に表現していくことはとても大事。
これが繋がっていけばとても面白いことになるんじゃないかって思っています。」
(写真左「瀬戸内グラノーラファクトリー」木村加代子さん・写真右 カタタチサトさん)
10年ほど子どもと芸術士R️活動やダンスセラピーをしていた経験があるカタタさんは、子どもたちの気持ち面の不安をフォローする役割に。
さらに看護師資格を持っている「瀬戸内グラノーラファクトリー」の木村さんが体の面をフォローするスタッフとして参加し、保護者の方も安心してお子さんを預けられる環境が出来上がっています。
お子さん向けワークショップは保護者同伴のものも多いですが、今回は子どもたちが保護者のいない場所でどんなクリエイションをしていくのかを楽しみに参加してみるのもおすすめです♪
2023年前半のワークショップ内容は…
さぬき津田限定の子ども向けアートワークショップ「はじまりのアトリエ」。
今年4月〜8月までの前期と9月〜翌1月までの後期に分かれて、さまざまなワークショップが行われます。
アーティストさんは堅田さんが来香し、高松市の芸術士派遣事業やイベントなどで出会った方など。
『体をつかったなんでも屋さん』でもある堅田さんがディレクションしていることもあり、子どもたちの体をフルに使って創作を楽しめるものがたくさん!
前期スケジュールと内容は以下の通りです。
・4月16日(日)「はじまりの色」/講師 千葉尚美(美術家・バッグブランド)・テーマプレイス「瀬戸内グラノーラファクトリーの秘密の部屋」
大漁旗のような大きな布地にペイントを施します。
出来上がった旗は「はじまりのアトリエ」の日に現地に設置される予定。
・5月21日(日)「本と旅する”ことのは”」/講師 谷由貴(芸術士)・テーマプレイス「うみの図書館」
トレーシングペーパーを使って思い思いの葉っぱや花を作り、「うみの図書館」の栞にしたり飾りにします。
栞になったものは読んだ人が感想やメッセージが書けるカードとなって図書館へ帰ってきます。
・6月18日(日)「松にゆれるグラデーション」/講師 松岡美江(美術作家・デザイナー)・テーマプレイス「Khimaira」前の松並木
4月に作った旗と松・藍染の色を見比べながら色のグラデーションを作っていきます。
・7月16日(日)「光る海のしずく」/講師 長野由美(造形作家)・テーマプレイス「津田ふるさと海岸の海辺」
光る海のしずくから想像してオブジェを作ります。夏の光る海に浮かべたり光らせたり…
この日使ったものは8月のダンスで使用します。
・8月5日(土)「おどる夏越祭」/講師 三木優希(ダンサー・振付家)&南口恵里(左官屋・音楽家)・テーマプレイス「津田の松原」
年に一度の夏越祭に合わせて”1年の半分ダンス”をみんなで作ります。
これまで作ったものも集めて、どんなダンスが出来上がるかもお楽しみに。
(雨天時は公民館で7月に創ったオブジェを使って踊ります)
現在、2023年前半のワークショップに参加希望の方を募集中!
各回定員10名、参加費は各回1000円で、通し参加の場合は5回で4500円となります。
すでに5歳〜10歳の9名のお子さんが通しで参加予定!
定員は10名ですが、場所によってはさらに多くの方にご参加いただける回もありますので、まずはお問い合わせください。
1回のみの参加の場合、ワークショップ開催月の1日発売となります。
申し込みはこちらのサイトをクリック! → https://dancebonbon.stores.jp/
Creative Kids Workshop「はじまりのアトリエ」
開催日時/4月16日(日)・5月21日(日)・6月18日(日)・7月16日(日)・8月5日(土)
全6回・各回参加も通し参加も可能
参加費/各回1000円(材料費込み)※通し参加の方は6回で4500円
定員/10名 ※回によってはそれ以上の人数の参加も可能
集合場所/瀬戸内グラノーラファクトリー(香川県さぬき市津田町)
お問い合わせ先/050-5359-8476(カタタチサトさん)もしくはメールにて(dancebonbon.com@gmail.com)