互いに楽しみ高め合う写真の達人たちの年に一度の写真展
「第24回SIC写真展」
2023年6月4日(日)まで「21世紀館さんがわ」にて開催中です。
さぬき市周辺にもこんな場所があるなんて!と驚くものも。
その一瞬を切り取ることにこだわりを持つ皆さんの作品を堪能してきました。
さぬき市寒川町にある展示施設「21世紀館さんがわ」にやってきました。
現在、さぬき市を中心に活動する元気な写真家たちの「第24回SIC写真展」が開催されています。
初日は雨にもかかわらず多くの方が会場に来られていました。
年に一度のこの写真展を楽しみにされているかたも多いそう。
展示をされているのは、さぬき市造田公民館で活動を行なっている「SIC(さぬきインターネットクラブ)」。
今回は8名のメンバーが撮影した43点の作品が展示されています。
(「SIC部長 柏原宏さん)
「みんな自分の好きなものを楽しんで撮っているので、作品それぞれに個性があります。
写真もまずは撮る自分が楽しまないと!
そしてみんなで写真を見せ合って楽しんでほしいと活動しています。」
柏原宏さん/「夕日に燃える」
そんな柏原さんの作品は、その瞬間がやって来るまで長い時間待ち侘びたことを感じさせるものばかり。
大串や津田港などのいつも見ているさぬき市の風景も、時間によって違った表情になることを教えてくれます。
柏原宏さん/「朝日に輝く」
今回の作品展で驚いたのは鴨部川で早朝に撮影されたこちらの作品。
朝焼けをバックに、草の先端にくっついた朝露の粒がくっきりと写っています。
雫の時を止めた幻想的かつリアルな風景。
この一瞬を写真で残すことができるんだ!と感動しました。
柏原宏さん/「懐かしい高仙山」
そんな柏原さんが15年前に撮影したという作品も。
朝焼けに染まる三木町の山並み。
『ここで納得いくもの撮影できたら、どこに行ってもいいものが撮れる。』
そう教えてもらい、修行の場として毎日通い詰めた場所なのだとか。
今では草が生い茂り、この風景は見られなくなってしまったそうですが、今回は懐かしい気持ちでこの作品を並べたと柏原さん。
谷口幸司/「夕日に舞うシャボン玉」
今回は新しいメンバーの作品も展示されていました。
こちらはお子さんを持つ若いパパカメラマン、谷口さんの作品。
オレンジ色の世界でさまざまな形の円を描くシャボン玉。
シャボン玉ってこんなに綺麗に形を捉えることができるのねー!とお客さんも真剣に眺めていました。
後藤多美子さん/「雪の世界」
こちらは旅先の北海道美瑛町にて、雪一面の風景の中でたまたま見つけた川で撮影したというもの。
撮影された後藤さん自身もお気に入りの作品だそう。
藤原夏子/「ライオンの雫」
毎年マクロレンズの世界を見せてくれる藤原さん。
今年は苔にくっついた雫を撮影していますが…
よくよく見てみると、雫の中に向こう側にあるタンポポの花が写っています!
これにはびっくり!!
苔目線の植物の世界の美しさ。
ちなみにタイトルの「ライオンの雫」は、タンポポの英語名が『ダンデライオン』であることからつけられています。
安西伸ニさん/「嶽山」
これは西讃にある天空の鳥居?と思ったら…お隣、三木町の嶽山!
東にも同じ景色があった!と驚きの一枚に!
村尾彰さん/「春はあけぼの」
こちらは春の朝靄の中で撮影された村尾さんの作品。
暗いうちからカメラを持って出かけて日の出を待っていると、明るくなる中で地表から温かい空気が上へと上がっていくのだそう。
そうしてできる幻想的な風景は、撮ろうと思って撮れるものではなく、その日その時間にその場所に行ってみなければわからないという偶然の産物。
村尾さんの写真への熱意を感じる作品です。
最近、写真を撮影する旦那さんに同行していたという奥さんも写真を始め、新しいメンバーが続々増えつつある「SIC」。
初心者でも自分が好きなものを楽しく撮り、みんなと見せ合いながら楽しむ。
みなさん、写真があるから毎日が楽しいとおっしゃっていました。
十人十色な世界を覗きに、あなたも足を運んでみてくださいね。
「SIC」さんの写真展はこの週末6月4日(日)までですよ〜!
第24回 SIC写真展
会場/21世紀館さんがわ【地図】
開催期間/2023年5月30日(火)〜6月4日(日)
開場時間/9:00〜17:00、最終日は9:00〜16:00
お問合せ先/0879-43-0780(21世紀館さんがわ)
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